祖父母の子育て

2018/07/27

【イクリレ】加藤夏希さん③ ~今日からパパ。 旦那さんに100%を求めてしまって気づいたこと~

この記事の監修/執筆

イクリレ編集部

【イクリレ】加藤夏希さん③ ~今日からパパ。 旦那さんに100%を求めてしまって気づいたこと~

保育士である母は「昔はこうだったけど、今は違うかもしれないから」と言うんです。「絶対」とは言わない

貞松:お母様は保育士ですよね、何かアドバイスはありましたか。

加藤:すごくたくさん言われました(笑)。「甘い物をあげるのは早すぎる」とか、離乳食が始まれば「ペースト具合が足りない」とか、保育士ですからいろんな子どもを見ていますし、比較例を提示してもらえるのは助かりますね。

貞松:以前、0歳のお子さんに蜂蜜を食べさせて亡くなってしまったというニュースがありましたけど、そういう基本的な知識を知らないというケースもあるかもしれないです。それと、保育士って集団(保育園)の中での子どもしか知らないじゃないですか。例えば障害のある子どもに対して保護者の方が「家ではこうだったんですよ」と言っても「保育園ではこうでしたよ」と全く噛み合わないというケースが良くあるんですよね。加藤さんのお母様は保育士ですから、当然資格もお持ちですし、何より加藤さんを立派に育てられていますから、保育士だからというアドバイスよりは、お母さんとしてのアドバイスというのが強いのかな。

加藤:そうですね、うーん。

貞松:保育士としてくる時もありますか。

加藤:くる時もあります(笑)。「この絵本を読ませてあげたらいいんじゃないの」とかありますね(笑)。でも母でよかったと思うのが、「昔の時代はこうだったけど、今の時代は違うかもしれないから」と言うんです。“絶対“とは言わないですよね。

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貞松:今年の4月に「保育所保育指針」が施行されて今回大幅に変わったんですね。「保育所保育指針」というのは、国がこういう保育をしなさいという方向性が書かれているのですが、「ひとりひとりに合わせなさい」というのが強調されるようになったんです。昔は「子どもはこうだからこうしなさい」というのが、画一的でスタンダードでしたが、そうではなくて「この子はこう、この子はこう」というような、ひとりひとりに合わせて、発達の早い子もいれば遅い子もいるし、好き嫌いとか、得意不得意もそうだし、それらを合わせて、例えばMサイズなり、Lサイズなり、Sサイズなりその子のサイズに合わせて着せるようにやりなさいという感じで書かれているんですよ。だから、そういう風に決めつけて「こうだから」っていう感じで持っていくのは、合えばいいのですけれども、合わないことの方が多いので。

加藤:はい。

貞松:うちの保育園では、2歳までは個別で食べるんですよ。それで3歳からは結構まとめて食べるようにしています。なぜなら、一緒に歌ったり、一緒に何かしたり、3歳からは一緒に活動することが多いので。0,1,2歳は、それぞれの子どもの子育て計画を立てていって、「こうするためにこういった関わりを打ち出していこう」というのを組み立てます。

加藤:なんだか、ひとりひとりの子どもと向き合っているとは思っていなかったです。なんとなく、子ども達で遊んでいるのを、安全に怪我がないように見ているのかなって。

貞松:育てるために計画(保育計画や指導計画)を立てる。そのために、勉強しなければいけないという、これがなかなか保育士の難しいところです。難しいですよ、ひとりひとり計画を立てるというのは。保護者の方にも子育てに熱心な方からそうでない方まで、様々な方がいらっしゃいますしね。本来はひとりひとり計画を立てるというのがすごく重要で、本当は相当勉強しなければできないんです。私たちの会社では、フィンランドとカンボジアに毎年何人かの社員を連れていっているのですが、フィンランドの保育士は大体5000時間ぐらい勉強して保育士になるんです。一方日本って3000時間に満たないんですよね。いわゆる倍ぐらいの差があるんです。短大だと2年、その辺りだと3000時間が限界というか、それでも忙しいのでしょうがないのかなと思うのですけれども。

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加藤:面白そうですね。

ママのための時間を作ってあげるのがイクメン

貞松:イクメンという言葉、ちょっと前に流行ったじゃないですか。あれってどこからがイクメンだと思いますか。

加藤:それは女性の立場からのわがままな意見ですが、ママのための時間を作ってあげるのがイクメンだなって思います。

貞松:子どもと2人で遊びに行ったり?

加藤:そうです、私の知り合いの家庭は、日曜日になると旦那さんが子どもと近くのサーティワンにいくんですよ。奥さんから家の掃除ができないから出て行けって言われてると。子ども2人を連れてアイスを食べにきていて、それってすごく思いやりがあるなっていうのと、子どもとの時間をちゃんと持ってあげているなって思います。

貞松:2,3時間ぐらいですかね、そのぐらいでいいんですか?

加藤:そんなものでいいですよ、うちは悲しいかな。旦那さんとはずっと一緒にいるので(笑)。いろんな家庭の生活の中で、なんでこれやってくれないのって、うんちしているのになんでオムツ変えないの(笑)!って。そういうのは、例えが違いますけどどこまでが浮気っていうのと似たような感じで、それぞれのラインが違うのだとは思うんですけど。

貞松:そこのすり合わせが必要なんですね。

里帰り出産から帰った後、旦那さんに100%求めてしまった

加藤:旦那さんにすごく怒られたのは、里帰り出産だったので母が手助けしてくれた、しかも育児としても保育としてもベテランの母が手助けしてくれたことを、帰った後、旦那さんに100%求めちゃったんです。例えば、お風呂から上がったらなんで白湯をあげないのとか。旦那さんからしたら「え?なにそれ知らない」みたいな。「僕は今日からパパになるんだよ、それを当然かのように言われると困る」と言われて、私は気遣いがなかったなと思って。一番ママよりもパパの方が子どもとの関わり方が難しいんだろうなって思いました。お世話の仕方がママルールになってしまうと、干渉されながらやるのも辛いし。

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貞松:私の3歳になる息子も言いますよ。「ママはこう言った」とか「ママはそう言ってない」とか(笑)。だから、「いいんだよ、やるんだよ」って僕が言い聞かせます(笑)。

加藤:今は完全にママは怒る担当でパパは甘やかす。ママが怒ろうとすると「えーん」って言ってパパのところに避難します(笑)。

貞松:いい役割分担ですね。

加藤:そうですね。イクメンって難しいですけれども、客観的に見た時にママの時間を作ってくれるというのがイクメンかなと思います。できるできないっていうのは、器用不器用もあるので。

貞松:週に1回、2,3時間ってところですかね。

加藤:一人になりたいんですよね、ママは。逆に仕事に行った時に、それが息抜きにもなるので。最近は旦那さんも、娘を連れて公園に行けるようになって、私よりも子どもと遊ぶのが上手になってますね。私は保育士には向いてないんだろうなって思うんですけど、遊んでいると眠くなっちゃうんですよね。塗り絵をしていても、なんとかごっこをしていても、同じ繰り返しが眠くなっちゃんですよね。

貞松:なるほど。

加藤:でも旦那さんは息抜きしながら上手に患者の役をやって、「先生お腹が痛いです、注射お願いします、チックン」みたいな(笑)。それを永遠やっていたりして。

貞松:感性が高いですね、ウェブデザイナーですから繊細なんでしょうね(笑)。

加藤:うちはイクメンというか、遊び上手ですね(笑)。


第四回目は旦那様とお母さんについてお聞きします。


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