遊び

子どもにとって外遊びのメリットは?散歩や砂遊びでも有効?

外で活発に遊ぶのがよいことだというのは誰でもイメージできますが、外遊びのメリットやどのような遊びが効果的なのかをご紹介していきましょう。

外遊びのメリット


①健康的な身体の育成
外で活発に運動することは丈夫な身体を作り、体力の向上はもちろん、風邪などに対する免疫も高まります。外にはたくさんの刺激があり、雑菌への抵抗力がつく、日光を浴びることで皮膚や骨が丈夫になるなどの効果を得ることができます。日光を浴びることで体内リズムが整うため、良い睡眠につながり体力の回復も促されます。幼児期に適切な運動をすると、今の健康や体力づくりはもちろん、生涯にわたる健康的で活動的な生活習慣の形成にも役立つ可能性が高いと考えられます。

②意欲的な心の育成
思いっきり身体を動かすことは、健やかな心を育てます。どろんこで遊ぶ、葉っぱの色を知る、花の匂いをかぐ、石を叩き合わせてカチカチ鳴らす、口に入った土が苦い……。こういった外遊びで自然から得る経験は五感を鍛え、豊かな感性を育みます。また、遊びから得られる成功体験や失敗体験によって、意欲的に自分からチャレンジする気持ちが養われます。

③コミュニケーション能力の育成
幼児期には、徐々に家族以外の多くの人と関わりながら遊ぶことができるようになっていきます。子どもたち同士でコミュニケーションを取り合うことで社会性が養われていきます。それにより、就学後もスムーズに友達作りができるようになります。

外遊びはどのくらい何をしたらいいの?

どのくらい遊ばせたらいい?

文部科学省では、外遊びをする時間が一日1時間未満である幼児が4割を超えることから、多くの幼児が身体を動かす実現可能な時間として「毎日合計1時間以上」を目安としています。幼稚園や保育園などでの保育がある平日だけでなく、毎日身体を動かすことが必要なので、親子で一緒に身体を動かすことが望まれます。ただし、習い事や遊び場の確保、子育て環境もさまざまであることから、必ずしも外遊びに限らないとされています。

どんな遊びが適切か

遊び方に決まりはありません。例えば、近所を散歩するのでも子どもは歩きながらさまざまなものを見て遊びに変えます。決まったことばかりでは、活動量もコミュニケーションも限られてしまいます。遊びの方法よりは、場所や遊具、一緒に遊ぶ仲間などに多様性を持たせるとよいでしょう。

夏場の熱中症対策を確認

乳幼児は、体温調節機能が十分に発達していません。そのため大人よりも熱中症にかかりやすいので、夏場には予防や対策を行う必要があります。


①こまめな水分補給を
喉が渇いたときには脱水がはじまっています。さらに、遊びに集中している子どもは、喉が渇いていることを忘れてしまうことも。水筒やペットボトルで定期的にこまめな水分補給をするようにしましょう。

②帽子を被る・日陰で遊ぶなど直射日光を避ける工夫を
太陽からの直射日光を遮ることができるように、帽子をかぶる習慣をつけましょう。日差しの強い時間帯には、日陰で遊ぶなど直射日光を避けることも大切です。

③夏場は特に気温が高い時間帯は控える
子どもは大人と比べて地面に近いため、地表からの熱を受けやすい状態にあります。10時~14時は一番暑い時間帯です。夏場の暑い日には、外遊びは朝夕の涼しい時間にしましょう。

④汗をかいた服は早めの着替えを
汗をかいた服をそのままにしておくと、冷えてお腹を壊したり、風邪のもとになったりします。子どもによって、また季節によっても着替えのタイミングは違ってきます。背中に手を当ててみて、下着まで湿っているようなら着替えさせましょう。

外遊びの際の蚊の対策は?

蚊の対策で一番大事なのは、肌を露出しないことです。長袖や長ズボン、日よけ付きの帽子で首周りも守りましょう。蚊は汗のニオイでよってくるので、汗をかいたらこまめに拭きましょう。

子どもの身体に害の少ない蚊対策グッズを3種紹介

虫よけとしてメジャーなのはスプレータイプですが、それ以外にも子どもの身体に害の少ない虫よけがあります。


○シートタイプの虫よけ
身体を拭いて虫よけ成分を塗るため、目や口に入ることなく、ベタつきが少ないのがメリットです。刺激の少ない子ども用を選びましょう。汗をかくと流れてしまうので、汗を拭き取るタイミングで塗りなおしてあげましょう。虫よけに使用されることの多い「ディート」という成分はアレルギーや肌荒れを起こす可能性があり、6ヶ月未満の乳児には使用してはいけませんので注意しましょう。

○腕につけるリングタイプの虫よけ・洋服に貼るシールタイプの虫よけ
肌が敏感な子どもは、直接肌に塗るタイプでは肌荒れを起こしてしまう場合もあります。腕につけるリングやシールなら肌を刺激する心配はありません。シールタイプはキャラクターの製品が多いので、子どもも積極的につけてくれるというのも大きなメリットです。

外遊びにおすすめの服装・靴

押さえたいポイントをご紹介します。


○動きやすい
○安全性が高い
○汚れが目立ちにくい
○価格が控えめ

パーカーやトレーナ-にフードがついているタイプのものは、フードが引っかかったり、遊びの中で引っ張り合ったりして首が締まってしまう可能性があります。また、ラインストーンや飾りボタンがついていると、取れたものを踏んでしまったり、幼児が食べてしまったりといった事故もあります。遊び用の服はシンプルなものを選びましょう。

靴はサイズのあったもので正しい発達を

子どもは足の発育が早いため「少し大きめのものを」と思うかもしれません。しかし、足のサイズに合わない靴を履いていると、歩き方や姿勢に癖ができてしまいます。反対に、大きくなってもサイズが合わない小さい靴を履いていると、足の発育を阻害してしまいます。定期的にサイズを測って新調しましょう。

外遊びは何時まで大丈夫?

地域の環境や季節によって適切な時間は違いますし、お子さんの年齢によっても異なります。大切なのは、帰宅後の生活リズムが崩れずに安全に帰宅できる時間であることです。

冬場は日が短いので要注意!目安は何時まで?

地域ごとに、夕方になると帰宅の音楽が流れます。地域によって差はあるものの、17~18時に流れることが多いようです。冬場は日が短いので16~17時と流れる時間が早くなる地域も多くあります。家庭の生活に合わせて時間を決めることが大切ですが、帰宅後の生活を考えると通年では17時、日が落ちるのが早い冬場は16時には遊びをやめて帰宅する習慣をつけられるとよいですね。

定番はボール遊び!人気の外遊びをご紹介

友達と一緒に遊べてコミュニケーション能力の発達に関わるもの


○ボール遊び
幼児から大人まで好まれるボール遊び。年の近い友達はもちろん、年齢を問わず一緒に遊ぶことができます。幼児期では転がして遊ぶなどボールそのものを楽しむ、幼稚園入園頃にはルールを理解するようになり、投げ合ったり当てっこしたりするなど、楽しみ方が拡がります。小学校に入る頃には、野球などルールと勝ち負けがあるゲームを楽しむようになります。

○鬼ごっこ
「鬼役」「逃げる役」と役割を持って遊ぶことは、高いコミュニケーション能力が必要になります。また「高鬼」「色鬼」「影踏み」などさまざまなルールの鬼ごっこがあるため、ルールを教え、学ぶというコミュニケーションも生まれます。

○どろんこ遊び
お団子を作ったり、ごっこ遊びをしたり、さまざまな遊びができます。用具を使うことで、貸し借りや、時には取り合いなどでコミュニケーションが育まれます。
おもちゃを使い、大人も一緒に遊べるもの


○バケツやジョーロ
○シャボン玉
○なわとび

これらは100円均一ショップでも手に入るものですし、遊び方にも多様性があっておすすめのおもちゃです。親子で楽しんでみましょう。

外遊びが苦手・嫌いな子の場合、原因とできる対策

体力低下など、外遊びをしないデメリット

外遊びをしないことで、体力低下はもちろんのこと、心の発達や社会性の発達を阻害してしまうことにもつながります。

外遊びが嫌いな場合、考えられる原因

外遊びが嫌いな理由はさまざまです。他人との関わり方への戸惑い、体力がない、遊び方がわからないなどが考えられます。声かけや、遊びの方法をいろいろ工夫してみて、子どもがなぜ外遊びをしたくないのか見極めることが大切です。

やっぱり外で遊んでほしい!外遊びしてもらうための対策

何が原因なのかを解決することが大切です。 いきなり活発に遊ぶことを望まず、まずは慣れた保護者が一緒に付き添い、少しずつステップアップして変化を見守ってあげましょう。

執筆者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

監修者:株式会社 とらうべ
助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士などの医療職や専門家が在籍し、医師とも提携。医療や健康、妊娠・出産・育児や女性の身体についての記事執筆や、医療監修によって情報の信頼性を確認・検証するサービスを提供。

参考:文部科学省 「幼児期運動指針」


2018/12/16

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この記事の監修/執筆

保健・衛生・妊娠・育児コンサルタント株式会社とらうべ