無痛分娩

無痛分娩って安全?どんなリスクがあるの?

近年では、陣痛の痛みを少しでも和らげるために、無痛分娩を選択する方も多くなってきました。今回は、無痛分娩を検討している女性からの相談です。無痛分娩のリスクや気を付けなければならないことはあるのでしょうか?専門家はどのように答えているのか見てみましょう。

妊娠24週の女性からの相談:「無痛分娩について教えてください」

第1子を出産した際は普通分娩だったのですが、前駆陣痛と本陣痛をあわせると丸2日陣痛に苦しみ、大変苦しいお産でした。第2子を現在妊娠中ですが、また普通分娩の苦しみを味わうのか…と思うと今から不安でいっぱいです。そこで、無痛分娩を検討したいと考えているのですが、昨今の無痛分娩での事故についてもニュースで拝見しておりましたので、家族からは反対されております。具体的に無痛分娩にどのようなリスクがあり、どのようなことに気をつけなければいけないのかについてアドバイスいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(20代・女性)

無痛分娩によるリスクはゼロではない

無痛分娩は、麻酔を使うことで出産に伴う痛みを最小限に緩和することができます。しかし、リスクはゼロではないようです。

無痛分娩は麻酔を利用した分娩になります。硬膜外麻酔といわれているもので、下半身の感覚を鈍らせるイメージでいいと思います。(看護師)
無痛分娩のリスクとしては、合併症です。よく起こるのは、低血圧、嘔気と嘔吐、頭痛、腰背部痛です。昨今の無痛分娩での死亡ニュースでもあったように麻酔薬が誤注入されると呼吸が抑制されるので呼吸停止となることもあります。また、帝王切開率が高くなることや吸引・鉗子分娩となる可能性も高くなることがわかっています。(看護師)

無痛分娩の前例や緊急時の対応を確認しておきましょう

無痛分娩は、より高度な医療技術や人員を要します。出産予定の病院に関して、無痛分娩の前例や緊急時の対応について確認しておきましょう。

無痛分娩自体は海外では普及しており、日本で普及しない理由は、医療システムの違い、医師や管理者の不足が大きいです。麻酔を入れて、促進剤を使います。母親は陣痛をあまり感じないわけですから、常にモニターや母児の反応をチェックする必要があります。(看護師)
医療体制や緊急時の対応、無痛分娩の前例などを確認し十分な支援や対応が受けられるところであれば無痛分娩のチャレンジもお勧めできます。まず担当の医師に無痛分娩のリスクを聞いてみてはいかがでしょうか。(看護師)
麻酔科の医師が麻酔の管理をしているのか、または複数の医師がいるのかなどのポイントも確認するとよいでしょう。医師一人で外来、出産、麻酔などを行っている施設もあります。無痛分娩を行っている施設は、すぐに分娩予約がいっぱいになることもありますので、早め行動しましょう。(看護師)
「無痛分娩」とされていても「和痛分娩」のこともあります。「和痛分娩」とは、完全に無痛にするのではなく、少し陣痛を感じて出産するように陣痛の痛みをコントロールします。これによって、赤ちゃんが生まれるときのいきみがうまくできると言われています。この点についても確認しておくと良いでしょう。(看護師)

無痛分娩のリスクや不安なことは担当の医師に聞いてみましょう。安心して出産を迎えるためにも、納得のいくまで話し合うことをおすすめします。


2018/10/21

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