歯のトラブル

2015/05/18

妊婦だと歯の治療が受けられないって本当?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊婦だと歯の治療が受けられないって本当?

虫歯の治療でレントゲンや麻酔を使うことは一般的です。では、妊娠中に歯科治療を受けることでお腹の赤ちゃんに影響はないのでしょうか。妊婦さんからの相談に産婦人科の看護師さん達の答えは。

妊婦さんからの相談:「妊娠中でも歯の治療をしても大丈夫ですか?」

現在妊娠28週です。奥歯に痛みがあり、歯医者に行ったのですが「妊婦は治療することができない」と言われました。レントゲンも撮ってもらえず原因もわかりません。出産まで期間がありますし、産んでからすぐに通院するのも難しいと思います。念のため別の歯医者に電話で相談したのですが、そちらは妊婦でもOKでした。レントゲンや治療が差し支えなければすぐにでも通院したいです。どちらの歯医者の方針が正しいですか。(20代・女性)

妊娠中でも歯科治療は受けられます

妊娠後期にはお腹が大きくなり、仰向けで長時間治療を受けるのが困難になるといったことがあるようですが、妊娠中に歯科治療を受けることは問題ないようです。

妊娠中でも歯の治療は可能です。しかし揃えてある歯医者の設備によっては治療が困難な事もありますので、その違いで妊婦の治療を断った可能性はあります。(一般内科看護師)
妊娠後期に入ると歯科治療をしないというのが一般的です。その理由はお腹が大きくなって治療台で長い間仰向けでいるのが困難なこと、動悸や息切れが起こりやすいこと、仰臥位低血圧症候群(仰向けで寝ると子宮が下大静脈を圧迫し低血圧を起こす)の可能性があることです。(一般内科看護師)
妊娠中は避けた方がよい親知らずの抜歯や外科的処置(手術)はありますが、妊娠後期でも応急処置はしてもらえるはずです。痛みが治まり、出産後治療が受けられるまでの間支障が出ない程度の治療を受けることは可能です。恐らく治療できないと言った歯科医は慎重だったのでしょう。(一般内科看護師)

妊娠中はお口のトラブルが起きやすい時期。安定期のうちに治療を

レントゲン撮影や歯茎への麻酔も、胎児への影響は心配ないと考えられています。妊娠中であることを伝えておくといいでしょう。

歯のレントゲンを撮る場合はちゃんと被爆防止のエプロンを使用しますから、赤ちゃんへの影響は心配ありません。麻酔も歯茎にしますし、無痛分娩に使う薬と同じものですから、問題はないと考えられています。事前に妊娠していることを伝えれば、ちゃんと対応してくれますから、安心して受診して下さい。(産婦人科看護師)
レントゲンも歯科での放射線は微量なため妊娠中でも問題はないと言われていますが、レントゲンは撮らない所が多いようです。(一般内科看護師)
虫歯は安定期のうちに治しておいた方がよいでしょう。妊娠中は胎児に栄養を送らないといけないので、歯まで栄養が行き届かなくなり、虫歯が悪化するケースや歯肉炎や歯槽膿漏を起こしやすい状態になっています。子供が生まれると歯医者に行く時間は無くなりますので今のうちに行っておくとよいですね。(一般内科看護師)
妊娠中は、ホルモンのバランスが崩れ、唾液の量が減ったり、唾液が酸性に傾くため、虫歯になりやすいなど、口の中のトラブルが起こりやすく、歯科治療が必要です。出産後は通院も大変でしょうから、今のうちに治療されることをお勧めします。(産婦人科看護師)

妊娠中でも歯の治療を受けることに問題はないそうですから、安定期のうちに治療をすませて出産に備えましょう。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加