息抜き・小ネタ

いきなり心臓がズキッ! 前触れなく、ときどき痛む… 考えられる原因は?

心臓のあたりがときどき急にズキッと痛む、でも、しばらくすると元に戻る…
そんな経験をしたことはありませんか?
左側の胸が痛むという症状、考えられる病気の原因は数え切れません。
今回は、比較的症状が軽く見過ごしてしまいやすいケースを取り上げます。

左胸が痛む原因

左胸が痛むと「心臓のあたりが痛い」と捉えがちです。
しかしながら、左胸には心臓のほかにも肺や食道など、たくさんの臓器が集まって隣り合っています。
もちろん痛みの原因が心臓の場合もありますが、そうでない場合も考えられますし、重症度もさまざまです。
具体的には、大動脈解離(だいどうみゃくかいり)や肺塞栓(はいそくせん)、急性膵炎(きゅうせいすいえん)といった一刻をあらそう病気や、帯状疱疹(たいじょうほうしん)のように発疹症状が現れる病気も含まれます。
なかでも、気がつきにくく比較的程度が軽いため対処が遅れがちなのは、次のようなケースです。

心臓の病気(狭心症、程度の軽い心筋梗塞)

心臓に酸素や栄養を送っている血管にトラブルが生じて、心臓に十分な血液が流れなくなり痛みとなって現れます。

■消化器の病気(逆流性食道炎)

胃液が逆流すると、胃の上に位置する食道の粘膜は酸でただれ傷つきます。
食道は胸の真ん中に位置しているので、左胸の痛みとして感じることがあります。

■肺の病気(気胸:ききょう)

何らかの原因で肺に穴があき、肺と、肺を覆っている膜の間に空気がたまり、肺がしぼんで小さくなっている状態です。左肺がしぼんでいるときは、左胸が痛みます。

■その他の病気

・肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)
肋骨にそって肋間神経が走っています。
ストレスや内臓疾患など、何らかの原因で左側の肋間神経が刺激を受けている状態です。

・パニック障害
心臓神経症とも呼ばれます。
パニック障害は、自律神経が乱れ、常に心と身体が興奮した状態です。
心臓の興奮が続くことで痛みを感じます。

■日常生活によるもの

食生活の乱れや運動不足、喫煙、ストレスなどは、いわゆる「メタボ」をまねき心臓の血管をつまらせる病気につながります。
また、ストレスは自律神経の調節を乱し、先述のような心臓の興奮にもつながります。

左胸の痛み…前触れがないのはホント?

注意してみると、痛みが起こる状況には傾向があります。
大事に至らないためにも、左胸の痛みが起こりやすいシチュエーションや症状をご紹介します。
なお、病気の可能性が否定されるときは、生活習慣による症状の可能性が考えられます。

■心臓の病気

多くは安静時や睡眠時に起こるようです。
食後や運動後、寒い場所にいるだけで起こることもあります。
安静にすると症状が軽くなる場合もあります。

・狭心症
重苦しく押さえつけられるような胸の痛みが生じて、数分~20分以内におさまります。

・軽度の心筋梗塞
軽い胸の痛み、左肩から左腕に走るような痛みがでて、息苦しさを伴うこともあります。
多くの場合すぐにおさまります。
ごく軽い程度では、痛みが弱いため気づかないことさえあるようです。

■消化器の病気(逆流性食道炎)

食後や食べ過ぎたとき、横になった時によく見られます。
代表的なのは食後の胸やけで、のどが痛い、胸のつかえ、胃液をこみ上げやすいなどの症状がでます。

■肺の病気(気胸)

胸を強く打つなどの経験をしたときには注意しましょう。
なかには自然気胸といって、自然に穴があいてしまう可能性もあります。
これは10~30代を中心とした、若いやせ型の男の人に多く見られます。
咳やくしゃみで痛みが出る、乾いた咳が出る、息がつまる、などの症状がでます。

■その他の病気

・肋間神経痛
姿勢が悪い、わき腹が筋肉痛になっている、転倒や交通事故などで肋骨を骨折もしくはひびが入っている、などのケースで見受けられます。
急な痛みや、咳やくしゃみをきっかけとした瞬間的な痛みが多いようです。

・パニック障害
強いストレスを感じているなどメンタル面の状態が大きく影響します。
痛みのほか、動悸やふるえ、めまい、息苦しさ、恐怖感など症状は実にさまざまです。
状況によらず突然起こり、すぐに治まるものから30分以上続くものまであります。

医療機関を受診し、症状を正確に伝える

ここまでご紹介した例は、あくまでも一部に過ぎません。
原因は他にも多数考えられますし、原因不明の痛みを放置すること自体、気がかりなものです。
胸に痛みがあるときは、まずは医療機関を受診しましょう。
とくに、血圧・血糖値・コレステロールが高い人は、心臓にトラブルが生じているかもしれませんので、循環器内科や心臓専門医を受診してください。
心当たりのない人は、総合内科を受診するのも一つの手段です。
文字どおり総合的に痛みの原因を探り、必要な処置や対処へと導いてくれます。
また、受診の際は、痛みが「いつ」「どんなときに」「どんな種類で」「どんなふうに続いたか」をしっかりと伝えてください。
正しい対処方法への近道となる大切なポイントです。

<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部