流産

2015/05/28

【産婦人科医監修】自然流産の場合、どれくらいの出血量や痛みがあるの?

この記事の監修/執筆

産婦人科専門医/女医+(じょいぷらす)今井 愛

【産婦人科医監修】自然流産の場合、どれくらいの出血量や痛みがあるの?

妊娠初期、何らかの理由により流産となってしまうことがあります。今回、お腹の赤ちゃんが確認できず手術をすることになった相談者の方ですが、手術日までに自然に流産した場合はどうなるのかという相談に、産婦人科専門医の今井先生が答えます。

流産についての相談:「自然流産の出血は通常の生理と同じ?」

現在妊娠5週目ぐらいだと思いますが、胎嚢は確認できたものの中に赤ちゃんが見えず、医師から「今回は残念だが流産となると思います」と告げられ、手術の日程を決めてきました。医師は「手術日までに生理のような出血が始まることもある」と言いましたが、それは普通の生理と同じものと考えてよいのでしょうか。子宮から胎嚢だけ出てくることはあるのか、また手術せず放っておくと必ずその出血は始まるものなのでしょうか。(30代・女性)

出血量が多くお腹に痛みが生じることも

自然流産などで子宮内膜が剥がれ落ちた場合は、通常の生理と違い出血量が多く、痛みを伴うこともあると今井先生は説明しています。

医師が言った生理のような出血とは、流産によって子宮内膜が剥がれたことで起きる出血のことです。生理と似ていますが、普段の生理より出血量が多く塊を含み、出血の期間が長かったりします。内膜が出てしまえば出血は治まり、超音波で内膜の残骸がないことが確認されれば手術をしない場合もあります。
自然流産は、子宮の内容物が出てきて生理と同じように出血しますが、一度受精卵が着床しているので生理と全く同じものではありません。
流産は一般に10~15%の頻度で見られ、妊娠12週未満に起こることが多いです。この時期の流産は胎児に染色体異常などの原因があると言われており、出血やお腹の痛み・張りが出る場合もありますが、本人が妊娠に気づかず月経のように体外に出てしまうケースもあります。

子宮内に残留物があると炎症を起こす原因に

手術を待たずに自然に流産してしまった場合でも、子宮内に内容物の一部が残ってしまうことがあり、そのままにしておくと炎症を起こす可能性があります。そのため生理のような出血があった後でも、きちんと病院で診察を受けた方がよいでしょう。

妊娠初期は気づかないうちに流産する可能性が高い時期なので、子宮から胎嚢だけ出てくることもありますがそのまま留まることもあるので、次回の妊娠に備えきちんと婦人科を受診しておいた方がよいでしょう。
稽留流産(けいりゅうりゅうざん)といって、子宮の内容物が完全に排出されず残ってしまう場合もあります。稽留流産でも自然に排出されるのを待つことはできますが、炎症が起こる可能性もあるため、出血の有無に関わらず子宮内容除去手術を行うのが一般的です。
子宮から胎嚢だけ出てくる訳ではなく、子宮内膜も一緒に出てきます。手術せず様子を見ていても必ずその出血が起こるかどうかはわかりませんし、放っておくと感染の可能性もあるので、子宮内容物除去術を行うのが一般的です。

何もしなくても自然に流産してしまった場合、生理よりも大量の出血があるようです。子宮内部に残存物があると炎症を起こすこともあるので、いずれにしてもきちんと病院で診察を受けた方がよいでしょう。


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