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2018/01/05

カラダの状態は舌に出る? 舌を見ればわかること

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

カラダの状態は舌に出る?  舌を見ればわかること

他の人にはなかなかわかってもらえないことですが、舌にちょっとした変化があるだけで、うっとうしいものですよね。
「舌がんの始まりでは?」などと、極端なことを思ってしまうかもしれません。
東洋医学では体の状態が舌にでるので、舌の診察に力を入れています。
そんな舌の異常について解説をしましょう。

舌を観察してみましょう

少し前まで、医師はどんな病気でも「あっかんべーをしてみて!」といって、舌の状態を診ていました。舌をみることで体調の状態がわかるのです。
舌は毎日変化しています。
自分でも毎日見ていると、体調のコントロールができるようになってきます。舌の形や色、舌の上につく舌苔(ぜったい)の色や状態などをみます。
東洋医学・漢方では「舌診」と呼ばれる診断方法があります。
舌の色や形、舌苔の状態などから体の異常を見分ける方法です。
もちろん専門医の資格がなくてはできませんし、舌だけで病気の診断を下すことは危険ですが、病気になる手前の「未病」段階で病気の発見につなげることが可能です。
では、さまざまな舌の状態を詳しくみていきましょう。

健康な舌の状態とは

健康な舌は、うすいピンク色で、全体に薄い苔が付いている状態です。
色、形、舌苔ともにバランスのいいものが健康です。
また、舌の動きも大事です。
リラックスして「あっかんべー」をして、舌をまっすぐに出せるか、余計な力が入っていないかなどがポイントです。

異常のある舌の状態

舌の形

朝起きると舌に歯型がついているときは、水分代謝が低下している証拠です。舌がむくんでいます。
舌のむくみは、胃腸の虚弱や腎臓が弱っている可能性があります。

舌の色

青、白、紅、深紅などさまざまですが、舌は血液の色を反映します。
熱があるほど赤味を帯びてきます。
紫色や紫の斑点がある場合は、血行の悪化が懸念されます。

舌の厚み

舌が分厚く肥大している場合と薄っぺらになっている場合があります。

・肥大舌
舌がむくんで状態。冷え性や消化機能の低下、水分の取り過ぎなど

・痩せた薄い舌
水分の不足など

舌の裏の血管

舌の裏にある静脈が黒っぽく膨らんでうねっている状態のとき、血液循環の滞り、肝機能障害、高血圧、心不全などが疑われます。

その他

・舌のひび割れ
栄養や水分不足の可能性

・先に斑点
舌の先に赤い斑点やブツブツがあれば、感染症や精神面の不調の可能性
風邪の初期に舌の先端に赤や褐色の斑点がでることあり

・先が赤い
心臓や肺に熱をもっている。舌の両端が赤い場合は肝臓

・舌苔やシワ
中央部分にある場合は胃の働きが低下。舌の奥にあるなら腎臓の働きが低下

舌苔
舌苔とは、舌の表面が苔状のものでおおわれている状態を指します。舌苔は新陳代謝によって生じた脱落細胞や食物残渣などからできています。
また、舌の表面には、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)という突起がありますが、これが異常に長くなった状態も舌苔と呼ばれます。
この場合毛舌(もうぜつ)と呼ばれます。さらに、舌苔と毛舌が同時に存在することもあります。

・黄苔
 体全体や胃の一部に熱がある

・黒舌
 高熱で体力が低下した時、極端に冷えている時、抗生物質服用などで、口腔内細菌叢が不安定になっているとき

・ボロボロの舌苔
 食べ過ぎや飲みすぎで消化器系に負担がかかっている状態

口臭にも注意を!

舌をみるときに、口臭も意識してみましょう。
口臭も健康のバロメーターになります。
虫歯や歯周病から発生することが多いものですが、緊張やストレスなどの影響で、口臭が強くなることもあります。
また、呼吸器や消化器などの病気があると口臭が発生する可能性もあります。
さらに、鼻や喉の炎症、肝臓や腎臓疾患、糖尿病などが原因の場合もあるようです。

近頃注目されている「定位舌(ていいぜつ)」

定位舌とは、安静にしていて口腔内での舌の位置が下の方に定着している、舌の状態をいいます。
舌の位置は、正常では上あごに接しているものですが、舌の筋力がなくなるとダラッと下がってしまい、舌に歯型がついてしまいます。
舌の筋肉が衰えると鼻からの呼吸ができなくなって、いびきや睡眠時無呼吸症候群になる危険性もあります。
また、口呼吸になり口腔内が乾燥するので、虫歯、歯周病、口臭などが起きる原因ともなります。
定位舌は高齢者に多いのですが、最近、若い人でも舌の筋肉が衰えていて、増えています。
なぜかというと、加工食品などにより噛まなくても飲み込める食べものが多くなり、顎や舌の筋肉が衰えてしまっているからだといわれています。

自分の調子のいいときの舌の状態を覚えておき、それと比較してみましょう。
節制することで、病気を防ぐことができる可能性がありますよ。

<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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