体外受精の基礎

人工授精と体外受精どちらが身体に負担なくできるの?

妊活しているママにとって、治療のステップアップに不安を感じることは多いと思います。 今回は、タイミング法で3年経過したママから、人工授精と体外受精はどちらが身体に負担なくできるのか教えて欲しいとの相談です。看護師さんたちは何と答えているでしょうか。

ママからの相談:「人工授精と体外受精どちらが身体に負担なくできますか?」

私は妊活をして3年です。年齢もまだ若いので、今までは人工授精と体外受精とは無縁だと感じていました。でも、タイミング法を勧められたのでずっとタイミング法で頑張っていて、気づいたら3年経ってしまいました。結局妊娠することができず、最近は人工授精と体外受精に興味を持っています。もし、人工授精か体外受精を受けるのであればどちらが体に負担なく、できるのでしょうか。どちらも自分にとっては恐怖で、決心するのも結構な決断だと思っています。 (20代・女性)

人工授精より体外受精の方が妊娠確率は高くなります。

人工授精は自然妊娠に近い方法なので妊娠確率はあまり上がらず、体外受精の方が妊娠確率は高くなるとのことです。

人工授精は人工といっても精液を直接、子宮内に注入するので、自然妊娠に近い方法になります。そのため、飛躍的に妊娠率が上がるわけではなく、タイミング法より少し確率が高くなるくらいで、1回目で結果が出ないことも多くあります。体外受精は、一旦、卵子を取り出し受精させてから子宮内に戻しますから、妊娠率は高くなります。(看護師)

メリット、デメリットを考慮して妊娠確率の高い方を選択。

体外受精は、全身麻酔の影響も考慮する必要があるとのこと。メリットとデメリットを比較する必要はありますが、妊娠確率の高い方を選択した方がいいとアドバイスをいただきました。

病院の方針にもよりますが、体外受精で卵子を採取する場合、全身麻酔で行います。痛みは感じませんし短時間ですが、全身麻酔の影響も考慮しなければなりません。どちらもメリット、デメリットがありますし、何回か繰り返す可能性もあります。不安があると思いますが、できるだけ高い確率で妊娠できる方を選んだ方がいいと思います。(看護師)

一般的には人工授精が先。身体の負担も少ないです。

タイミング法の次は人工授精が一般的で、排卵誘発剤などの薬を使わずに行うこともできるので、身体の負担も少ないとのことです。

タイミング法を3年されていて妊娠しないとなると、ステップアップして人工授精や体外受精を行った方が良いかもしれません。一般的にはタイミング法→人工授精→体外受精・顕微授精とステップアップをしていくことが多いです。人工授精は排卵誘発剤を使用して妊娠率をよりあげることもできますが、タイミング法と同様に薬を使わずに行うこともできますので、身体の負担に関しては体外受精よりも人工授精の方が負担は少ないです。(看護師)

不妊の原因によっては、人工授精が適さない場合もあります。

不妊の原因によって、人工授精と体外受精どちらが適しているか決まるので、まずは検査を受けてみるようアドバイスをいただきました。

不妊の原因を調べる検査をされたことはありますか。その結果(原因)によって人工授精・体外受精どちらが適しているか決まるので、もし検査をされてなければ、まずは様々な検査を受けてみてその結果から決めることになると思います。両方の卵管が詰まっているなどの結果(原因)によっては、人工授精を行っても妊娠の期待ができないこともあるので、最初から体外受精や顕微授精を行った方が良い場合もあります。(看護師)

より効率良く不妊治療を進めていくためには、不妊の原因を調べる検査が必要なようです。自分に合った治療方法を知るためにも、まずは検査も含めて主治医に相談すると良さそうです。

参考文献:
辰巳賢一 著 最新 不妊治療がよくわかる本 日本文芸社 出版 2011
浅田義正/河合 蘭 不妊治療を考えたら読む本 講談社 出版 2016.07


2018/11/21

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