自閉症

2018/06/29

注射が大嫌いな自閉症の4歳児、毎回大騒ぎに…克服する方法は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

注射が大嫌いな自閉症の4歳児、毎回大騒ぎに…克服する方法は?

子どもの注射嫌いを克服することは出来るのでしょうか。今回は4歳の男の子についての相談です。注射が大嫌いな男の子は自閉症ですぐにパニックを起こしてしまうといいます。どうしたら良いのでしょうか。専門家に聞いてみました。

4歳児のママからの相談:「自閉症の息子の注射嫌いを治したい」

自閉症の息子は感情の起伏が激しく、すぐにパニックを起こします。中でも注射が大嫌いで、病院の待合室で名前を呼ばれると床に寝そべって大泣きします。診察室でも先生や看護師さんに押さえられ、無理矢理注射しています。最近では病院に入ることすら怖がり、入り口で座り込んで動けなくなります。注射嫌いを克服する方法はないのでしょうか。(20代・女性)

自閉症は臨機応変が苦手なものの規則や約束は受け入れられることも

自閉症の子どもは臨機応変が苦手な反面、規則や約束は受け入れられることもあるようです。

自閉症の子どもは感覚器官が敏感で、音や臭いを私たち以上に感じます。病院は私たちにとっても異質で緊張感があり、日常とは違う音や臭いに溢れています。新しい環境や人間関係・不慣れな環境など一度嫌と感じたことには私たち以上に困難を感じます。そして苦痛やトラウマになった後は一切拒否することも多く、克服は難しいです。(看護師)
自閉症は臨機応変に対応出来ない・人の真似が出来ない・言葉での説明(特に比喩や抽象的な言葉)を理解出来ない・以前の状況を想起出来ない等の特徴がある一方で、規則を作ったり約束することで受け入れてくれる場合もあります。(看護師)
一つのことに集中したり考えることが得意な子もいます。病院は必ず予約を入れ、極力予定を変更しないことが大切です。言葉だけでなく、絵やカードで、受付から診察室、注射から会計をする等の予定を具体的に説明すると良いでしょう。中には注射や診察後に「ご褒美」の時間を設けている方もいます。(看護師)

注射への手順を説明して。注射はばい菌を退治する正義の味方と伝えて

きちんと説明することで受け入れられることもあるようです。何のために注射をするのか、事前に説明すると良いとのアドバイスもありました。

「注射」は何のために何をするかの説明とメカニズムを視覚的に説明すると抵抗感がなくなる子もいます。急に病院に連れてこられてパニックになるのを避けるため、あらかじめ本人が理解出来る方法での説明が有効です。(看護師)
全ての子どもにいえますが、病院に突然連れて行く・嘘をついて連れて行く・交換条件で注射させる・「ごめんね」と謝る等は、病院や注射を辛いだけのものにするので避けましょう。(看護師)
大人でも嫌な注射ですから小さい子どもは暴れて抵抗するものです。無理に押さえつければトラウマになって更に恐怖心を煽るでしょう。「注射はばい菌をやっつける正義の味方」と子どもに分かるように話して下さい。(看護師)
病院は「病気を治してくれる魔法の家」などと説明し、行く前には「病院に行く」と伝えましょう。それでも嫌がるでしょうが、根気強く説明し、注射できたら「よく頑張ったね~これで病気が良くなるよ」と褒めましょう。先生やスタッフと仲良くしたり同年代の子どもと通院するのも良いでしょう。(看護師)

自閉症の子どもには嘘を言わないことが大切との意見がありました。予定を立て、予定通りに行動することが勧められています。


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