不妊治療のタイミング

不妊治療の進め方とは? タイミング法や人工授精を併用した方がいい?

「もしかしたら不妊かもしれない」と不妊治療専門のクリニックに通っている方は多いのではないでしょうか。今回の相談者さんもその一人です。クリニックでアドバイスをもらいながらタイミング法を続けているものの、なかなか妊娠が成立せず、人工授精の切り替えを検討しているようです。人工授精が初めての体験であればどんな風に進めていったら良いか悩んでしまいますよね。そこで、専門家に相談してみました。

30代女性からの相談:「人工授精とタイミング法の進め方について知りたい」

第二子の妊活を始めて1年半になります。途中悲しいお別れも経験しました。現在はタイミング法を不妊治療専門のクリニックで診て頂いています。タイミング法はすでに5回していますが、いずれも妊娠まで至っていません。そのため今回を最後に人工授精へ切り替えようと思っています。その場合、人工授精をしながらタイミング法も行うべきなのでしょうか。排卵日の前に人工授精を行うと思うのですが、その前後自分たちでもタイミングをとっておいた方がいいのか気になります。(30代、女性)

人工授精には男性側の検査と禁欲期間がある

人工授精を進めるにあたり、男性側の検査と禁欲期間を指示されることがあります。これは禁欲期間を設けることで受精率をあげる狙いがあります。

人工授精を行なう場合、採精を行なう前の数日間に禁欲の指示があると思います。禁欲の期間については病院によって多少の違いがあるかと思いますが、2~7日間であることが多いと思います。(看護師)
妊娠するためには男性側の精子の状態も重要です。不妊治療を行なう際の検査のひとつとして精液検査がありますが、精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを確認しています。妊娠するためには新しく質の良い精子が重要ですので、禁欲期間は長すぎず短すぎず、調整する必要があります。(看護師)

人工授精とタイミング法の併用については主治医に確認しよう

まずは、主治医に治療方針を確認してみることが先決です。差し支えないようであれば、タイミング法を合わせても良いでしょう。

人工授精とタイミング法を共に行うことで妊娠確率が上がるとしている医師もいますし、感染症のリスクや精子の成分により妊娠が妨げられることもあるとしている医師もいますので、人工授精を行う際に医師と相談してみることが一番だと思います。 (看護師)
卵管が閉塞している、精子の数が少ないなどの原因があればタイミング法をいくら行っても妊娠できないことが多いため、違う方法が進められます。一度原因を特定してみて、タイミング法でも妊娠できる確率があるのであれば行う意味があると思います。(看護師)
病院によっては人工授精予定日の前後に禁欲期間を設けるよう指示することもあるようですが、担当医から特に指示がなければ前後にタイミング療法を行っても差し支えありません。(看護師)

人工授精は成功率を上げるために禁欲期間を設けることが多く、タイミング法を併せて進めていくかどうかは主治医の判断によります。治療に差し支えないか、まずは主治医に相談してみましょう。問題なければ状況に応じて、タイミング法も組み合わせて妊娠の成立を目指していくと良いでしょう。

参考文献:
公益社団法人日本産婦人科医会「10.人工授精(AIH:Artificial Insemination with Husband’s semen
佐久平エンゼルクリニック「理想の禁欲期間とは?


2018/11/30

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