妊娠高血圧症候群

2018/02/08

第2子妊娠7カ月で体重が7キロ増…妊娠高血圧症候群を防ぐには?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

第2子妊娠7カ月で体重が7キロ増…妊娠高血圧症候群を防ぐには?

妊娠高血圧症候群はどうすれば防げるでしょうか。今回は7カ月の妊婦さんからの相談です。第1子の時に妊娠高血圧症候群にかかり、今回は注意していたものの、現時点で7kg増え、どう予防すべきか悩んでいます。専門家からはどんなアドバイスが寄せられたでしょうか。

妊娠高血圧症候群についての相談:「妊娠高血圧症候群の予防法について」

2人目を妊娠中ですが、7力月で既に7kg増です。食事は3食取るようにし、栄養バランスにも気をつけているつもりです。運動は上の子どもと公園で遊ぶくらいでウォーキングなどはできていません。前回の妊娠ではここまで急激に増えることはなく、臨月に入った時点でプラス10kg程度だったにも関わらず、妊娠高血圧症候群にかかりました。そのため人一倍体重管理に気をつけたいのですが、具体的にはどうしたら良いでしょうか。(30代・女性)

妊娠高血圧症候群とは?

妊娠高血圧症候群とは、どのような妊娠合併症なのでしょうか?

妊娠高血圧症候群の原因はまだはっきりと解明されていません。以前は妊娠中毒症と呼ばれていましたが、2005年に診断名や定義、分類が変更されました。妊娠高血圧症候群の定義は、「妊娠20週以降、分娩後12週まで高血圧がみられる場合、または高血圧に蛋白尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症でよるものではないもの」1】としています。(助産師)

再発しやすいため、予防と早期発見・早期治療が大切

妊娠高血圧症候群は再発のリスクが高いようです。予防と早期発見・治療が大切との声がありました。

妊娠中は胎児に十分な栄養を送るため、母体は脂肪を貯めこもうとして脂肪がつきやすくなります。妊娠高血圧症候群は解明されていない部分が多く、原因もわかっていませんが、元々高血圧である・肥満・高齢妊娠・妊娠高血圧症候群の既往がある等の場合、発症リスクは高くなります。1人目の妊娠の際に発症していれば、次の妊娠でもリスクは高まり、注意が必要です。(看護師)
妊娠高血圧症候群を発症すると血流が悪くなり、 胎児に運ばれる酸素・栄養が少なくなります。そのため胎児の発育や機能発達が遅れる可能性や、常位胎盤早期剥離など重大な合併症の可能性があります。けいれん発作(子癇)、脳出血、肝機能障害など母体にも重篤な合併症の可能性があり、高血圧の予防と早期発見・治療が重要です。(看護師)

食習慣の見直しと運動を。体重増加はBMIを目安に

予防には食習慣の見直しと運動が良いようです。体重増加の目安はBMIの計算でわかるとのアドバイスもありました。

妊娠中の体重管理は重要です。増加の目安は妊娠前の体重からBMIを計算します。BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}で、BMIが18.5未満は+10~12kg程度、18.5~25未満は+7~10kg、25以上は+5~7kgの体重増加が目安です。ペース配分はBMI値で異なりますが、標準の場合、週あたり200~300gです。(看護師)
急激な体重増加を抑えるには食事は腹八分で、塩分・糖分控えめ、高タンパク低カロリーの野菜中心の食事を心がけましょう。すぐにお腹が空く時は、3食の食事を5~6回に分けて少量ずつ食べましょう。(看護師)
医師から運動制限がなければ、普段の家事に加え、30分ほどの散歩・体操などをおこないましょう。時間があればマタニティヨガ・マタニティスイミングも良いでしょう。毎日体重を測って細かくチェックしましょう。(看護師)
日頃の生活や家事も運動のうちと考えてみましょう。洗濯物を干す時にスクワットを取り入れてみる、テレビを観る時に股関節を柔らかくするようにあぐらをかいてみる、立ち上がった時に両手を上に伸ばして背中のストレッチを行う、料理を作りながら骨盤を左右に動かしてみる…などちょっとした時間を使って運動を取り入れてみると、気負わずに運動することができます。(助産師)
予防には食事管理(塩分制限)やウォーキング等の適度な運動の継続も必要ですが、原因が明確でないため、 予防行動をしても発症する可能性があります。定期的に血圧測定をし、むくみ・頭痛・目のかすみ・動悸などが出たら、速やかに受診する等の早めの対応が重要です。(看護師)

妊娠高血圧症候群は再発しやすく、予防と早期発見が大切との声が専門家から寄せられました。予防には食習慣の見直しと体調に合った運動が良いとのアドバイスもありました。


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