妊娠検査薬の基礎

2018/01/15

妊娠検査薬で妊娠が分かる確率は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠検査薬で妊娠が分かる確率は?

生理が遅れ妊娠の可能性がある時、まず市販の妊娠検査薬でチェックしてみる方は多いでしょう。では、妊娠検査薬で陽性が出た場合、どのくらいの確率で本当に妊娠しているものなのでしょうか。専門家に聞きました。

1歳の子どものママからの相談:「妊娠検査薬で陽性。本当に妊娠している可能性はどのくらい?」

生理が1週間遅れて妊娠検査薬で陽性反応が出たので、次の日に産婦人科に行きました。しかし、まだ妊娠が確認できないので1週間後にまた来てくださいと言われました。妊娠検査薬を使って陽性反応が出たにも関わらず、妊娠していない事はあるのでしょうか。妊娠検査薬は、どのくらいの確率で妊娠が分かるのでしょうか。(20代・女性)

検査薬の精度は90-100%。妊娠の確定は胎嚢を確認してから

妊娠検査薬の精度は高く、90%以上の確率で妊娠の可能性が分かるようです。しかし、妊娠の確定には、胎嚢の確認とその他の条件が揃う事が必要です。この確認をするためには、妊娠後ある程度の期間が必要です。

妊娠の確定は、病院のエコーで胎嚢が確認されてからになります。日本の妊娠検査薬はほぼ100%の確率性がありますが、検査薬では妊娠の可能性が高いという事であって、確定にはなりません。妊娠5週目になると、胎嚢が確認されることが多いですが、個人差がありますので、5週目で確認できなければ更に1週間経過して再び検査します。(医師)
妊娠成立を確定するには、胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)の確認・胎芽(赤ちゃんとなるもの)の確認・心音の確認が揃う事が条件です。この3つが確認できるのは、妊娠6週目頃と言われています。妊娠検査薬は、妊娠が成立すると急増する「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」の濃度を検査する物です。妊娠検査薬の精度は9割以上ですが、あくまでhCGの濃度の上昇から、妊娠の可能性を予測するという事です。(看護師)

陽性でも正常な妊娠とは限らない

妊娠検査薬で陽性であっても、正常でない妊娠=異所性妊娠(子宮外妊娠)や胞状奇胎などの異常妊娠である場合もあります。また、子宮の病気やホルモン治療の影響で陽性になるケースもあります。

異所性妊娠(子宮外妊娠)や胞状奇胎でも陽性が出るため、検査薬で陽性の場合は、短い間隔で検査しなければなりません。検査薬で陽性でも妊娠していないケースには、不妊治療などでホルモン剤を使用している・血尿または高濃度のタンパク尿や糖尿・絨毛上皮腫などhCG生産腫瘍がある場合などがあり、どれくらいの確率かは分かりません。(医師)
妊娠検査薬で陽性が出ても、異所性妊娠(子宮外妊娠)の場合もありますし、着床に至らなかった化学流産や、着床の状態が継続されなかった繋留流産となっている可能性もあります。また、血尿・蛋白尿・糖尿などの場合や癌などの場合にも、陽性反応が出る可能性があります。妊娠検査薬で陽性が出ても妊娠とならない要因は様々あり、陽性であっても妊娠していないケースの頻度は断定できません。(看護師)

妊娠検査薬で陽性と出れば、一日も早く妊娠の確定を得たいですよね。妊娠検査薬自体の精度は良くても、妊娠そのものに異常がある場合があります。陽性と出た場合、確定診断をするためにも病院を受診しましょう。


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