胎児の大きさ

2018/09/16

妊娠中の栄養不足、胎児の身体と脳の発達への影響は?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

妊娠中の栄養不足、胎児の身体と脳の発達への影響は?

妊娠中の栄養不足が赤ちゃんの成長に影響を与えるのでは?と心配されるママは多いです。今回は妊娠7ヶ月のママから、少食だけど赤ちゃんの身体や脳の成長に影響が出ないか心配との相談です。専門家は何と答えているでしょうか。

ママからの相談:「少食ですが、赤ちゃんの身体と脳の成長に影響は出ませんか?」

私は身長143cm、妊娠前の体重が35kgの妊婦です。元々少食で、他人の半分の量程度しか食事が入りません。妊娠してもなかなか体重が増えず、妊娠7ヶ月目に入りましたが3kg程度しか体重が増えていません。また、胎児の成長のために鉄分がとられているためか、貧血になってしまいました。今のところ胎児の成長は正常範囲内ですが、今後胎児の成長に問題が生じないか不安です。また、身体の発達だけでなく、発達障害などの脳の機能にも影響が出てしまわないか心配です。(20代・女性)

健診で赤ちゃんが正常に育っていれば問題なし!

痩せ型の妊婦さんは体重があまり増えないこともあるので、健診で赤ちゃんが正常に育っているなら問題ないとのアドバイスをいただきました。

妊娠中の体重増加の問題ですから、赤ちゃんが無事に育っているのでしたら心配ないでしょう。元々痩せ型の妊婦さんは、妊娠しても体重があまり増えないことがあります。ママの体重が増えない場合、赤ちゃんが低体重で産まれるリスクがありますが、健診で正常に育っているのが確認されたのでしたら問題ないでしょう。(看護師)

バランスのとれた食事を摂ることが大切。

胎内での栄養不足により、生活習慣病が起こりやすくなることも。バランスの良い食事を摂ることが大切とのこと。

貧血は、多くの妊婦さんに起こる症状です。出産してからも、母乳を作るために鉄分は欠かせません。特に、妊娠中は、鉄分・カルシウム・ビタミン・葉酸を多く摂るように心がけましょう。胎内で栄養が不足していた赤ちゃんは、将来、生活習慣病を起こしやすいとも言われています。食べる量が少なくても、色々な栄養素を取り入れて、バランスの良い食事を摂るようにしてください。(看護師)

理想の体重増加量はありますが、あくまでも目安です。

妊娠したときに、理想とされる母体の体重増加量が出されていますが、あくまでも目安なので健康な赤ちゃんを産めないというわけではないとのこと。

現在、母体の妊娠時の体重増加量の目安として、非妊時のBMIを参考にしています。貴方の場合、BMI18.5未満なので理想の体重増加量は9~12kgです。妊娠時の体重増加の内訳は赤ちゃん、羊水、胎盤、赤ちゃんを育てる為に増加した血液量等が6~7kg、その他赤ちゃんを育てるのに必要な脂肪が∔αkgです。数字だけでみると、母体の体重増加量は良いとは言えませんが、あくまでも目安なので、健康な赤ちゃんを産めないというわけではありません。(看護師)

貧血や母体体重増加不良で脳機能に障害が出るのは考えにくい。

母体体重は、妊娠中期以降一気に増加する傾向があるとのこと。また、貧血や母体の体重増加不良が原因で、赤ちゃんの脳に障害が出るのは考えにくいとのご意見をいただきました。

赤ちゃんの体重が急激に増加し始める妊娠中期~後期にかけて、母体の体重も同じように増加する傾向があります。今後、一気に増加する可能性も高く、現時点で赤ちゃんの発育が正常範囲であるなら問題ないと思われます。脳機能の障害に関しての原因は、様々な要因が絡んでいるため一概には言えません。妊娠中に一般的に起こる貧血や母体体重増加不良のために、脳機能に障害が出るという事は考えにくいです。ただ、分娩時に低酸素状態が続くと、精神発達遅延や発達障害を引き起こす可能性があるとことも示唆されていますので、安産になるように願ってます。(看護師)

少食のママにとっては赤ちゃんの成長が気がかりですが、健診をしっかり受けて、バランスのとれた食事を心がけましょう。

参考文献 :
エビデンスをもとに答える 妊産婦・授乳婦の疑問92 南江党 出版
病気がみえるvol.10: 産科 第3版 メディックメディア 出版


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