虫・動物のトラブル

犬好きの子ども。もし犬に噛まれたら、どのように対処すべき?

子どもはとても好奇心旺盛です。特に犬や猫は身近な存在で、接する機会の多い動物です。しかし、適度な接し方を知るまでは、ペットを怒らせ犬に噛まれたりすることは、少なからずあるはずです。子どもがケガをした時、安易な対処法で済ませることは、感染症やケガの重篤化を招きかねません。そんな時どのように対処すべきか?突発的に起きた事故に対しての適切な対処法について、専門家に訊いてみました。

4歳児ママからの相談:「犬に噛まれたとき、適切な対処法が分からない!?」

子どもは動物の中でも、特に犬が好きです。犬を見るだけで、「かわいい~!」と叫んでしまうくらいです。可愛さのあまり、犬を見ると触ろうとするのですが、犬によっては噛んでしまう犬もいます。事前に噛んでしまう犬と分かっていれば、子どもを近づけないようにするのですが、分からない場合も多くあります。そこで、万が一犬が思いっきり子どもを噛んでしまった場合、どのような対処方法を取ったら良いでしょうか。また、病院などを受診する際の目安などがあれば知りたいです。(35歳・女性)

正しい知識をもとに危険因子を学ぶことが大切

ケガや病気を考え、身近な動物との触れ合いを制限するのは得策とは言えません。お子様の健全な発育のためにも、ケガや病気に対する正しい知識を知っておきましょう。

野良犬ではなく飼い犬であれば、細菌などへの感染の確率は低くはなりますが、全くないとは言い切れません。飼い犬であれば予防接種をしているはずですが、もし噛まれた場合は飼い主に確認できれば予防接種の有無を確認しましょう。(看護師)
子どもの好奇心は自由に育ててあげたいものですが、犬に噛まれた時に注意したいのは傷口からの感染症です。日本の飼い犬は予防接種を受けているのでほぼ安心できますが、野良犬や予防接種を受けていない犬の場合は、傷口からの細菌やウイルスによる感染症にかかる可能性があります。(看護師)
一番気になるのは狂犬病の予防接種の有無ですよね。現在の法律では飼い主に義務化されているので、狂犬病の心配は少ないことと思います。しかし、破傷風菌や他のバイ菌や雑菌にも気を付けなければいけません。また、傷口の損傷度によっては、体の機能障害に至る可能性も考えられます。(看護師)

まずは流水で傷口を洗浄しましょう

ケガや病気のメカニズムを知り、適切な対処法を知っておきましょう。対応をマニュアル化すると緊急時に行動しやすくなります。

もし犬に噛まれた場合は、飼い主に確認できれば予防接種の有無を確認しましょう。そして対処としては、まず流水で良く洗い流してください。出血がひどければ清潔なハンカチやガーゼで良いので圧迫して止血をしてください。(看護師)
その後、小児科を受診し、医師へ犬の予防接種状況と行った対処を説明しましょう。できるだけ受診することが望ましいですが、すぐに受診できない場合は、重いアレルギー反応を起こす可能性もありますので、じんましんがでていないか、呼吸が苦しそうでないか、噛まれた箇所が大きく腫れていないかを観察しましょう。そのような症状が出た場合は急いで受診するようにしてください。(看護師)
犬に噛まれた後アレルギー反応(アナフィラキシー)が出る場合は必ず受診してください。全身のじんましん、呼吸が苦しそう、大きく腫れるなどです。傷口に歯が入らないようなごく浅い傷であればきれいに洗った後、念のため病院でみてもらうと安心でしょう。動物と触れ合うのは子どもにとってはとても大きな経験になります。可愛がる気持ちや触ってみたいという好奇心を大事にして下さい。ただし、基本的には触ってもいいか飼い主の許可をとってから触るように教えることも必要です。動物がこわがらない触り方も教えてあげましょう。(看護師)
犬に噛まれた直後は、流水で傷口を洗浄しましょう。そして、病院受診をすることが一番安全です。また、傷口やお子様のご様子によっては、救急搬送を判断することも大事です。何事も早めの対応が、早期回復や身体機能の予後に大きく関わります。適切で迅速な対応をするためにも、緊急時の家庭用マニュアルを日頃から考え、準備しておくのも一つの方法です。(看護師)

動物たちとの触れ合いは、少なからずケガや病気のリスクが出てきますが、リスクマネジメントをすることで、そのほとんどを防ぐことが可能です。ケガや病気の際には、適切な対処法を取り、お子様の健全な発育のためにも、しっかりとした心構えと備えが必要です。


監修者:青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。病院や地域の保健センターでの勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・出産・育児相談や女性の身体の悩みに関する相談に親身に応じ、赤ちゃんタッチ講師も務める。一児の母。

2018/11/25

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