教育

【イクリレ】枡田絵理奈さん⑤ ~我が子のように育ててほしい よい保育士ってどんな保育士?~

母親として保育業界について知りたい

枡田:貞松社長が保育や介護業界に興味を持たれたきっかけはなんですか。

貞松:九州から東京へ出てきたとき、今の日本の課題は色々ある中で少子高齢化だと思いました。 日本はこれからどんどん縮小されていく中で、人口構造の流動的な問題があり、この問題に対して何かできることがないかと考えたのが着想です。
今までは、保育施設と障がい者施設、介護施設は別々でも良かったのですが、これからは高齢者の方も増え、外国の方もどんどん増えてきて、一緒にまとまっていかないといけないという世の中が始まっていくと思います。
賛否両論はあると思いますが、その中で未就学児や高齢者、障がい者が一緒になる一番良い方法はなんだろうということを、global bridgeで体現していきたいです。
また、子どもや高齢者などを預かる場所として、その利用者が「どういうことをしたのか」「どんな状態だったのか」を記録を取らないといけないと思います。ただ預かりながら記録を取ることは難しいので、全部システム化をしてデータを作っていきたいと考え、世の中へ発信していきたいというのがglobal bridgeを創業した理由です。

枡田:そうなんですね。 年間で保育園を10施設作られていると聞きましたが。

貞松:もともとglobal bridgeは3人の会社だったんです。
無認可保育園からはじまり、私もど素人なので何が正しいかわからないし、当時勤務していた保育士も認可されていない保育園で働くというのは大変だったと思うし、経営的な部分も含め本当に苦しかったです。
今は認可園が増え従業員が800人ちょっとです。だんだんと土地を探す人・建てる人・考える人・採用する人と組織化され、施設が増えてきたのは4~5年前です。去年は10施設開設しましたが、それでも保育施設はまだ足りません。

枡田:保育士の労働環境の過酷さ、給料が低いことが原因ですぐ辞めてしまうと聞きます。
良い保育士がどんどん離れていく中で良い保育士を集めるというのはすごく苦労がかかると思うのですが、その辺はどう工夫されていますか。

貞松:仰られてたように保育士は給料が低いというイメージがあると思うのですが、新卒でどのくらいだと思いますか。

枡田:手取り20万円以下ですかね…。

貞松:弊社global bridgeでは基本給プラス家賃補助や東京都では都の補助など全部含めると年収400万円超えるんです。労働集約型なので、長年勤めていれば上がるわけではなく、役職がつかないとあがらない部分もありますが、給料があがらなかった年はありません。
社会からニーズがあると、給料もあがる。そうすると今まで保育士になろうと思っていなかった方が保育士になったり、保育士を辞めた方の復帰があります。そういう方々を受け入れるために経済的な環境は会社として整えなくてはいけません。ただ一方で一度賃金をあげると社会全体で跳ね返りとして社会保障に返ってくるので慎重にならざるを得なくなります。 枡田さんは良い保育士とはどんな保育士だと思いますか。

枡田:そういわれると難しいですね…。甘やかすだけが良いとは言えないので、我が子のように大切に育ててくれる方ですかね。

貞松:そうですね。私も保育園の現場で働いていた時に、保護者から「自分の子どもだったらそうやって接しますか?本当は自分の子どものように接してほしい。でも出来ないですよね」と言われて困ったことがあります。
保護者はみんな自分の子どもと同じように接して欲しいのだなと思いましたし、自分の子どものようにというのが、根本にないといけないということが今も私の中にベースとしてあります。
ただ一方で、ご両親が家庭で子育てするのと、保育士が集団生活の中で育てるのとは環境が違うので、家庭にはなくて保育園にはある「集団」を提供しなくてはいけません。
集団という環境を使って子どもにどんな教育を与えられるかというのを、保育士がきちんと勉強してきちんと提供する。
また、将来は必ず小学校にあがるので、その就学に向けてどのような教育をしていくか、プログラムを組んでいくか、カリキュラムを立てていくか、そういうことを考えられる保育士がいるところが良い保育園だなと思います。卵が先か鶏が先かの話になりますが、良い保育園を作るには良い保育士を集めること。良い保育士を集めると良い保育園になる。向上心や倫理観を持っている保育士が一人でも多いところに人は集まります。

枡田:そういうことをきちんと見て、評価されたら保育士さんも嬉しいですよね。

貞松:そうですね。営業の会社では普通いくら売って、いくら利益を残したかで評価されますが、保育の業界は難しくてずっとテーマになっています。
それに保育士は国家資格試験がなく学校を卒業すればなれるんです。
global bridgeでは、入社してから、どれだけ勉強をしたかで評価していて、その勉強内容をレポートとして作成し学会へ提出しています。良い保育園は、良い建物や環境が揃っていて、就学に向けた良い取り組み(カリキュラム)をしていて、勉強している保育士がいる、その三つが揃っているところが良い保育園の条件だと思います。いまその3つ揃っている保育園を一生懸命作っています。

枡田:早いスピードで保育園を開設していくのは難しいだろうなと思います。

貞松:そうですね。たくさん創るとそれなりの規模感が出るので、入社志望者も来るようになります。
また少ないとできなかったことも多かったですが、、規模が大きくなると研修制度をしっかりできるようになります。
例えば保育先進国と言われるフィンランドへの研修や、発展途上国は福祉がない国もあるので、その1つであるカンボジアに保育士を研修で連れていったり、百聞は一見に如かずだと思いますし、実際に海外研修を経て人としての成長を促すことで良い環境も生まれ辞める人も少なくなります。

枡田:すごく良い話をたくさん聞かせて頂きました。 ありがとうございました!

枡田絵理奈さんのインタビューは楽しんでいただけたでしょうか。 枡田さんの明るくて前向きな姿を見てると元気が湧いてきますよね。 枡田さん、本当にありがとうございました!

全五回分は下記よりご覧くださいね。


2018/10/19

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この記事の監修/執筆

イクリレ編集部