不妊の悩み

2018/09/18

多嚢胞性卵巣症候群のはずが…採卵の数が少ないのはどうして?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

多嚢胞性卵巣症候群のはずが…採卵の数が少ないのはどうして?

現在不妊治療中で、体外受精を行っている女性からの相談です。多嚢胞性卵巣症候群と診断されて、採卵数が少ないことに悩んでいます。相談者の悩みに対して専門家は何と答えているのでしょうか。

妊活5年目の女性からの相談:「多嚢胞性卵巣症候群なのに採卵数が少ないです」

不妊治療を始めて5年になります。タイミング法、人工授精と行ってきましたが授からず、今はステップアップして体外受精をしています。病院も転院して検査をし直したところ、多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。最初に多嚢胞性卵巣症候群だと採卵で卵がたくさん採れると説明を受けました。確かにいつもエコーの段階ではたくさん見えているのですが、実際採卵するとひどい時は0個、多くても10個未満です。多嚢胞性卵巣症候群の方は30個以上採れている方も多いのに、これはどうしてなのでしょうか?先生も原因が分からないようで、回数をこなしていくしかないと言われています。(30代・女性)

採卵できる成熟卵が少ないケースも

多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣の中の卵胞が多いことから採卵時に多くの卵子を採取できるといわれていますが、実際は、採卵できる卵子の数については個人差によるところが大きいようです。また、卵子の数よりも、質の良い卵子を採卵できることの方が大事なようです。

多嚢胞性卵巣症候群は、排卵障害の原因のひとつとされています。多嚢胞性卵巣症候群は確かに、卵巣の中に卵胞がたくさんあるために多く採卵できる可能性が高いです。ただ、同時に発育途上の卵胞も多く存在します。(看護師)
採卵は排卵する直前の成熟した卵子を採卵します。多嚢胞性卵巣症候群で停留している卵胞は成熟障害があることから成熟卵まで育ちにくいとされています。そのため、エコーの段階ではたくさんの卵胞が見えていても、実際に採卵できる成熟卵は少ないという状態なのではないでしょうか。(看護師)
数が多ければ多いほど、すぐに体外受精が成功するわけでもありません。少ない数でもしっかりと発育した卵胞を採卵できているのならば、それで大丈夫かと思います。(看護師)

回数をこなすことで分かることも

回数をこなすことで、一人ひとりに合った傾向や治療法、採卵方法などが確立されていくようです。

回数をこなしていくなかで、担当の医師も質問者様の傾向を分析し、必要ならば新たに治療法を提示すると思います。(看護師)
採卵方法は自然周期と刺激周期いろいろな方法があるので、今の採卵方法でうまく採卵できていない、良質な卵が取れていないようならば医師と相談の上、採卵方法を変えてみても良いかもしれませんね。(看護師)

不妊治療は個人差によるところが大きいため、治療方法を確立するためには回数や時間が必要な場合もあります。気になることや不安なことは一人で抱え込まずに、医師と相談し合うことをお勧めします。


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