人工授精の基礎

人工授精を行うと、ダウン症などの確率は増えますか?

自然妊娠が難しい場合、人工授精なども選択肢となります。 今回は人工授精にすると、染色体異常などの確率は増えるのかという質問です。 看護師さんに人工授精を行う際のアドバイスも含めて回答を頂きました。

妊婦さんからの質問:「自然妊娠と比べて、人工授精するとダウン症の確率は変わりますか?」

夫は毎日晩酌が欠かせません。500mlビール1缶ですが、人工授精・体外受精を行う時、前もってアルコールの制限を指示されることはありますか。 費用を考え、人工授精を考えていますが、夫の2交代勤務に合わせ、妻としても週ごと日夜それに合わせた睡眠時間を強いられています。家事の時間もあり、一日平均の睡眠時間は、4時間くらいです。 自分自身高齢なのに加え、この睡眠時間では妊娠に影響するとわかっています。 何かアドバイスがあれば、大変 助かります。(30代 女性)

どのような妊娠方法でもダウン症の確率は同じです。

自然妊娠、人工授精どちらでも染色体異常になる確率は同じです。

人工授精でも体外受精でもダウン症の発症率は自然妊娠と変わりません。妊娠へ向けて生活状況を見直すことは大切だと思います。仕事の都合上、規則的な生活は難しいようですので、できるだけ睡眠をしっかりとってストレスや疲れをためないようにしてください。多量に飲酒しなければ影響はないと言われていますが、万が一に備えて前もって禁酒することをお勧めいたします。(看護師)

高齢妊娠がダウン症などに影響する場合があります。

ダウン症の確率に妊娠方法は関係ありませんが、一般的に高齢になるとリスクが上がります。 また、自分に合った睡眠時間を守ることが大切ですが、この先人工授精を希望するなら少しでも規則正しい生活を送れるように工夫してもいいかもしれませんね。

体外受精でもダウン症の確率は変わりません。高齢での妊娠が染色体異常に影響することはあります。まず、不妊治療について医師に聞く、もしくは勉強してみてはいかがでしょうか。睡眠時間ですが、質問者様は4時間で満足できているのなら時間の長さに固執しなくてもよいと思います。もし、気になるようでしたら、人工授精する数日~数週間だけせめてご自分だけでも規則正しい生活ができるように工夫してみてはいかがでしょうか。(看護師)
厚生労働省は、「節度ある適度な飲酒」としては、1日平均純アルコールで約20g程度でとしています。ビール中瓶1本500ml、清酒1合180ml、ウィスキー・ブランデーダブル60ml、焼酎1合180ml、ワイン1杯120mlがこれに相当します。ダンナさんの場合、特にたくさん飲んでいるというわけではなさそうですね。(看護師)

このように、ダウン症と妊娠の仕方には関係がないことが分かりました。ただ、年齢を重ねると染色体異常のリスクが上がりますので、妊娠を希望する場合は早めに生活の見直しをした方が良いでしょう。

参考文献:厚生労働省 「アルコール


2018/11/01

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