プール熱

2018/08/22

特効薬はないの?兄弟でプール熱(咽頭結膜熱)に

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特効薬はないの?兄弟でプール熱(咽頭結膜熱)に

学校や幼稚園、保育所で感染する病気の一つであるプール熱。一度流行するとなかなか治まらない感染症ですが、プール熱に効く薬はないのでしょうか。子どもが罹ってしまったら、どう対処すればよいのでしょうか。

ママからの相談:「プール熱に効く薬を教えてください」

長男がプール熱にかかりました。次男も同じ症状が出てプール熱と診断されました。高熱の割に元気ですが、のどの痛みがしばらく続いていて食欲が落ちているようです。プール熱に効く薬はなく対処療法しかないと聞きましたが、高熱でも家で様子をみておくしかないのでしょうか。(30代・女性)

プール熱ってどんな感染症なの?

プール熱の正式な病名は『咽頭結膜熱』と言います。夏に流行すること、プールを介して目の結膜から感染する場合が多いため、プール熱と呼ばれています。しかし、飛沫感染や接触感染でもうつります。(助産師)
アデノウィルスという病原体によって感染し、潜伏期間は5~7日間です。症状は、38~40℃の高熱が5日間程度続きます。喉の症状は、咽頭痛、咽頭の赤みがみられます。目の症状は、結膜の充血、涙が止まらない、目の痛み、まぶしがる、目やに(眼脂)が出るなどがあります。片方の目が感染しても、その後もう一方の目も感染する場合が多いです。目の症状は3~5日間続きます。その他、頭痛や吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、首などのリンパ節が腫れるなどがみられます。(助産師)
発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が治まった後2日経過するまでは出席停止となります。(助産師)

プール熱に効く薬はない?

プール熱には特効薬がないといわれるのには理由があります。

このウイルスには特効薬がないため対症療法がメインとなります。(看護師)
特効薬がないのはプール熱の原因となるウイルスにはさまざまなものがあって、それぞれの型を特定することができないからです。(看護師)
病院では症状に応じて、それに対する薬(抗生剤の点眼・解熱剤・鎮痛剤など)が処方されるでしょう。(看護師)

感染力に気をつけて対処を

集団生活や家庭内で感染しあうプール熱は、感染力の強さが特徴の一つです。感染した場合の基本的な対処方法を知っておきましょう。

プール熱のウイルスは感染力が強く、飛沫・接触・経口とあらゆる経路で感染します。そのため兄弟間で感染したり、幼稚園などで流行することが多くなります。(看護師)
一度感染すると免疫ができます。しかしウイルスが一種類ではないため、抗体ができにくいという特徴があり、再び感染する恐れがあります。(看護師)
抵抗力を落とさないよう、なるべく安静にして身体を休ませてあげましょう。のどに炎症と痛みを伴うため水分や栄養不足になる可能性があります。水分をこまめに摂り、のど通りのよいゼリー・ヨーグルト・麺類などで栄養補給してください。(看護師)
家族が感染したらうがい手洗いを徹底して、食器を分ける、タオルなどの洗濯は別々にするなどを守ってください。また排泄物の処理にも気をつけて、なるべく接触を避けるようにしましょう。(看護師)

こんなときは病院へ

ウイルスの種類によっては、重症化する可能性もあります。水分がほとんど摂れない、目の充血や目やにの程度がひどい、ぐったりしていて反応が鈍いなどの場合には病院を受診しましょう。(看護師)
水分がしっかり摂れて元気があれば、重症化することはあまりないとされています。通常3、4日でよくなりますが、目安として、5日以上続くなら病院を受診してください。(看護師)
高熱が続くため、脱水になりやすいです。特に夏場であること、子どもは新陳代謝が著しいこと、身体の水分量が大人よりも多いことから容易に脱水になります。喉が痛くて飲み込みにくい場合もありますので、こまめに水分摂取を促しましょう。(助産師)

プール熱は、症状にあった薬を処方してもらい、しっかり休養をとれば治る感染症です。ただし、症状が強い場合や長引くようなら、重症化しないためにも早めに病院に連れていくのがよいでしょう。


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