思春期・反抗期

ダラダラする子どもの自発性を引き出す秘策はあるのか?

何をするにも取り掛かりが遅いという12歳の子どもについて相談がありました。子どもが自発的に動いてくれる良い方法があるのかどうか、専門家の意見を聞いてみましょう。

12歳児のママからの相談:「何事にも目標を持って自分から動く子になって欲しいのですが…」

12歳の息子は勉強や部活の準備など何をやるのにも取り掛かりが遅いです。自分から率先して学習や準備に取り掛かって欲しいですが、こちらから声かけをしても「今、やるから」と言ってゲームやYouTubeを見続けダラダラしています。なかなか動かないので、つい叱ってしまうことがあるのですが、どうしたら叱らず子どもに上手く声かけができるようになるでしょうか。また子どもが自発的に動いてくれるような方法があれば教えて欲しいです。(40代・女性)

子どもの自発性を促す3つの方法

「待つこと」「一緒に目標を立てること」「手本を示すこと」が大切だとアドバイスがありました。

子どもの自発性を期待し、促したいと思いながらも、親は先に口を出してしまいます。私たちも幼い頃「あと10分したらやろう」「これが終わったらやろう」と思っているのに親に先に「やりなさい」と口を出され気分を損なった記憶があるかもしれません。子どもにも子どもの考えとペースがあります。それを「待つ」ことが大切です。子どもの自発性と自立性を促すには、それをまず信じて待ってあげましょう。(看護師)
しかしただ待つだけでは自発性は育ちませんので、一緒に「目標」を立てると良いでしょう。1日何時間勉強をする、準備はここまでの範囲を自分でするなど、親が目標を提示するのではなく子どもと一緒に立て、約束をすると良いでしょう。(看護師)
お母様がお子様へ伝えるべきことは、ゲームを止めて勉強をしなさいということではなく、やるべきことがあるのにゲームの誘惑に負けてしまうときはどうしたらよいかということです。具体的な方法としては、ゲームの時間を決める、先にやるべきことをやってからゲームをするなどの簡単なことになると思いますが、お子様自身にその方法を決めてもらい家族で約束をすると、意識が変わりやすいのではないかと思います。(産婦人科看護師)
何よりも親が手本となる行動を見せることも重要です。子どもは親の言葉よりも行動をよく観察しています。自分には「自分でやりなさい」と言いながら、お父さんは常に家ではゴロゴロしていてお母さんが何でも手伝っている姿を見せていたら子どもはそれをそのまま学びます。親が勉強をし、自立した姿を見せることが最も良い影響を与えます。(看護師)

反抗期を迎える時期でもある

年齢的に反抗期を迎える時期でもあるため、行動の結果を自分で体験させることも提案されています。

12歳ごろのお子さんが反抗するのはきちんと成長している証です。むしろ、両親の言われた通りに反抗せず良い子を演じている方が心配になります。何か伝えたいときや聞きたいときは、ゆっくり話せる環境をつくりましょう。車の中だと割と話しやすいかもしれません。時間をかけて少しずつ自分から取り組めるようになることを願っています。(看護師)
12歳というと親から自立したいという気持ちが強くなり反抗期を迎える時期でもあります。お母様の働きかけだけでは上手くいかないこともあると思いますが、そんな時は全く口出しをしないのも一つの手だと思います。お子様自身が勉強をしないとどうなるか、物事の準備をきちんとしていないとどうなるか、実際に失敗をしたり恥をかいたりすることも必要です。そのような経験の中からお子様自身で解決策を見つけ出すこともあるでしょう。(産婦人科看護師)
すぐにお子様の態度ががらりと変わるような特効薬はないかもしれませんが、長い目で見て、家を出るまで、大学生になるまで、社会人になるまでなどの時期までに自立できるよう、失敗する経験も含めて温かく見守ってあげてくださいね。 (産婦人科看護師)

子どもの自発性を引き出すため「待つ」「一緒に目標を立てる」「親が手本を示す」ことが提案されています。また、反抗期を迎える時期でもあるため、親子のコミュニケーションに一層気を配る、自分の行動の結果を自分で負担させるなどしながら、長い目で見守るとよいようです。

参考文献:
明橋大二著「子育てハッピーアドバイス2 」2006年4月10日


2018/12/02

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