叱り方

イライラして強く怒ってしまう…子どもへの影響が心配です

イライラすると3歳の子どもを頭ごなしにおこってしまうというママからの相談です。どのように怒るのがよいのか、強く怒られ続けた子どもはどんな影響を受けるのかについて、専門家はなんとアドバイスしているでしょうか。

3歳児のママからの相談:「頭ごなしに怒ってしまう」

3歳の娘がいるのですが、私はイライラするとかなり強めに怒ってしまいます。大人に喋るレベルとさほど変わらない程度のトーンで怒ってしまい、子どもへの影響が心配になります。最初の方は私も我慢をしているのですが、何度言っても理解してくれない時は頭に血がのぼってしまって強く言ってしまいます。どのように怒ればいいのかアドバイスいただきたいです。また、強く怒り続けることで子どもにはどんな影響があるのか教えていただきたいです。(20代・女性)

感情的に怒られ続けることの影響は

何が原因で怒られているのか理解できずに怒られ続けることは、子どもの人格形成に浅からぬ影響を及ぼすようです。

幼い子どもに対して怒鳴ってしまうことはどんなお母さんでも当然あることです。お母さんも感情を持った人間ですから、それで自責感を感じる必要はありません。しかし、怒鳴って感情をぶつけるだけでは、3歳の子どもは何がダメなことだったのかを理解できず、ただの「恐怖」だけになってしまいます。それでは、また次も同じことをしてそれを怒鳴りつけるの繰り返しになります。(看護師)
自分の何が悪かったのかどうしたらよかったのかを理解せずに怒られ続けると、子どもは大人の顔色をうかがったり、理由も分からず謝ったりするようになります。あるいは、お母さんが怒る姿と同じように、感情的になるとかんしゃくやヒステリーを起こしたりする可能性もあります。(看護師)
強く怒り続けると、最初のうちは言うことをきくかもしれませんが、次第に怒られ慣れてしまって言うことをきかなくなったり、反発するようになったりする可能性があります。また、親の顔色をうかがうようになったり、自分は親をいつも怒らせてしまうダメな存在なんだと自己評価が低くなったりすることも考えられます。(産婦人科看護師)

感情をぶつけてしまわないために

感情をぶつけず、冷静に叱るための考え方を教えていただきました。

3歳の子どもは、なかなか言うことを聞かず、頭にくることばかりだと思います。「怒り」の感情は起こって当たり前です。一方で怒りの感情が攻撃になってしまう時には注意が必要です。衝動的になってしまうときは、心の中で6秒カウントしてみましょう。6秒数え終わる頃には怒りのピークが過ぎていて冷静に叱ることができます。(看護師)
3歳では、まだまだ完全に指示通りに行動するのは難しい時期です。大人から見ると怒りたくなるような行動でも子どもなりの思いや考えがあるのに上手に伝えられていなかったり、単純に気分に左右されてわがままを言ったりふざけることも多いと思います。まずはお母様自身がお子様に対して求めるハードルを設定しなおし、時にはまだ3歳だし仕方ないと諦めることでイライラが減るのではないでしょうか。(産婦人科看護師)

子どもの気持ちとしっかり向き合う姿勢が大切

大人のイライラをぶつけるのではなく、子どもの間違いを正すことのできる「怒り方」についても教えていただきました。

怒るというよりも子どもの間違った行動や考えを正す、注意するという認識を持っていただいた方が良いと思います。一方的に命令や指示をするのではなく、まずはどうしてそのようなことをするのか質問してみてください。3歳だと言葉で上手く表現できないかもしれないですが、お母様がお子様の気持ちを理解しようとする姿勢を見せることで、お子様も真剣にお母様と向き合おうとするはずです。(産婦人科看護師)
お子様の気持ちをしっかりと受け止めた後に、「ほかの人が困るからだめだよ」「今急いでいるからまた今度ね」など簡単な理由を添えて注意するようにしてみてください。(産婦人科看護師)
叱るときには、自分の感情も少しずつ伝えていけると良いでしょう。「ママは、〇〇されると悲しいよ」と叱り方を変えると、少し印象が柔らかくなります。もちろん、命に危険を及ぼすくらい危ない行動であれば、すぐに注意が必要です。叱り方が同じだと、本当に注意したいことが伝わらないことがあります。叱り方のパターンを変えてみても良いのかもしれません。(看護師)

理由がはっきりわからないまま強く怒られ続けると、子どもは大人の顔色を伺ったり自己評価が低くなってしまったりと、少なからぬ影響を受けるようです。大人のイライラをぶつけるのではなく、子どもの間違いを正すのが目的だということを念頭に置き、子どもの気持ちに向き合いながら冷静に叱る方法についてアドバイスされています。

参考文献:
明橋大二著「子育てハッピーアドバイス2」2006年4月10日


2018/12/05

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