遺伝子検査

2015/05/24

自分の未来も見えてくる!?実は様々な種類がある遺伝子検査

この記事の監修/執筆

Navigene編集部

自分の未来も見えてくる!?実は様々な種類がある遺伝子検査

将来のことを先に知っておきたいと思うのは人間の性ですね。実は無理と思っていた将来の予知も、科学の力によって少しずつ現実味を帯びてきました。アンジェリーナ・ジョリーが乳房切除を決断したという、遺伝子検査です。でも本当にwebで購入できる遺伝子検査で将来の大病を予測できるのでしょうか?

日本でも流行り始めた遺伝子検査キット

自宅で簡単に遺伝子検査をというのは、もともとはアメリカの企業が始めたのがきっかけです。

昨今では有名な日本企業も次々に参入し、今や個人向け遺伝子検査キットを販売する会社は国内だけで13社もあるとのこと。

しかし個人向けの遺伝子検査は、少し前までは医療機関において特別な場合にしかおこなわれませんでした。たとえば、染色体の異常によって発症するダウン症について、お母さんの羊水から染色体検査をおこなうことがありました。

そのほかにも稀に発生する遺伝性の病気に対して行われていました。

検査結果をどう判断するかについては、非常にデリケートな難しい問題がありますね。

調べることのできる疾患の種類

疾患には、大きくわけて3種類あります。

1.遺伝に強く起因するもの(遺伝性の病気)、2.遺伝と環境が合わさって発症するもの(糖尿病や心筋梗塞など)、3.環境によって発症するもの(感染症、事故など)

1.は病気の診断となる可能性が高いため、検査は医療機関を中心におこなわれます。

遺伝性の病気は遺伝性腫瘍など。遺伝性乳がんと遺伝性大腸がんがこにあたります。その他にも稀少疾患が多数存在しています。

簡単にできる自宅用遺伝子検査は主に2.についての検査が多いです。多因子疾患ともよび、喫煙や多量の飲酒、暴食といった生活の乱れも要因の一つとなる、生活習慣病がふくまれます。

検査結果によっては、「これで安心してタバコが吸える」と考えてしまうかもしれませんが、これは誤り。生活習慣に気をつけ予防を心がけることが第一です。

3.は感染症や事故などによって起こるので、事故はいうまでもなく、感染症の場合は感染の可能性があるかどうか、問診等ではんだんされますね。

将来の発症リスクはどう調べればいい?

上の3つの疾患に分類するとわかってきますが、残念ながら事故や感染などは偶発的に起こることが多いため、現状は予防はできても、予測は難しいですね。

ところが遺伝子は常に体内にあり、また生まれてから死ぬまでほとんど変わらないといわれています。

ということは、遺伝要因の疾患については、遺伝子を調べればわかるかもしれません。

実はそのとおりで、遺伝性の疾患の遺伝子検査は将来の高い病気の発症リスクを早くから予測することはできるのです。

こんなすごいもの、なんで今まで知らなかったのでしょうか。それはこれらの検査で分かる情報は扱いが難しく、今でもひっそりと医療機関の中で行われているからです。

将来高いリスクでがんを発症すると言われた場合、予防方法は?生活はどうすればよいの?保険は?仕事は?、とパニックになりかねませんね。

また、遺伝性の疾患は遺伝で伝わるので、家族の病気を調べればわかるのです。家族が稀な遺伝性の病気と診断されていなければ、多くの人は実はそこまでリスクが高くない、というのが本音なのです。


不安な場合はどうすればよい?

もし遺伝性の疾患が不安な場合はどうすればよいでしょうか?

まずは家族の病気を調べてみて、特に遺伝性の疾患を発症していなければ、あまり気にしなくてもよいでしょう。

しかし、先ほどにもあった遺伝性腫瘍(がん)は少し厄介です。というのは、がんと診断されていても通常のがんか遺伝性のがんか、どちらか見分けがついていないことも多いです。

特に若いころにがんを発症した、という家族がいる場合は少し疑いがあるかもしれません。

その場合は、このような遺伝の病気に対応する「遺伝診療部」がある医療機関のカウンセリングで相談してみましょう。大学病院などの大きな病院で実施されていることが多く、HPなどで紹介されています。

リーズナブルで誰でも簡単にできる遺伝子検査。実は、デリケートでナイーブな問題がいっぱい絡んでいることがわかってきました。

よく理解して活用するためにも、まずは知っておくことからスタートしたいですね。


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