インフルエンザ

初めてのインフルエンザの予防接種、胎児への影響は?

妊娠中の予防接種、胎児への影響を心配するママは多いのではないでしょうか。今回は妊娠8週のママからの相談です。「生まれて初めてのインフルエンザの予防接種を考えていますが、胎児に影響が無いのか知りたい」とのことです。看護師さんたちはどのように答えているでしょうか?

ママからの相談:インフルエンザの予防注射を初めて受けますが、胎児への影響は?

私は生まれてから一度もインフルエンザにかかったことがありません。その為、医師に「インフルエンザの予防接種を打つと抗体が全く無いわけだからインフルエンザの様な辛い症状になってしまう」と言われ予防接種も一度も受けたことがありませんでした。ですが妊娠して免疫も落ちる為、もしものことを考えて予防接種を受けておきたいなという気持ちがあります。後は妊娠中に予防接種を打っても胎児に影響が無いのか知りたいです。よろしくお願いします。(20代・女性)

不活化ワクチンでも安全性は確立されていないので医師と相談を。

日本のインフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので安全と言われていますが、安全性は確立されていないので、医師とよく相談するようアドバイスをいただきました。

日本のインフルエンザワクチンは、不活化ワクチンですから、妊娠中どの時期においても安全と言われていますが、ワクチンの添付書には、「妊娠している可能性のある婦人には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること」
とあります。しかし、妊娠初期に従来の予防接種をしても、奇形のリスクはないという研究結果もあるようですから、予防接種を受けるかは医師とよく相談してください。(看護師)

妊娠中のインフルエンザ感染は重篤な合併症を起こす危険性も。

妊娠中にインフルエンザに感染すると重篤な合併症を起こす危険性があるので、マスクの着用や手洗いうがいなど予防を心がけるようにとのこと。

妊娠中のインフルエンザ感染は、重篤な合併症を起こすリスクが高まると言われていますから、なるべく人ごみを避け、外出時はマスクを着用し、外出から帰ったらうがい手洗いを行い、感染予防を心がけてください。また、家族感染もありますから、ご家族には予防接種を勧めてください。(看護師)

妊娠中の感染は重症化しやすいので、ワクチン接種を。

妊娠中はインフルエンザにかかると重症化しやすいので、妊娠週数を問わず流行時期に合わせてワクチン接種をすると良いとのことです。

インフルエンザワクチンに関しては妊娠中でも接種可能です。妊娠中は心肺機能や免疫機能の変化から、妊娠していない時と比べインフルエンザにかかった場合に重症化しやすいことがわかっています。そのため、妊娠週数を問わず流行時期の開始に合わせ10〜11月中には接種していただけると良いです。赤ちゃんへの影響に関しては、理論的には問題ないとされているので、極めて危険性は低いといえます。

妊娠中のワクチン接種で、免疫が赤ちゃんにも移行します。

妊娠中にワクチンを接種すると、胎盤を通して免疫が赤ちゃんにも移行するので、ママと赤ちゃん双方に大きな利益があるとのことです。

母体の免疫は胎盤を通して赤ちゃんにも移行するので妊娠中にインフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザに対する免疫が胎盤を通して赤ちゃんにも移行して生後6ヶ月までの赤ちゃんがインフルエンザになる可能性を減らすことができます。生後6ヶ月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンの接種は認められていない為、妊娠中にワクチンを接種することはママと赤ちゃん双方に大きな利益があると考えられます。(看護師)

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで、赤ちゃんへの影響も極めて危険性が低く、妊娠中にインフルエンザに感染した場合に重症化することを考えると、接種することが望ましいようです。ただし、安全性は確立されてはいないので、ご心配な時は主治医とよく相談することが大切です。

参考資料:
・日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編 「産婦人科診療ガイドライン産科編2017」  日本産科婦人科学会 発行 2017.04
・堀内成子 編 「エビデンスをもとに答える 妊産婦・授乳婦の疑問92」南江党 出版 2016.09


2018/12/18

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この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美