蕁麻疹

産後半年経っても蕁麻疹がとまらない…何が原因?どうすればいい?

妊娠中は様々な体調変化に見舞われますが、蕁麻疹もその一つです。今回の相談者さんは産後半年経っても蕁麻疹に悩まされています。専門家からはどんなアドバイスが寄せられたでしょうか。

産後の体調についての相談:「産後半年経っても治まらない蕁麻疹」

産後、身体が痒く、蕁麻疹が止まりません。妊娠中にもありましたが、産後は更に悪化しました。病院で塗り薬を頂いたものの、我慢しても無意識に掻いてしまいます。産後は蕁麻疹になりやすいと聞いたことがありますが、何故なのでしょうか。どれぐらい経つと落ち着くのでしょうか。食事などで改善出来る方法があれば教えて下さい。(20代・女性)

産後の蕁麻疹はホルモンバランスの変化が原因

産後のホルモンバランスの変化が蕁麻疹の原因のようです。

妊娠出産は女性の身体に大きな変化をもたらします。特に女性ホルモンのバランスが変化し、自律神経のバランスも乱れやすくなります。女性ホルモンは皮膚に影響を及ぼしやすく、生理前や生理中に肌荒れを経験する方が多いのはこのためです。(看護師)
蕁麻疹は皮膚のマスト細胞(肥満細胞)が活性化されることで起きます。活性化の原因はいろいろですがほとんどが原因不明です。女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)は何らかの形でマスト細胞を刺激し蕁麻疹を起こしているとの報告もあります。(医師)
蕁麻疹は、食品や薬物などの原因物質が引き起こすアレルギー性と、疲労やストレス等で免疫機能が低下して起こる非アレルギー性とがあります。産後の蕁麻疹の多くは非アレルギー性です。(看護師)
妊娠中は黄体モルモンの分泌が増えることで痒み・乾燥などが、産後は生活環境の変化・睡眠不足・ホルモンバランスの変化・ストレス等が原因で肌トラブルが起こりやすくなります。いつ頃までというのは難しいですが、産後のホルモンバランスが安定すれば治まると思います。(看護師)

予防にはバランスの良い食事・睡眠・休息が大切

バランスの良い食事と睡眠、休息が蕁麻疹予防には効果があるようです。

女性ホルモンのバランスが安定し免疫力が戻れば、蕁麻疹は自然に改善します。ただ、育児による疲労やストレス、睡眠不足があれば6ヶ月~1年ほど続く場合もあります。症状が強いと薬物療法が必要な場合もあり、授乳中は内服出来る薬物が限られます。皮膚科で適切な処方を受けましょう。(看護師)
蕁麻疹の予防にはバランスの良い食事や睡眠・休息が大切です。忙しいでしょうが、肝臓に負担をかけない高タンパク・低脂肪のバランスのとれた食事をよく噛んで召し上がって下さい。(看護師)
乾燥は皮膚のバリア機能を低下させるため保湿が重要です。温まったり血行が良くなったりすると痒みが増します。入浴後や運動後は痒みが強くなるため患部を冷やしたり、早めに軟膏を塗ったりの対処が必要です。(看護師)
一般の蕁麻疹と異なり、アレルギー性ではないので症状は長く続くでしょう。低刺激の石鹸やシャンプーを使用し、石鹸成分が残らないようしっかり濯ぎましょう。綿素材で吸水性の高い肌着を使用し、痒みがあれば冷たいタオル等で冷やしましょう。冷蔵庫におしぼりを用意しておくと良いでしょう。(看護師)

蕁麻疹は産後1年ほど続くこともあるようです。乾燥にも注意し、場合によっては皮膚科を受診するのが良いとのアドバイスがありました。

参考文献: Journal of Dermatological Science 【Sex hormones and urticaria】(2008年11月)


2018/09/15

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