産後の心の悩み・ストレス

産後の慢性的な物忘れ、切迫早産の長期入院と関係ある?

産後、物忘れがひどいという悩みが寄せられました。切迫早産のため寝たきりで入院していたことと関係があるのでは、と疑っているようですが、専門家の意見を聞いてみましょう。

4歳児のママからの相談:「産後以降慢性的な物忘れに悩んで憂鬱になっています」

妊娠8ヶ月で切迫早産になり約1ヶ月半安静入院していました。子どもは無事に生まれて今も元気にしているのですが、私がずっと寝たきりで入院していたこともあって産後ずっと物忘れがひどく、気づくたびに憂鬱な状態になっています。学校や幼稚園、地域の行事があることを忘れてしまったり、提出物を期限が過ぎても出し忘れていることに気づかなかったりと、認知症のような状態になっています。さらに最近は人の名前を思い出せなかったり、食事で何を食べたかということを忘れたりしてしまい、この年で簡単に忘れてしまうのかといら立ちを覚えることもあります。このような物忘れは、妊娠中の長期入院の影響と考えてよいのでしょうか。(30代・女性)

セロトニンの減少が記憶力を低下させる

産後のホルモンバランスの影響で、記憶力にかかわるセロトニンというホルモンが減少するという指摘がありました。

産後の物忘れは多くの女性が経験しています。出産後、女性ホルモンは減少しますが、その際に一緒に減少するのが「セロトニン」です。セロトニンは、記憶に関係していると言われています。このホルモンの減少により集中力や記憶力の低下、疲労感・眠気などが引き起こされます。(看護師)
このセロトニンは太陽の光を浴びたり、運動をすることで分泌が促されるともいわれています。そのため、切迫早産による長期入院が少なからずセロトニンの分泌を抑制する原因となった可能性は考えられます。また、過度なストレスや睡眠不足もセロトニン分泌が減少する原因になりえます。セロトニンの分泌を促すためには、外での活動が重要です。1日30分で良いので赤ちゃんと一緒にお散歩をしてみると良いでしょう。(看護師)

赤ちゃん以外についての記憶力が低下する

産後は赤ちゃん以外についての記憶力が低下することが多いようです。具体的な対処方法についてアドバイスがありました。

母親は出産後「赤ちゃんを守ること」が最優先となり、赤ちゃんのお世話以外のことに関しての集中力や記憶力が低下するとも言われています。お母さんは赤ちゃんのお世話の時間は忘れませんし、寝ていても赤ちゃんの泣き声には敏感に起きます。一方で、赤ちゃんのこと以外のことに関心が向かなくなります。(看護師)
他のことを忘れないために神経をとがらせ覚えていようとするのではなく、メモをしたり、アラームを鳴らしたり、家族の協力を得たりなど、「忘れやすい自分」を自覚し、対策を講じるようにすると良いでしょう。(看護師)
産後に集中力・記憶力の低下を感じるのは産後うつの症状とも言われています。症状が数年も続いているようですから、甲状腺機能障害も考えられます。一度、内科や心療内科を受診してみてください。(看護師)

産後の物忘れの原因として、セロトニンの減少や、赤ちゃん優先の脳になることが挙げられています。実際的な対策を講じるとともに、必要に応じ受診することが勧められています。


2018/09/10

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