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2017/12/21

重たい疲労感は「過緊張」のせいかも… 原因と対処法

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

重たい疲労感は「過緊張」のせいかも…  原因と対処法

プライベートタイム、心からリラックスできていますか?
“帰宅後も仕事のことを考えてしまって気が休まらない…”
このような状態は「過緊張」と呼ばれ、心身にさまざまな悪影響を及ぼすとされています。
今回は、多忙なビジネスウーマンが陥りやすいともいわれる、過緊張について見ていきましょう。

過緊張とはどのような状態であるか

「過緊張」とは、精神的・身体的ストレスなどが原因で過度に緊張してしまい、常に交感神経が高ぶっている状態を指します(注)。
交感神経とは、日中や活動時、ストレスがかかっている時などに働く自律神経です。
交感神経は、もうひとつの自律神経である副交感神経とバランスをとりながら、身体の各機能を調節しています。
たとえば、日中に交感神経の働きが優位になると、心拍数を増やす、血圧を高くする、血管を収縮する、腸の働きを抑えるなどして、身体の各機能を活動モードへと切り替えます。
一方で、夜間や睡眠中は副交感神経が優位に働き、心拍数が下がる、血圧を下げる、血管を拡張する、腸の働きを活発化させるなどして、身体をリラックスモードへと切り替えます。
このように、本来は交感神経と副交感神経がバランスよく働く(ON/OFFする)ことで、身体の各器官は正常にコントロールされているのです。
ところが、強いストレスがかかって過緊張状態が続くと、夜間や睡眠時であるのに交感神経の働きが活発になり、家でもリラックスできない、眠れない、眠ってもストレスの原因である出来事を思い出して途中で起きる、いつもイライラしている、常に不安で落ち着かない…などの症状が現れるようになります。
※(注)「過緊張」は、厳密には「過度に緊張している状態」を指すため、「筋肉の過緊張状態」などの意味で使われる場合もありますが、本記事においては本文中の意味に限定して、「過緊張」という言葉を使用しています。

過緊張状態の人は疲れがとれにくい?

養命酒製造株式会社が未婚のビジネスウーマン(20~39歳)を対象に行った調査によると、「リラックスしようとしてもできない(気が休まらない)」という過緊張状態に当てはまる人の割合は63.1%であることがわかりました。
また、過緊張状態の人では、「疲れを感じている」と答えた割合が95.9%と、過緊張状態ではない人に比べると30%以上も高いことや、「休んでも疲れがとれない」慢性疲労の状態が伺える人の割合が90%を超えることもわかりました。
このような調査結果から、過緊張状態は疲労感に大きな影響を与えると推測されるところです。

過緊張状態が心身に与える影響

前述のとおり、実際に過緊張状態が長く続くと、いずれ心身に悪影響を及ぼすようになると推測できます。
たとえば、眠れない、途中で何度も目が覚める、などの状態が長引けば、不眠症などの睡眠障害を発症するかもしれません。
また、不眠により疲れがとれない、日中の集中力が低下するなどの状態に陥り、ひいてはうつ病などの精神疾患を発症する可能性も否めません。
あるいは、自律神経のバランスが崩れた状態が続き、めまい、動悸、冷や汗、ほてりなど自律神経失調症の症状が現れることも考えられるでしょう。
さらには、ココロとカラダは相互に影響し合いますから、過敏性大腸炎や気管支喘息、慢性頭痛などの身体疾患となって、さまざまな症状を呈する可能性も含んでいるのです。

過緊張状態にならないための対処法

このように、長期間にわたる過緊張状態は、心身の疾患となって現れることがありますので、できるだけ早く対処したいところです。
その方法として、精神科医の奥田弘美医師は「深呼吸瞑想」をすすめています。
深呼吸瞑想とは、マインドフルネス瞑想(自分に今起きていることに意識を向ける瞑想法)のひとつです。
座る、もしくは立った状態でお腹に手を当て、深呼吸(腹式呼吸)をしながら瞑想をします。
その際、深呼吸によって変化するお腹のふくらみやお腹に触れている手のひらに意識を集中させます。
そうすることで、感覚が研ぎ澄まされ、また、過去や未来ではなく、「いま」に集中できることから、単に腹式呼吸をするよりも高いストレス軽減効果が期待できるそうです。
詳細な手順は、以下のサイトにて紹介されていますので、興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。
【参考サイト】
日経Gooday『働く人に多い「過緊張」、1分間マインドフルネスで予防を』
なお、一例として、深呼吸瞑想をご紹介しましたが、リラックスできる条件は人によってさまざまです。

ストレスフルな現代、ストレスがかかる状態を避けることは不可能といっても過言ではありません。
そうであるからこそ、ストレスがかかる状態を無理に避けようとするのではなく、自分に合ったリラックス法をふだんから意識して探しておくことが鍵になります。
「最近、家に帰っても仕事のことを考えてしまう」「眠りが浅くなっている」などと感じたときは、すぐにその方法を実践し、早いうちに過緊張状態から解き放たれるようにしましょう。
【参考】
養命酒製造株式会社調べ

<執筆者プロフィール>
伊坂 八重(いさか・やえ)
メンタルヘルスライター。
株式会社 とらうべ 社員。精神障害者の相談援助を行うための国家資格・精神保健福祉士取得。社会調査士の資格も保有しており、統計調査に関する記事も執筆
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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