指しゃぶり

2018/06/09

指しゃぶりは歯並びに影響するって本当?根拠は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

指しゃぶりは歯並びに影響するって本当?根拠は?

3歳の子どもの指しゃぶりについての相談です。歯並びに影響すると聞くがどんな根拠があるのか、という質問に対し、専門家は何と答えているでしょうか。

3歳児のママからの相談:「指しゃぶりは歯並びにどう影響する?」

普段から、指しゃぶりとは無縁だと思っており、そのような悩みもないつもりでいたのですが、ふと気付くとぼーとしている時に指しゃぶりをしていることがあることに気付きました。「だめだよ!お口に手を入れたら!」と注意すると、本人もしてはいけないと分かっているようで、我に返ったようにやめるのですが、指しゃぶりは歯並びにどう影響するのでしょうか。赤ちゃんの時からおしゃぶりなどは歯並びに影響するからいけないとよく聞くのですが、どのような根拠があって影響すると言われているのでしょうか。(30代・女性)

上顎前突や開咬などの原因に

指しゃぶりが歯並びに影響するといわれる根拠について、日本小児歯科学会の見解が提示されています。

歯並びへの影響として、日本小児歯科学会では、しゃぶる指の種類やしゃぶり方にもよるが、指しゃぶりを続けるほど歯並びや噛み合わせに影響が出てくる。指しゃぶりによる咬合の異常として次のものが挙げられる。

①上顎前突:上の前歯が前方にでる。
②開咬:上下の前歯の間に隙間があく。
③片側性交叉咬合:上下の奥歯が横にずれて中心があわない。

とされています。(看護師)
歯並びについては、おしゃぶりと同様に、歯と歯の間に指がはいっていることで歯が指に押され歯は自然な位置をキープできなくなります。指に押されることで上の前歯が前へ傾いたり(上顎前突)、下の前歯が中へ倒れこんだりします。また、上下の前歯が上下に押し込まれ隙間ができることもあります(開咬)。指を奥に入れて指しゃぶりをする場合は、奥歯の歯並びまでゆがむ可能性もあります。(看護師)

叱らず原因の解消につとめて

不安やストレスが指しゃぶりの原因となっている可能性について指摘がありました。叱るのは逆効果になるようです。

3歳から始まる指しゃぶりは、不安や寂しさ・ストレスなど子どもからのメッセージであることも考える必要があります。保育園入園などの環境の変化・お母さんの仕事復帰・親との関係・親同士の関係など、不安や寂しさ・ストレスを抱えるような状況の変化などはなかったでしょうか。それを解消してあげることが大切です。(看護師)
指しゃぶりをしているときに「だめ!」「やめなさい」などと言葉で怒ったり、指摘したりすることは逆効果になります。そのときはやめても、今度は隠れて指しゃぶりをするなど、根本的な解決にはなりません。悪いことをしていると思いながらも指しゃぶりをやめられない状況は、子どもにとって大きなストレスになります。(看護師)
指しゃぶりを始めたら叱らず、おもちゃを使ったり・手を叩きながら歌ったりしてお子さんの気を紛らわせてください。また、しゃぶっていない時はしっかり褒めてください。(看護師)

指しゃぶりが上顎前突や開咬など歯並びのトラブルの原因となることを、日本小児歯科学会も認めているようです。3歳からの指しゃぶりは不安やストレスのサインであることも考えられるため、叱らず、原因を分析し取り除いてあげることが勧められています。


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