爪のトラブル

2018/02/28

爪のデコボコは何かのサイン? 爪からわかる健康状態

この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部

爪のデコボコは何かのサイン? 爪からわかる健康状態


自分の爪をまじまじと観察したことはありますか?
爪は健康のバロメーターともいわれます。
爪のさまざまな状態が、身体の不調や何らかの病気のサインを示しているという意味です。
なかでも、爪の表面にできる凸凹(でこぼこ)が気になる…という方は多いのではないでしょうか。
今回は、「爪」の凸凹に着目して、健康状態との関係を見ていきましょう。

爪の構造

爪は「皮膚付属器」といって皮膚の一部です。
表皮の一部が変化したものは「毛」となり、表皮の角質が板状になって「爪」になります。
私たちが通常「爪」と認識している部分は、専門的には「爪甲(そうこう)」あるいは「爪体(そうたい)」と呼びます。
また、爪の根元で爪甲をつくり出す部分を「爪母(そうぼ)」、その一部で付け根にある乳白色の三日月形の部分を「爪半月(そうはんげつ)」と呼んでいます。

爪と健康

爪の色や形状などに、健康状態や病気のサインが現れることがあります。
たとえば、白っぽい爪は貧血、青っぽい爪は心臓や肝臓の障害が疑われるといいます。
また、上向きに反り返っている爪は脊髄疾患、反対にくちばしのような形状の爪は糖尿病の心配があるそうです。
さらに、加齢によって増える縦線は、胃腸の働きの衰えや吸収力が弱まっていることを表しています。
爪の下部には毛細血管が集中していて、この部分が血液循環の折り返し点になっています。
ですから、爪は血液の健康状態を反映しやすく、健康のバロメーターなどといわれるのでしょう。

爪の凸凹

それでは、爪の凸凹からはどのようなサインが読み取れるのでしょうか。
何かに強くぶつかる、挟む、などしていないのに、爪に「へこみ」ができた場合は、身体に何らかの問題が生じている可能性があります。
タテのへこみは「爪甲縦溝(そうこうじゅうこう)」、ヨコのへこみは「爪甲横溝(そうこうおうこう)」といいます。

爪甲縦溝

爪甲縦溝のたいていの原因は、人が誰しも通過する加齢(老化)によるものです。
いわば「肌荒れ」と同じような状態で、新陳代謝が落ちて水分が不足するため爪の表面に縦線上の凸凹ができます。
胃腸の働きが衰えて爪まで栄養が行きわたらない、また、爪の乾燥によっても起こります。
こうした変化は、一般的には30代あたりから見られます。
もし、10代や20代で爪甲縦溝がでている場合、食生活の乱れによる栄養不足、睡眠不足、ストレスなどが疑われます。

爪甲横溝

爪にヨコの凸凹ができた場合は、身体に何らかの異常がある可能性を示しています。
爪の成長のもとになる「爪母」に障害が起こったか、もしくは、何らかの異常に「爪母」が影響を受け、爪が正常に成長できない状態に陥っていると考えられます。
とくに横溝のできた位置が爪の根元に近いほど、異常が生じてから間もないと判断されます。
皮膚疾患、気管支疾患、神経疾患の可能性があります。
さらに、へこみが深いと血管系のトラブルや糖尿病、亜鉛欠乏症といった病気が疑われます。
ほかにも、服用している薬やダイエットの影響も受けます。
この状態を見過ごさないで、皮膚科や内科の受診をおすすめします。

その他の症状

タテ、ヨコの凸凹のほか、次のような形状に変化することもあります。
・爪異栄養症(そういえいようしょう)
 波打つような凸凹が複数の爪に現れた状態です。
 おもな原因は栄養不足や水分不足で、過労やストレスでも現れます。
 また、円形脱毛症やうつ病の兆候という指摘もありますので、生活習慣の改善、とくに休養が大切です。
・爪甲点状陥凹(そうこうてんじょうかんおう)
 ポツポツと針を刺したような点状の凸凹が現れます。
 原因はストレスといわれています。
 また、円形脱毛症になる確率が高い状態であるともいわれています。
なお、いずれも爪乾癬や爪水虫といった爪の病気と見た目が似ています。
素人判断はしないで、皮膚科の受診をおすすめします。

日ごろから爪を健康に保つ

今回は爪に現れる体調や病気の可能性について取り上げました。
爪は、身体状態の影響を受けやすいデリケートな部位だということがお分かりいただけたと思います。
それだけに、爪自体の健康管理も大切です。
次のような点に留意しましょう。

・爪はケラチンからできているため、食生活ではたんぱく質とこれを機能させるビタミンやミネラルを充分に摂る
・ストレスが反映されやすいので、ストレス発散に努め、睡眠や休息をおろそかにしない
・水分不足を防ぐため充分に保湿する。指マッサージなども行い血行を良くする
・余計なダメージを受けないように、爪を切るなどケアを欠かさない

爪の健康状態をみる習慣をつけておくと、何らかの異常の早期発見・対処によって大きな病気を避けられるかもしれません。
ときにはネイルをお休みして、爪のチェックとケアをしてみてはいかがでしょう。
また、女性と比べると男性は爪を観察する機会が少ないかもしれません。
今回の記事を参考に、さっそくパートナーの爪もチェックしてあげてくださいね。

【参考】
坂井建雄・橋本尚詞/著『ぜんぶわかる人体解剖図』(成美堂出版 2011年)

<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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