プール熱

プール熱(咽頭結膜熱)による高熱…解熱剤で様子を見て大丈夫?

プール熱(咽頭結膜熱)は、プールに入る時期に感染が増えるいわゆる「夏風邪」の一つです。プール熱にかかってしまい高熱を繰り返すわが子を心配するママに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

ママからの相談:「プール熱による高熱が下がらない」

3歳の息子は保育所に通っており、夏の時期は週に1回はプールに入っています。先日、急に高熱を出したため病院へ行ったところ、プール熱と診断されました。咳も鼻水もなく解熱剤だけを処方されましたが、熱は39度まで上がり、解熱剤で37度まで下がっても、6時間後にはまた39度まで上がります。この状態が一日続いているのですが、このままずっと解熱剤を使い続けていて大丈夫なのでしょうか。(30代・女性)

解熱剤を使用したほうがよい場合、再受診したほうがよい場合

プール熱による高熱は5日程度続き、自然に解熱します。熱が落ち着くまでや、辛そうにしている時は解熱剤を使うとよいでしょう。水分が摂取できない、ぐったりしている、反応が鈍いなど、プール熱と異なる症状が出ている時は病院を受診しましょう。

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルスによる感染症です。高熱・のどの痛みや腫れ・目の充血や腫れ(ときに結膜炎)が、主症状となります。高熱は4~5日続き、自然と解熱していきます。ウイルスによる感染症のため特効薬はなく、対症療法で対処していくしかありません。熱が落ち着くまでや、本人が辛そうにしている時は解熱剤を使用してあげるとよいでしょう。(看護師)
ぐったりしている・反応が鈍い・水分が摂れていない・尿が減っているなどの場合には、脱水症状を起こしていたり、別の病気が隠れている場合もありますので、病院を受診するようにしましょう。(看護師)

解熱剤を使わず様子を見てもよい場合

体温がいったん下がるのは解熱剤が効いているためですが、熱の上下により体力の消耗や熱性けいれんの心配もあります。水分が十分摂れ、元気なら解熱剤を用いず様子を見てもよいでしょう。家族への感染には気を付けてください。

私たちの身体は細菌やウイルス感染をした後、熱を上げて菌を殺そうとします。39度から37度まで下がるのは薬が効いているにすぎません。解熱剤を使用するポイントは38.5度ですが、水分がしっかり摂れて元気なようなら、解熱剤を使わないで様子を見てよいと思います。(循環器内科看護師)
熱が上下することでむしろ体力が消耗したり、熱性けいれんを誘発する可能性があります。熱性けいれんは熱の上がり始めに起こることが多いとされているので、むやみに解熱させることでその期待を増やすことにもなりかねません。熱が高くても本人が元気で、水分が摂れており尿も減っていない場合は、クーリングのみで様子をみてもよいです。夜に眠れていないようであれば、夜のみ解熱剤を服用するという判断もよいでしょう。(看護師)
プール熱では、タオルなどを共有すると他の家族にも感染するので注意が必要です。うがい・手洗いをしっかりと行ってください。(循環器内科看護師)

プール熱による高熱は5日程度続き自然に解熱します。熱が落ち着くまでや、辛そうにしている時は解熱剤を使ってもよく、水分が十分摂れ、元気なら解熱剤を用いず様子を見てもよいようです。ぐったりして様子が違う時は、再受診を一考してください。


2018/08/15

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