吸引分娩

吸引分娩で生まれた赤ちゃんへの影響とは?

待ちに待った赤ちゃんとの生活ですが、分娩方法が吸引分娩で生まれた場合、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか。専門家に相談してみました。

20代女性からの相談:「吸引分娩で生まれた赤ちゃんは呼吸がおかしい?」

吸引分娩で出産しました。その際、赤ちゃんの頭の大泉門の部分しか吸引器具を当てることが出来なかったらしく、一度での吸引に成功しましたが、産後すぐにNICUやその他の医師、看護師がぞろぞろと部屋へ入って来ました。どうやら、大泉門を吸引すると呼吸系に障害が出ることが稀にあると言われました。すごくすごく不安でした。色々と検査も受け、正常だから大丈夫と言われましたが、産後の入院中に赤ちゃんの呼吸が5秒ほど止まり(忘れてる?)気づいたら手足や顔が青くなっていく事が2〜3回程ありました。出産が原因なのか、それとも生まれたての赤ちゃんにはよくある事なのか、お聞きしたいです。(20代・女性)

生まれたばかりの赤ちゃんは呼吸機能が未熟

生まれたばかりの赤ちゃんは、呼吸をする機能が未熟です。呼吸が止まることがあっても徐々に機能は成熟していきますが、少しの無呼吸で顔が青くなるのは注意信号です。

産まれたばかりの赤ちゃんは、まだ呼吸をする機能が成熟していないため、正常時にも呼吸が5秒~10秒間ほど止まることはあります。徐々に機能が成熟していくことで成人と同じように呼吸ができるようになりますので、それがあまり続かないのであれば問題ありません。ただし、通常であれば、5秒程度の無呼吸で顔や唇が青色や紫色っぽくなる「チアノーゼ」が起こることは考えにくいです。何か病気や異常が隠れているかもしれませんので、念のため早めに受診して相談しましょう。(看護師)
赤ちゃんの身体は小さく、酸素も少しずつしか運べませんが、5秒ほどの無呼吸でもチアノーゼが出てしまうというのはちょっと気になります。吸引分娩によるものかどうかはわかりませんが、何らかの原因で体内の酸素不足が起きていると考えられます。呼吸をして自力で回復していくようでも、お母さんが寝ているときなどに症状が起きれば気づけないかもしれません。どんな状況でどんな症状が出たのかを記録して、一度小児科に相談してみましょう。(看護師)

無呼吸発作には注意が必要

20秒以上呼吸が止まった、顔や手足が青くなることが続いたりするようであれば、早めに医師に相談しましょう。

何度も呼吸が止まる、止まる時間が20秒を超える、手足や顔が青くなることが続くようであれば、無呼吸発作の可能性もあるため早めに医師に相談することが必要です。(看護師)
無呼吸発作というものがあり、20秒以上呼吸が止まると乳幼児突然死症候群のリスクに繋がる恐れがあるため注意が必要です。(看護師)

吸引分娩に限らず、生まれたばかりの赤ちゃんは呼吸が未熟です。呼吸が止まる時間や頻度が多くなるようであれば、命に関わる病気になるリスクがあります。異常を感じたら、早めに受診するようにしましょう。

監修者:青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。病院や地域の保健センターでの勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・出産・育児相談や女性の身体の悩みに関する相談に親身に応じ、赤ちゃんタッチ講師も務める。一児の母。

2019/01/12

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