ヘルパンギーナ

2018/05/04

病院へ行くべき?舌や喉奥にブツブツした湿疹が

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

病院へ行くべき?舌や喉奥にブツブツした湿疹が

子どもはいろいろな感染症にかかりやすいものです。学校などで夏場に流行するヘルパンギーナは、はたして症状が治まっていたとしても病院で治療を受けた方がよいものなのでしょうか。

ママからの相談:「ヘルパンギーナっぽいのですが、病院へ行くべきでしょうか」

息子が40度前後の熱を出しました。食欲が落ちていたので、解熱剤を入れて熱が下がったところで食事させると熱は落ち着きました。ただ舌や喉の奥に口内炎のようなプツプツができていて、ヘルパンギーナという病気のようです。このまま元気になりそうな感じですが、念のため病院へ行くべきでしょうか。(30代・女性)

ヘルパンギーナってどんな病気?

ママからの質問で書かれているヘルパンギーナとは、どんな病気なのでしょうか?

ヘルパンギーナとは、主にエンテロウィルスによる感染症です。潜伏期は2~4日間で、38~40℃程度の発熱が3日間程度続きます。口の中に水泡や発赤ができたり、咽頭痛が特徴的です。他の症状として、食欲不振、全身倦怠感、嘔吐などがみられます。(助産師)
感染の経路は、くしゃみや咳による飛沫感染、経口感染、接触感染があります。そのため、家族内での感染を防ぐために、感染者との共有物を避ける、排泄物の取扱いに留意するなどが大切です。(助産師)

病院で診察を受けたほうがよい?

熱も下がって症状が落ち着いているとはいえ、ヘルパンギーナは家族や関わりをもった人にもうつしてしまう恐れがある感染症です。治りかけでも、やはり一度は病院でしっかり診てもらったほうがよいのでしょうか。

お子さんが元気なのは幸いですが、できればきちんと診断してもらった方が良いでしょう。(産科看護師)
ヘルパンギーナの原因となるウイルスを死滅させるための特効薬はありません。病院に行った場合、「発熱の症状があるときなら解熱剤」といった対症療法が中心になります。症状が落ち着いているだけに悩むところではあるでしょうが、現時点で飲んだり食べたりできているようでしたらそのまま様子を見ていてよいのではないでしょうか。(看護師)

治りかけは特に注意を

必ずしも病院に行く必要はないという意見もあるようですが、ヘルパンギーナは治りかけのときや、治ってからでもしばらくは注意が必要な疾患のようです。

ヘルパンギーナの潜伏期間は2~4日ですが、回復期を含めて3週間ほどは便などの排泄物からウイルスが排泄されます。この間はまだ人に感染させることがあると考えた方が良いでしょう。登校停止などの制限がなくても、他者との接触を避けなければなりません。(産科看護師)
ヘルパンギーナの原因ウイルスには、コクサッキーA 群・B群・エコーウイルス・エンテロウイルス68型~72型があります。一般的にウイルスに感染するとそのウイルスに対して抗体ができて、同じウイルス性の感染症にはかからなくなりますが、ヘルパンギーナは違う型のウイルスに感染して何度も繰り返すことがあります。(産科看護師)
症状が改善傾向にあったとしても1週間ほどは感染力があるといわれています。大人でも感染する可能性があるので、治ったと思ってもしばらくは注意しましょう。(看護師)

ヘルパンギーナは治ったと思っても、他者に感染させてしまう恐れがあるようです。また、他の型ならまたかかってしまうこともあるので、日頃からうがい・手洗いや消毒などの感染症予防策を徹底しておくのが安心といえるでしょう。


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