逆子

2018/09/14

逆子が治らない!無理して治す必要はあるの?

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)

逆子が治らない!無理して治す必要はあるの?

健診時に逆子と言われると、出産予定日が近づくにつれて不安は大きくなるものです。今回の相談者は、逆子を治す必要はあるのか、自然に任せるべきかで悩んでいます。専門家のアドバイスを見てみましょう。

妊娠8ヶ月のプレママからの相談:「逆子が治る気配がありません」

妊娠8ヶ月になりますが、健診のたびに逆子と言われ、治る気配がありせん。胎動はとても強く、元気に動き回っているように感じるのですが、体勢はいつも頭が上のようで膀胱ばかりを蹴られます。できれば帝王切開ではなく、自然分娩で産みたいと思っているのですが、逆子体操や外回転術でへその緒が首に絡まったという話を聞いて、意図的に直そうとするのが怖くなってしまいました。逆子を治そうと試してみるべきか、自然に任せるべきか、アドバイスをお願いします。(30代・女性)

妊娠9ヶ月頃までは自然に治る可能性も

妊娠9ヶ月頃までは、胎位が変わる可能性は高いとのことです。そのため、現時点では無理して治す必要はなく、焦らず自然に任せても良いというアドバイスでした。

32週(妊娠9ヶ月)ごろまでは、羊水量が増える関係でまだ赤ちゃんの胎位は変わる可能性が非常に高く、現在逆子でも分娩時には骨盤位であるのは3~5%非常に少ないです。まだ妊娠8ヶ月とのことでそこまで焦らなくても自然に任せても良いと思います。(看護師)
どうしても自然分娩をしたい場合には、逆子体操等を行ってもいいと思いますし、少しでもリスクを避けたいのであれば自然に待ってみてもよいと思います。もしかしたら、赤ちゃんは逆子の状態が居心地いいのかもしれません。(看護師)

外回転術を行っても治るとは言い切れない

外回転術を行っても逆子が治るとは言い切れず、結果として帝王切開になる場合もあるようです。どうしても自然分娩で出産したいということでしたら、逆子でも自然分娩を行っている施設への転院を視野に入れて検討しましょう。

外回転術に関しては、一般的に臨月といわれる36週以降に実施すると帝王切開率・胎児への異常の発生率が減少すると言われています。臨床では、36週以降で熟練した医師が行います。(看護師)
外回転術を頼まれる産婦さんがいらっしゃいますが、それらを行うことで絶対逆子が治るとはいえません。実際に、赤ちゃんが回らずに帝王切開になった方もいます。外回転術は、医師がエコーを見ながら行いますが、すべての医師が実施しているわけではありません。(看護師)
自然分娩を希望されているとのことですね。胎位異常の骨盤位(逆子)は、多くの場合予定帝王切開となりますが、骨盤位でも経腟分娩を行っている施設もあります。どうしても自然分娩が良ければ、そのような施設への転院も1つの案です。(看護師)
最後に、ある産科医師がおっしゃっていた言葉をご紹介しましょう。「帝王切開と臓器移植のドナーの手術は、自分のためでなく、人のためにする手術です。」帝王切開は、自分の赤ちゃんを助けるために行う意義のある手術です。希望通りの出産方法ではないかもしれませんが、大切な命を守ることができる手術で、それができるのはママだけなのです。(看護師)

現在は妊娠8ヶ月とのことで、まだまだ逆子が治る可能性は十分にあります。自然に任せて焦らずに過ごすことも大切ですが、逆子が治らなかった場合に備えて、少しずつ心の準備をしておきましょう。

参考:
「病気がみえる産科」第3版 2013年 メディックメディア P276


  • このエントリーをはてなブックマークに追加