薬(処方薬・市販薬)

2015/05/27

妊娠初期に飲んだ「ロキソニン」、赤ちゃんへの影響は?

この記事の監修/執筆

産婦人科専門医/女医+(じょいぷらす)今井 愛

妊娠初期に飲んだ「ロキソニン」、赤ちゃんへの影響は?

風邪薬などを服用した後に、実は妊娠していたとわかり驚くこともあるかもしれません。妊娠に気づかずロキソニンを飲んでしまい、お腹の赤ちゃんへの影響を心配する相談者の方に、産婦人科専門医の今井先生からのアドバイスです。

妊娠初期の薬についての相談:「妊娠に気づかずロキソニンを服用。お腹の赤ちゃんは大丈夫?」

先日胎嚢が確認されたばかりですが、今回いつもの生理前と同じように頭痛があり、まさか妊娠しているとは思わずロキソニンを飲んでしまいました。飲んだのは一日1錠を3日程度ですが、ロキソニンが赤ちゃんに影響することはあるのでしょうか。またこの先、妊娠中に頭痛が起きた時の服薬はやはり問題があるのでしょうか。(20代・女性)

ロキソニンが胎児に及ぼす影響について

少量の内服ならほぼ問題はないようですが、100%安全というわけではなく、ロキソニンには以下のような副作用があると産婦人科専門医の今井先生は説明しています。

妊娠2~4カ月の間は、赤ちゃんの臓器などを作る大切な時期で薬の影響も受けやすいのですが、過剰な服用ではなく妊娠が発覚した初期ですので赤ちゃんに及ぼす影響は少ないでしょう。ただし妊娠後期(出産予定日12週以内)にロキソニンを内服し続けた場合、胎児の動脈管(胎児に開通している血管)が閉じて栄養を送れなくなる危険性があるので、ロキソニンは控えた方がよいです。
妊娠初期のロキソニンは、胎児の尿産生を抑制し胎児の腎障害や羊水過少を引き起こしたり、胎児の動脈管収縮による動脈管の早期閉鎖の可能性があるため、服用禁止というのが一般的です。しかし、服用したからといって必ず胎児に悪影響を及ぼすというわけではありません。

妊娠初期の短期間の内服であれば大丈夫

風邪薬や鎮痛剤などの市販薬は、赤ちゃんへの影響はほとんどないと言われており、短期間の服用であればそれ程心配する必要はないでしょう。しかし妊娠中は念のため主治医に相談して、妊婦さんでも飲める安全な薬を処方してもらいましょう。

一般的には、妊娠と気づかずに風邪薬や頭痛薬などを用法用量通りに内服しても、ほぼ問題ないと言われています。しかし心配なら一度、主治医に相談してみましょう。
妊娠中の薬は1錠ぐらいで短期間の服用なら問題ないと考えられますが、サプリも同様、薬の使用についてはやはり主治医に相談してからがよいでしょう。ロキソニンは痛み止めの中でも強い方なので、妊婦さんが使える薬を処方してもらってください。
ロキソニンより優しい鎮痛剤もあるので、次回健診時に処方してもらうとよいでしょう。また市販の風邪薬や鎮痛薬などは、胎児の奇形を起こす可能性は少ないですが飲まないに越したことはありません。主治医に処方してもらった薬の方が安心です。

妊娠に気づかず薬を飲んでしまうのは珍しいことではないでしょう。短期間の使用なら特に問題はないようですが、これからの妊娠期間中は産院で処方してもらった薬が安心です。


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