息抜き・小ネタ

2017/12/19

これも現代病?「寒暖差アレルギー」その症状や治療法は

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

これも現代病?「寒暖差アレルギー」その症状や治療法は

季節の変わり目や内外の温度差が大きい環境で、咳やクシャミ、鼻水などの症状がでるなど、原因不明の風邪のような症状が出たら、「寒暖差アレルギー」かもしれません。
まだ聞きなれないコトバかもしれませんが、どのような病気なのか解説をします。

寒暖差アレルギーとは

急激な温度変化が原因となって、風邪やアレルギーのような症状 ―― 鼻水・鼻づまり・クシャミなど ―― が出る場合、寒暖差アレルギーの可能性があります。
かつては外気の温度差が激しいときに患者が増えたといわれます。
春先や秋の終わりに該当するので、症状からも、花粉症と間違えられることもあったようです。今では、これに加えて真夏や真冬の冷房や暖房による、屋内外の温度差も寒暖差アレルギーを引き起こす誘因となっています。
 
専門的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれることもあります。

寒暖差アレルギーの症状

寒暖差アレルギーの症状は多様です。鼻水、鼻づまり、クシャミのほかにも、人によっては頭痛、じんましん、身体がかゆい、食欲不振、疲れやすさ、イライラ、睡眠障害などを引き起こします。
これはまさに、この病気がアレルギーのように、自律神経の乱れを引き起こした結果として現れるものだからです。
ですから、自律神経が乱れやすい状況、たとえば、ストレスが溜まりやすいとか、ストレスを抱え込みがちな性格などといった要因も、寒暖差アレルギーの症状を引き起こしやすくなる条件といえるでしょう。

アレルギーや風邪との違い

一般にアレルギーには、たとえば、花粉、食べ物、金属といった、原因となる「アレルゲン」があって発症します。
ところが、寒暖差アレルギーにはアレルゲンはありません。
また、風邪のような感染症は、鼻水から始まってのどの痛みや発熱など、免疫による防衛反応が起こりますが、寒暖差アレルギーでは、熱が出ることはまれで、鼻水は水のようにサラサラしているのが特徴です。
つまり、身体が激しい温度差に耐え切れなくなった時に、寒暖差アレルギーは起こります。
ここで耐え切れないという場合、およそ7度を超えると起こりやすいといわれる外部の温度差の要因もありますが、一方、仕事で疲れているとか、ストレスが高じているといった、免疫が低下したり、自律神経が乱れているといった、ヒトの側の要因も発症に関連してきます。

寒暖差アレルギーの治療について

症状によって診療科も変わってくるかもしれませんが、おもな症状の鼻水・鼻づまり・クシャミなどで受診するなら、耳鼻咽喉科での治療が必要になります。
また、免疫の低下や自律神経の乱れが酷いなら、内科や心療内科も考えられます。
さらに、じんましんなら皮膚科、睡眠障害がつらければ精神科や睡眠外来などの受診も必要になるでしょう。
たとえば、耳鼻咽喉科の場合、症状の鼻づまりなどへの対処として、点鼻薬などを処方してくれる場合もあります。念のため血液検査やレントゲンで、免疫や自律神経の状態を調べることもあるでしょう。
また逆に、寒暖差アレルギーかと思ったら、実は、アレルギー性鼻炎だったという例もあるようです。
まだ聞きなれない病気だけに、病名を特定したり症状を回復するには、少々時間を必要とするという医師もいます。

寒暖差アレルギーへの対処や予防

急激な温度差による自律神経の乱れやその影響から起こってくるとされる寒暖差アレルギー。その対処にはいくつかのポイントが挙げられています。

寒さ対策

外気の場合も屋内外の場合も、気温に合った服装をすることで温度差に対応することができます。薄着や厚着を着分けて温度調節をこまめにしましょう。
また、寒いところ、乾燥したところヘはマスクをして出かけるのも効果的です。

ストレスコーピング

過度なストレスが長期にわたると自律神経は乱れます。同時に、免疫力も低下し、寒暖差アレルギーが起こりやすい身体状態になります。
これを回避するため、生活習慣を整え、食生活や睡眠をしっかりととっておくことが重要になります。
もちろん、適度の運動やストレス発散も必要です。血行が良くなり身体が冷えない体質になりますし、免疫力も上げられます。

服薬はよく相談する

症状によって、服薬によって症状を抑えることを治療で行うでしょうが、医師とよく相談して、薬を飲み続けることのデメリットにも対処しておきましょう。

【参考】
河村耳鼻咽喉科クリニック公式ブログ『寒暖差アレルギーとはどのような病気? 症状や対策方法を徹底解説』

<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお・かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

【関連記事】
年々患者数が増加傾向にある「アトピー」 発症に遺伝はどれだけ影響する?
家の中や食べ物にも。 カビが身体に与える影響とは
大人になっても急に「食物アレルギー」になる?


  • このエントリーをはてなブックマークに追加