体外受精の基礎

人工授精、体外受精の詳しいことを教えて!

妊活中の男性からの相談です。タイミング法で妊娠しなかったことから、人工授精や体外受精へのステップアップを考えています。今回は、それぞれの治療について専門家に詳しく教えてもらいましょう。

妊活の相談:「人工授精、体外受精について知りたいです」

妊活中です。自分たちで今までタイミング法を3年程してきましたが妊娠しませんでした。ようやく病院へ行き、一通り検査をしましたが、特に原因はみつかりませんでした。そこで人工授精や体外受精にステップアップを考えていますが、人工授精、体外受精のそれぞれの確率や、費用を細かく知りたいです。又、排卵誘発によるどの程度の副作用を覚悟する必要があるかなども知りたいです。さらに私どもは共働きなので治療による休まないといけない日程なども知りたいです。(20代・男性)

費用は医療機関によって様々

人工授精や体外受精は自費診療のため、医療機関によって様々です。まずは、通院を検討している医療機関のHPや電話で確認することをお勧めします。また、不妊治療は公的な支援を受けられるケースがあるようです。

人工授精・体外受精など高度生殖医療に関しては自費診療(健康保険の適用外)となります。自費診療では、各施設がそれぞれ価格設定をしますので同じ治療を行っても、医療機関によって費用は様々です。(看護師)
体外受精等の公的な支援として特定不妊治療費助成制度があります。所得制限や指定の医療機関での治療であったりと細かい規定が自治体によりありますのでお住いの自治体へ確認して、助成が受けられるようなら助成を受けた方が金銭的負担を軽減することができます。自治体によって、特定不妊治療費助成制度とは別に、独自に人工授精や体外受精に助成金を出している所もあります。(看護師)
成功報酬型を取っているクリニックもありますし、結果に関係なく費用が決まっているクリニックもあります。まずは、いくつかピックアップしてみて、料金を比べるといいですね。(看護師)

妊娠の確率は人工授精で10%前後、体外受精は30~40%

妊娠の確率は、人工授精よりも体外受精の方が高いとの回答でした。また、女性の年齢も大きく関係しているようです。

確率に関しては、人工授精の1回の妊娠率が10%前後なのに対し、体外受精の1回成功率は30〜40%と妊娠の確率は人工授精より体外受精の方が高まります。ただ、この妊娠率は妻(女性)の年齢次第と言われており、35歳以下なら体外受精での1回の妊娠率は40%程ですが、40歳を超えると10%程になります。(看護師)

排卵誘発剤に関する副作用は個人差がある

排卵誘発剤に関する副作用は、程度の軽い症状もあれば、入院が必要な場合もあり、個人差によるところが大きいとのことです。

排卵誘発に関する副作用は、頭痛・ほてり・肩こり・下腹部不快感など様々です。排卵誘発のために卵巣を過剰に刺激しすぎるとお腹が張る、急に体重が増えた、吐き気がする、尿量が少なくなるといった症状を呈する卵巣過剰刺激症候群を起こすことがあります。(看護師)
軽度の卵巣過剰刺激症候群でしたら痛み止めや安静で様子を見ることが可能ですが中等度〜重症になると腹水・胸水がたまって呼吸障害を起こすことがあるので入院となることもあります。(看護師)

休まなければならない日程は医療機関によって様々

治療の詳しいスケジュールは、医療機関に確認してみましょう。

治療による休まなければならない日程は、普段の診察や排卵誘発のための注射に通うためだと思われますが、病院の診察日や診察スケジュールによって異なりますので受診予定の医療機関に確認されるのが良いと思います。(看護師)
日中の仕事をされていて、休む必要がある可能性が高いのは、体外受精の場合は採卵の日でしょう。麻酔をかけることが多いので、乗り物の運転もできません。日々の注射やエコー検査は、自己注射や遠隔診療(行きやすい産婦人科でエコーを診てもらって、結果を電話で報告するというシステム)を取っているところもあります。(看護師)

最近では、土日や夜遅くまでの診療を行なっている医療機関も多くありますので、信頼できる通いやすい医療機関を選択することをお勧めします。

参考文献:
成田収 著 不妊治療体外受精のすすめ 南山堂 出版 2015.11
辰巳賢一 著 最新 不妊治療がよくわかる本 日本文芸社 出版 2011.01
浅田義正/河合 蘭 不妊治療を考えたら読む本 講談社 出版 2016.07


2018/11/30

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