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2017/12/19

腸回転異常症、発見が遅かったら新生児メレナになっていた?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

腸回転異常症、発見が遅かったら新生児メレナになっていた?

腸回転異常症が早期に見つかり治療が成功した赤ちゃんのママから質問です。もし発見が遅れていたら新生児メレナになっていたかもしれないのか、また下の子ができた時に同様の問題が起こりやすいのかといった不安に対し、医師や看護師はなんと答えているでしょうか。

1歳2カ月の子どものママからの相談:「腸回転異常症と新生児メレナについて」

私の娘は生後10日目に腸回転異常症(中腸軸捻転)が見つかり、手術をしました。幸い発見が早かったので手術で治りました。新生児メレナは腸捻転など消化管疾患が原因でもなるといわれていますが、もし娘の腸回転異常症の発見が遅かったら、新生児メレナになっていた可能性があるということなのでしょうか。また1人目がこのような病気だった場合、もし2人目ができた場合は、遺伝する可能性は普通の子より高いのでしょうか。(20代・女性)

症状が進めば消化管出血の可能性も

新生児メレナは新生児の消化管出血ですが、腸回転異常症が重くなると出血につながっていた可能性があるとの指摘がありました。

腸回転異常症の初期症状は、嘔吐や腹痛、哺乳力の低下などに加えて病状が進行すると消化管出血が出現することもあります。そのため、手術のあと整復されずに時間が経っていたとすると消化管出血を起こすことはあり得ると思われます。(小児科専門医)
新生児メレナは新生児の消化管出血で、ビタミンK不足・消化管の異常によるものと考えられており、腸回転異常症の症状が進めば、消化管出血を起こしていたかもしれないと思われます。(看護師)
腸回転異常症が重症となり、腸のねじれが酷くなると腸管の虚血が進み、腸管出血が起こる危険性があります。出血が起こると緊急を要し、更に病状が悪化する可能性があります。早期発見・早期治療が施されて良かったですね。(看護師)

遺伝との関係については医師に相談を

一般に、腸回転異常症と遺伝の関連は明らかでないとされているようです。あるタイプの腸回転異常症は遺伝的な要素を伴っていることがあり、担当の医師に相談してみることが勧められています。

腸回転異常症の中でも、生後1カ月以内に中腸軸捻転の症状が現れるお子さんもいらっしゃいます。胎生期には腸が回転しながら腹腔内に固定されますが、腸回転異常症はこの時の回転異常が原因で起こる先天性疾患となり、遺伝との因果関係ははっきりされていません。(看護師)
腸回転異常症を一つの症状とする症候群が存在することも知られています。この場合遺伝的な異常を伴っていることもあるため、ご兄弟にも同様の症状が出現する可能性があります。しかし、ご質問者様のお子さんが遺伝するタイプの腸回転異常症であったかどうかについては、本質問内容からは判定することは出来ません。これまでの経過やその他の合併症の有無を含めて、担当の先生にご相談されることをお勧めします。(小児科専門医)

腸回転異常症の症状が進めば、新生児メレナを起こしていた可能性も考えられるようです。遺伝との関連は明らかでないとされていますが、特定のタイプの腸回転異常症は遺伝的な要素を伴うことがあるため、担当の医師に相談して該当の有無を確認することが勧められています。


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