入浴

入浴時、耳に水が入らないようにするには?

お風呂に入るのを嫌がる子どもは多いようですが、理由は様々です。今回は4歳児ママさんからの相談です。子どもが洗髪をすることを嫌がるのは耳に水が入るからでは、と悩んでいるようです。何か良い方法はないのでしょうか。
そもそも水が入ることが原因で嫌がっているのでしょうか。専門家からのアドバイスを集めました。

4歳児のママさんからの相談:「頭を洗わせてくれない」

4歳の息子が頭を洗うのを嫌がります。シャンプーハットも嫌がって取ってしまいます。耳をおさえさせて洗い流すのですが、怖いせいか手が離れ耳に水が入ってしまいます。お風呂から出て綿棒などで拭くのですが、奥の方はとれてないのか、中耳炎になってしまったこともあります。耳に水が入ってしまったことが原因だと思われますが、毎日嫌がるので本当に困っています。プールは怖がらないのですが…どうしたらよいのでしょうか。(32歳・女性)

水を怖がっていることが原因かも

子どもが、顔に水がかかるのを嫌がることは珍しくないようです。耳に水が入って中耳炎になることを心配されていますが、お風呂の水が原因で中耳炎になることは考えにくいとのことです。

耳に水が入って中耳炎になってしまったとのことですが、中耳炎は鼓膜の奥の炎症です。原因は鼻から菌が入ることにあり、耳にプールやお風呂の水が入ることは原因にはなりませんのでご安心ください。また、お子様は耳に水が入ってしまうから頭を洗うのを嫌がっているのでしょうか。他に原因がないかもう少し観察が必要かと思います。(看護師)
人間の耳の形は、いろんな方向の音を集めて耳の奥に届けるようになっています。水が意外と入らないようにもなっています。直接耳に水を入れない限り、中耳炎になるほどの水が入ることは、ほとんどありません。上からシャワーをかぶることができれば、シャンプーハットは結構締め付けがキツイので、そのまま洗髪する方が良いと思います。(看護師)
お子様はプールは怖がらないとのことですが、顔を水につけたり、水がかかったりすることは平気でしょうか。子どもが顔に水がかかるのを嫌がることは珍しくないようです。また、4歳というと、イヤイヤ期がおわり少しずつ我慢する気持ちや自制心がでてきている頃でもあります。お子様と相談しながら、少しずつ頭を洗うことに慣れていくようにしてはいかがでしょうか。(看護師)
おかあさんが「耳に水が入るのでは?」と力を入れて頭や耳を抑えてしまっていませんか?水が入ってしまってもやがて蒸発するので大丈夫。おかあさんが耳を強く押さえたり、必死でお風呂に入れたりする顔をお子さんは怖いと思っているのかもしれませんね。(看護師)

克服には練習が必要!入浴法や洗髪法を紹介

道具に頼らなくても体位や洗浄の仕方を工夫するだけで、お子様の不安は少なくなることでしょう。

耳に水が入ってお子様が嫌がっているようであれば、お母さまが手をお子様の耳に当てて流してあげるのが良いでしょう。片耳ずつ、手を猫のように丸めるようにして耳の上に当てて弱めのシャワーで流してあげると耳に水は入りにくいと思います。お子様と話しながらシャワーをするのも良いかもしれません。(看護師)
わざわざ耳を塞いでシャワーをしなくても大丈夫だと思います。どうしても気になる場合は綿に油をつけて耳栓のように入れてシャワーをしてみてください。病院でも使う方法です。また、頭を傾けなければ耳には入りませんので、そのことをお子さんによく説明してあげてください。シャンプーハットは無理にさせようとしなくて結構です。せっかくプールで水に親しんでおられるので、前屈みや上を向いてシャワーを浴びる方法を練習してみてください。(看護師)
耳に水が入るのを防ぎたいのであれば、頭を一気にじゃばじゃば流そうとせず少しずつ顔や頭が濡れることに慣れていく練習をしても良いと思います。頭を流すとき、まっすぐ前を向いた状態であれば後頭部だけは泡を流してしまうことができます。身体が大きいのでお風呂用のいすを使うなど工夫が必要ですが赤ちゃんのようにお子様を仰向けにして、頭を流しても良いと思います。(看護師)
体勢や方法を工夫し、顔や耳に水が入らないように頭を流すようにしてみてください。そして毎日1回は頭から水をかける練習をするようにしてみてはどうでしょうか。1回だけはしっかり耳を押えておくように約束してください。1回に慣れたら2回3回とすこしずつ回数を増やすと良いと思います。(看護師)

お子様がお風呂を嫌がるのは、耳に水が入ることが直接の原因とは限らないようです。特に洗髪時は、顔や目に水がかかるので怖がっているとの見方が多いようです。対策としては、洗髪時の体位を工夫する方法が推奨されています。また、お子様に説明をしながら練習を繰り返すことが、不安な気持ちを軽減するには一番必要なようです。


監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2018/11/20

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