子育て

【イクリレ】加藤夏希さん④ ~異年齢保育、手作りのごはん! 保育園を選んだ視点とは?~

園庭がないことはデメリットに取られがちだけれども遊ぶ公園を選択できるし、子どもの世界が広がる。

貞松:保活はいかがでしたか?

加藤:私自身、精一杯やれるだけのことはやったので達成感はあるんです。落ちてたら、「何がいけなかったのだろう」ってダメなところを振り返ったと思います。

貞松:保育の一覧で待機の数も見られましたか?

加藤:はい、見ました。評判や激戦だとかいう情報も聞いてそこは外していました。

貞松:10年、20年とかやっているような保育園は人気ですよね。あと、園庭があるからこども園というのも人気ですよね。

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加藤:これも主人と喧嘩になったんです(笑)。園庭がないことはデメリットに取られがちだと思うのですけれども、私は遊ぶ公園を選択できるから視野が広がると思うんです。先生は車に注意しなければならないので大変ですが、子どもの世界が広がるし、自分が住んでいる地域を小さい頃から見れるし、公園が毎回違うと「あの公園でまたこれで遊ぼう」って色々と記憶されてすごくいいって思ってたんです。

貞松:そうですね。

加藤:私が通っていた保育園は田舎なので広いんですけど、柵で囲われていて「この中で遊んでください」っていうのがすごい嫌で、私は脱走していたんです。脱走しては親や近所のおばさんに引っ張られて家まで連れてこられたりして(笑)。私はそういう「閉じ込められたくない」っていうのがあって、冒険心をくすぐられる、満たせされるのっていうのはいいなって思ったのです。でもうちの主人は「子どもはどこに行っても楽しいんだよ」って言うんですよね。

貞松:僕も、授業中でもよく部屋から出てましたね。加藤さんの話を聞いていて、「活発だったんだな」って思ったんですけど、振り返ると自分もそうでしたね。それと、園庭がある園とない園と比べると実は子どもが歩く距離が全然違うんです。園庭で数百メートル歩くことを考えると何周もしなければならないんですが、外にお散歩に行けばかなりの距離を歩きます。子どもにとって歩くことは重要ですよ。うちの園は6~7割の園は園庭がないんですが、お散歩に連れて行くことが逆に人気だったりもします。お母さんと一緒にいても余り歩かないのに、友達と手を繋ぐと一緒に歩きますから(笑)。それがいいというのは聞きますね。

加藤:都内ですし保育園を選べる立場ではないんです。だけど良い悪いではないのですけれども、自分の育児方針に合うか、安心できるかというのはしっかり調べましたね。

保活の一番のポイントは「役所の方に聞く」

貞松:保活をされてきて、この部分は良かったなというのはありますか。

加藤:一番は、役所の方に聞く(笑)。普通の方は「うち大変なんです」みたいな感じで伝えると思うんです。そうではなくて、純粋にわからないことを、しかも一人の方ではなく、日を改めて行くと担当の方が変わったりするのでまた聞いてみる。そこで「標準家庭よりもポイント足りないです」って言われて、どうやってポイントを標準家庭レベルまであげられるのかっていう相談をしてましたね。

貞松:保育園経営して10年経ちますけど、待機児童問題の深刻さは変わらないんですよね。昔の方が保育園の数も少なかったし、子どもの数も多かったので大変だったと思っていたのですが、聞こえてくる声や実際に出てくる数字を見ても変わっていないんだなっていう感じがします。だからどこまで保育園作ればいいのか。力いっぱい作っているのですが、作るのであればちゃんとした園を作らなければいけないし、バランスの難しさを感じますね。今年の4月には、130人ぐらい入社したのですが、ほとんど1都3県の出身者ではなく半分以上が地方、仙台や山梨とか新潟とかからきています。でも、その保育士のいる保育園の子どもは東京生まれ東京育ちなんですよ。

貞松:2人目は欲しいですか。

加藤:はい、欲しいです。

貞松:仮に今、生まれた新しい子のために保活をするとしたら大変ですね。

加藤:そうですね、出産の痛みよりもゾッとしますね(笑)。

貞松:保育園が決まるのって思った以上に時間がかかりますよね。

加藤:はい。しかもうちの場合、役所から「どこの保育園に決まりました」っていう連絡がこないんですよ。だからこちらから役所に確認をしなくちゃいけないんですよ。

貞松:それで、ダメでしたとか。通知とかこないんですか、紙の。

加藤:そうなんです。最初の時は通知がこなくて、受かった時も怪しい感じできました。「基準値を通過しました」みたいな(笑)。「詳しくは保育園から連絡が行きます」って。なんだか不安でしたね、これって受かったことなの?っていう。二人目も同じ保育園に入れるか難しいかもしれないのですが、できれば同じところに入れられるのが理想ですね。

決断力を身につけるという意味でも自分で決めるというのは大事

貞松:保育園を選ばれる視点はどういったところですか。

加藤:子ども同士の関わり方というのは結構重点をおきましたね。年齢が違う子どもが交われる保育園というのは探していました。

貞松:異年齢保育ですね。異年齢保育の次にこだわれたポイントはありますか。

加藤:あったかいご飯を出してもらえるところですね、手作りの(笑)。

貞松:なるほど。食事で思い出したのですが、3歳児以上はバイキングにしようかと考えているんですよ。どう思いますか?自分で食べるものを選ぶんです。もちろん、事前に食育としてこれを食べるとこうなるよという話はするんですが。

加藤:自分で決めるというのは大事ですよね。決断力を身につけるという意味でも。

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貞松:食育はお詳しそうですよね。

加藤:いえいえ、ただ悩みます。なんで野菜食べないんだろうなとか。

貞松:食べたいものを自分で選ぶ、何を食べたらどうなるか、あなたはあなたが食べたものでできている、ということも「食育」だと思うんです。好き嫌いをなくすことがいいことかというのは時と場合によると思いますが。

加藤:でも、自分で選んだら食べますよね。用意されて、残しちゃダメよって言われると食べられなくても、「自分が食べたくて自分で持ってきたもの」ですから。

貞松:自主性、自主選択ですね。

加藤:自分で食べきれる量を考えるし、大人だって調子が良い日と悪いもありますしね。

貞松:「残さず食べる」っていうのは、今30歳ぐらいの方までが受けてきた教育ですよね。でも胃袋の大きさはそれぞれ違うし、体質も違います。それと「自分で考える」っていう機会を子どもの頃から作りたいんです。それも「食育」を通してもできると思うんですよね。

加藤:そう思います。

貞松:「自分で考える」って大事だと思うんです。「会社の評価」、「保護者の評価」、「第三者評価」が良いとは限らなくて何が違うのかを考えると、やはり「自分で考えられるかどうか」なんです。何か予想できないことがあったとき、今とは違う方向でやってみるとかそういうことができる人はどんどん良くなっていきますね。逆に頭が良いだけの人は「どうやってやるのですか?」とか「マニュアルはありますか?」とすぐに聞くんです。実際の保育ではマニュアルにないことが日々目の前で起こっているので「自分で考え」て「自分で決める」ということが重要です。そういった教育を取り入れていきたいなと思っています。

第五回目は保活についてお聞きします。


2018/08/03

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この記事の監修/執筆

イクリレ編集部