薬(処方薬・市販薬)

2018/07/20

妊娠中に処方された咳ぜんそくの吸入薬、胎児への影響は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中に処方された咳ぜんそくの吸入薬、胎児への影響は?

風邪が治った後も続く咳で咳ぜんそくと診断され、吸入薬を処方された妊婦さんからの質問です。本当に胎児に影響がないのかという不安に対し、専門家は何と答えているでしょうか。

妊娠5ヶ月のプレママからの相談:「風邪を引いたあと咳が止まらない」

現在妊娠5ヶ月で安定期に入ったところです。先日風邪を引いてしまって、今はもう熱もなく治りましたが、寝るときに横になると喉の奥がゼロゼロと痰が絡んでいるような感じで、何度も咳が出てとても寝苦しいです。病院では、咳ぜんそくと診断されて吸入器の薬を貰ってきたのですが、本当に赤ちゃんに影響が無いのか不安です。病院で妊婦であることも、もちろん伝えました。私の周りで妊娠中に薬を服用している人がいないので少し不安になっています。回答よろしくお願いします。(20代・女性)

妊娠中とわかって処方されたなら心配ない

医師が妊娠中と知って処方したこと、局所的な薬であること、妊娠14週を過ぎていることなどから、吸入薬の使用について心配はいらないというアドバイスでした。

妊娠中に薬を使用することには抵抗があるでしょうが、医師が妊娠中と分かって処方された薬でしたら心配ないでしょう。特に吸入薬や軟膏など局所的に使用するものでしたら、血液から胎盤を通して胎児に伝わったとしても全身への影響はほとんどありませんし、まして血管を通して胎児に伝わるということはありません。むしろ自己判断で薬を止めて、症状が悪化した方が問題になります。自身も辛いですし、悪化した場合、もっと強い薬を使わざるをえなくなります。(看護師)

妊娠中の薬の使用について特に注意が必要なのは、妊娠14週目までの初期になります。妊娠14週を過ぎると薬の影響による先天的な体の異常は起こらないと言われています。ただし、妊娠14週を過ぎても、胎児に影響を与える薬もありますし、長期にわたっての服用は注意が必要です。(看護師)

咳が長期的に続くことのほうが問題

薬の影響よりも、咳が長期的に続くことによる酸欠や、流産や早産のリスクを高めるかもしれないことなどのほうを心配する声が聞かれました。咳の原因となるものを避け、医師の処方に従うことが勧められています。

咳は直接早産や流産の原因にはならないものの、元々流産や早産のリスクを抱えている方が咳をすることで状態が悪化する可能性はあります。また、咳が続くことで正常な呼吸がなされないため、胎児に供給される酸素が少なくなり胎児が酸欠状態になってしまう可能性も言われています。そのため、むしろ咳ぜんそくなどで咳が長期的に続くことは母体にも胎児にも良いことではありません。医師の処方に従い、服用するようにしましょう。(看護師)

咳ぜんそくは風邪が起因となり、寒暖差、冷気や湯気、タバコの煙、ハウスダスト、カビ、スプレー、運動などの刺激により 気道が過敏に反応し咳が出ますので、そのような原因要因を避けることも大切です。(看護師)

妊娠中であることが分かったうえで処方された薬は、胎児への影響を心配する必要はないようです。それよりも、長期にわたる咳が母体と胎児に与える影響のほうが心配ですので、医師の処方に従ってきちんと治すようにとアドバイスがありました 。


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