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2018/02/04

離乳食期の長引く下痢は乳糖不耐症?乳製品は控えるべき?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

離乳食期の長引く下痢は乳糖不耐症?乳製品は控えるべき?

乳幼児の長引く下痢は乳糖不耐症が原因なのでしょうか。今回は6力月の女の子についての相談です。12日間下痢が続いているといいますが、これは乳糖不耐症の症状なのでしょうか。離乳食で乳製品を与えるのが怖いと悩むママですが、専門家からはどのような回答が寄せられたでしょうか。

生後6カ月の子どものママからの相談:「乳糖不耐症の治療法について」

生後6力月の娘が下痢になって12日目です。少しずつ回数は減ってきていますが、なかなか完治しません。病院にも3回行っており、やっと少し治まってきましたが、友達から「もしかして乳糖不耐症では」と言われました。もしそうだった場合、一度完治してもまた繰り返すのでしょうか。せっかく離乳食も順調に進んでいたのですが、今回の下痢で乳製品を食べさせるのが怖くなってしまいました。また乳糖不耐症の場合、治療法などあるのでしょうか。(20代・女性)

乳糖不耐症は先天性と後天性あり。対処法はそれぞれ

乳糖不耐症には生まれつきのものと、胃腸風邪が原因で起こる後天的なものとがあるようです。

質問者さんのお子さんについては、乳糖不耐症の中でも、胃腸風邪をきっかけとした二次性乳糖不耐症が疑われます。二次性乳糖不耐症は、ウィルス等により腸の粘膜が障害を受けている状態です。基本的には胃腸風邪が完治して腸の粘膜が再生されれば、また乳製品を摂取できるようになります。(小児科専門医)
乳糖は小腸で酵素ラクターゼによって、ブドウ糖とガラクトースとに分解されますが、ラクターゼが不足していると、分解されないまま大腸に運ばれ、浸透圧により水分をとりこみ、下痢を起こします。この状態が乳糖不耐症で、生まれつき分解酵素を持たない先天性と、生後の胃腸炎などの下痢が原因で起こる後天性とがあります。(看護師)
後天性乳糖不耐症の場合、原因となる胃腸炎が改善され、胃腸粘膜の機能が回復すれば改善します。先天性の場合は、極力、乳糖の摂取を控えます。母乳栄養の場合は、乳糖分解酵素を服用しながら授乳したり、無乳糖ミルクに切り替えます。症状が落ち着けば、状態を見ながら少しずつ乳糖を含むものを与えていきます。(看護師)

成長期に必要な乳製品。自己判断せずに医師に相談を

自己判断で乳製品を過度に制限してしまうのは問題があるようです。まずは医師に相談するのが良いとのアドバイスが寄せられました。

成長期のお子さんということもあり、食事内容については注意が必要です。過度な乳製品の摂取制限はカルシウムやビタミン類などが不足する可能性があります。下痢症状を見ながら、ミルク摂取量を減らしたり、乳糖不耐症用のミルクに一時的に変更する方法もあります。また、乳糖を分解するために必要な物質を内服薬として処方されることもあります。(小児科専門医)
先天性乳糖不耐症の場合、乳酸菌を摂って善玉菌を増やすという方法もあります。乳酸菌は腸内環境を整え、乳糖を分解する働きがあります。自己判断での試みは危険なので、必ず病院で医師に相談してから行って下さい。(看護師)

乳糖不耐症には先天性と後天性のものがあり、後天性の場合、胃腸風邪が治ったら改善が見込めるようです。成長期の子どもには乳製品の摂取は必要で、自己判断で過度な摂取制限を行うと危険なため、医師に相談するのが良いとのアドバイスがありました。


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