男性不妊

男性が不妊症の検査を行うためにはどうしたら良いの?

今回は、2人目の妊娠を考えている女性から相談が寄せられました。相談者様には不妊の原因がないのですが、なかなか自然妊娠しないことから、ダンナさんに原因があるのではと悩んでいます。しかし、ダンナさんは検査を行おうとしてくれません。男性不妊の検査を行うためには、どうしたら良いのか専門家のアドバイスを見てみましょう。

妊活中の女性からの相談:「主人に検査を受けさせたいのですが…」

主人とは晩婚で、1人目を出産したのは私が36歳になってからでした。1人目が無事生まれてくれるまでに、私が二度ほど流産を繰り返し、やっと生まれてくれたこともあり、しばらくは妊娠を控えていたのですが、2人目を生むなら年齢的に早い方がいいと再び妊活を始めました。私は生理もほぼ28日周期でほとんど狂うこともなく、産後も半年すれば生理周期も変わらなかったので、以前と同じよう体温を測って妊活していたのですが、なかなかうまくいきません。年齢的なものもあると思い、婦人科に相談に行きましたが、今のところ私の方には問題はないとの事。ただ年齢的にも高齢出産になりますよと言われました。主人は私より5つ上で産婦人科のハードルが高いようなので、積極的に検査に行こうとはしません。簡単にできる検査や、産婦人科以外での選択はありますか?(40代・女性)

病院で検査を受けることが妊娠するための一番の近道に

病院以外で検査を受ける方法は、医学的な根拠が乏しいことからあまりお勧めできないとのことです。

男性不妊は増えており、ある統計では不妊原因のほぼ半数は男性にも問題があるとされています。そのため、妊活や不妊治療を行う上でご主人に不妊原因があるか調べてもらう事はとても有意義なことです。(看護師)
ダンナさんが産婦人科のハードルを高く感じていらっしゃるとのことですが、やはり病院で検査をしていただくことが妊娠するための一番の近道だと思います。泌尿器科でも検査を行っていますので、受診をすすめてみてはいかがでしょうか。(看護師)
病院以外の方法としては、簡易的な検査やサプリメント、漢方など様々なものがインターネット上では見つけられるかもしれませんが、病院で行う治療法以外は医学的な根拠や安全性に乏しい可能性が高いので、医療者の立場からはお勧めできません。(看護師)
年齢のリミット、高齢になるほど妊娠しにくくなり費用もかさむ可能性があることなど、冷静に話してみてはいかがでしょうか。男性が受診しなくても、精液検査だけなら、家で採取して奥様が病院に持っていくこともできますよ。(看護師)

男性への負担が少ない不妊検査を受けてみても

ダンナさんに検査を受けてもらうことが難しい場合は、男性への負担が少ない不妊検査を選択してみるようアドバイスがありました。

ダンナさんが不妊検査(精液検査)をするのを嫌がる場合や本人の受診のみで簡単にできる検査としては、ヒューナーテストという検査があります。排卵期に性行為をした後、数時間の間に産婦人科を受診して子宮の出口から頸管粘液を採取し、その中を泳いでる精子の状態を顕微鏡で調べるというものです。精子が子宮に進入しているかどうか、良い状態の精子がいくつあるかを顕微鏡で調べてもらえます。(看護師)

まずは妊娠について、ご夫婦でしっかりと話し合ってみましょう。妊娠の希望がそこまで強くないのであれば、無理をして検査をせず、自然に任せるというのも一つだと思います。ご夫婦で妊娠の希望を強くお持ちであれば、年齢的なことを考えると、なるべく早い検査をお勧めします。

参考文献:
・辰巳賢一 著 「最新 不妊治療がよくわかる本」 日本文芸社 出版 2011.01
・浅田義正/河合 蘭 「不妊治療を考えたら読む本」 講談社 出版 2016.07


2019/01/06

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この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美