ピル

2018/04/06

子宮内膜症の治療でピルを服用。妊娠への影響は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

子宮内膜症の治療でピルを服用。妊娠への影響は?

ピルと言えば避妊薬のイメージが強いですが、子宮内膜症等の治療に使われる事もあります。数年間ピルを服用していた相談者の方は、ピルを止めてもなかなか妊娠しない事を心配していますが、ピルと妊娠の関係について、医師や看護師さん達に尋ねてみました。

ピルと妊娠についての相談:「ピルの長期服用が原因で妊娠しにくくなる事はあるのでしょうか」

26歳の頃に子宮内膜症と診断され、超低用量ピルの服用を始めました。1年で治療の必要は無くなったのですが、元々生理痛が重かったためピルの服用は2年程継続しました。 その後結婚を機にピルを止めましたが、2年ほど経っても妊娠できません。当時の医師からは「ピルを長期間服用したからといって妊娠しにくくなる事は無い」と説明を受けていたのですが、今になって不安を感じています。(30代・女性)

ピルは不妊治療にも使われる薬

ピルは避妊の他に、子宮内膜症や不妊治療にも使われる薬のため、ピルの影響で妊娠しにくくなるという事は無いでしょう。むしろ、卵巣機能の改善により質の良い卵子が出来やすいと言われ、また生理不順の改善等にも効果がある様です。

ピルは不妊治療にも使われる薬のため、ピルによって不妊になるとは考えにくいですし、統計的なデーターにも、ピルによって不妊になったという事は存在しません。ピルは1950年代に開発され、当時は高用量・中用量ピルしか無かったため、副作用が出やすかったのですが、最近は低用量や超低用量ピルが使用される様になり、副作用の心配はほとんどないと言われています。(産科医師)
ピルを服用して排卵を止める事で、卵巣を休ませ質の良い卵子を育てる事が出来ます。そのため、ピルの服用を止めても卵巣機能が改善され、生理周期が安定して妊娠しやすい状態になります。ピルの元々の目的は避妊ですが、生理不順や子宮内膜症等の治療にも使われる万能薬と言っても良いでしょう。(産科医師)
ピルを長期間服用していても、それが原因で妊娠しにくくなる事は無いと考えられます。ピルは避妊のための薬だと思われがちですが、実際には不妊治療にも使われ、相談者さんがされたような子宮内膜症の治療もその一つと言えるでしょう。(看護師)

不妊治療に踏み切ってみても

ピルが妊娠に与える悪い影響は無い様ですし、2年間妊娠しないという事なので、一度病院を受診してみるのも良いでしょう。

現在は子宮内膜症の治療は終了している様ですが、その後のフォロー等はされていないと思います。子宮内膜症は再発する事もありますし、不妊症の原因となる場合もあります。2年間妊娠をしないと言う事ですし、子宮内膜症の確認も含め、不妊治療を視野に入れても良い時期かもしれません。(看護師)

ピルを長期服用していた事と、妊娠しにくい事は関係が無い様です。1年経っても妊娠しないと不妊症の可能性があると言われているため、一度病院で相談してみてはいかがでしょうか。


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