吸引分娩

頭がいびつなのは、吸引分娩の影響?

子どもの頭の形が不自然だと、今後治る可能性があるのか心配になりますよね。頭の形は、吸引分娩による影響なのでしょうか。専門家に相談してみました。

20代女性からの相談:「子どものいびつな頭の形は治る?」

1年前、次女を吸引分娩で出産しました。吸引分娩と言っても、最後の最後まで自然分娩の方向だったのですが、もう少しで頭が出そうだという所でおでこが先に出てきそうになり最後のいきみの瞬間だけ、吸引でお手伝いしてもらって出産となりました。ですから、吸引されたのは1回だけなのですが、なぜか次女の頭の形がいびつになっています。1歳を迎えた今、髪の毛の量もだいぶ増えたのでそこまで目立たなくなりましたが、お風呂で髪が濡れると頭の形のいびつさを感じます。今後、変わることはあるのでしょうか?(20代・女性)

吸引分娩もしくは赤ちゃんの体勢で頭の形が変わることも

吸引分娩では、頭血腫によって頭の形に影響が出る場合がありますが、その影響が残るのは生後数週から数ヶ月です。また、出生前・出生後の赤ちゃんの体勢によっても変形することがあるようです。

吸引分娩で頭の形に影響が出るのは、多くの場合頭血腫です。生まれる際に頭部に吸引カップを吸着させて引っ張られるために、血液がその箇所に集まり、こぶのような膨らみができることがありますが、血液は次第に吸収されてなくなります。個人差はありますが、生後数週から数ヶ月でなくなることが多いです。お子さまは1歳になられておりますので、この頭血腫はもうすでに吸収されているのではと思われます。(看護師)
産まれてからしばらくは赤ちゃんの頭は柔らかく、寝ているときの向きや同じ方向で抱っこしていることなどが影響して頭の形が変わることはあります。(看護師)
赤ちゃんの頭は柔らかいので、子宮内での身体の向きなどが原因で、胎児のあいだに頭が圧迫されていたことが影響する場合もあります。乳児期に向き癖があり、同じ方向に頭を向けていたか、いつも同じ方向を向いて寝ていたということも考えられます。(看護師)

1歳頃にはだいぶ目立たなくなってくるものの、徐々に大きく形が変わることは難しい

気になるようであれば専門病院での受診も一つの方法です。

首が座り、腹ばい遊びが上手になってきて、お座りしたり動きが活発になってきたりすると、頭蓋骨の成長とともに、一般的に1歳頃にはだいぶ目立たなくなってきます。その後も頭の骨は脳が成長する間は固定されませんが、徐々に大きく形が変わることは難しくなってきます。(看護師)
徐々に目立たなくなることもありますが、あまり気になるようであれば一度頭の形の治療を行っている病院に相談してみてはいかがでしょうか。最近は形を治す治療を行っている病院がいくつかあります。頭の変形は、非常にまれではありますが、頭蓋縫合早期癒合症という病気が原因で起こることもあるので、その有無を確認した上で、変形のグレードを診断していきます。治療は首が座った頃から7ヶ月くらいまでに開始するのが効果的といわれていますが、まだ間に合うか問い合わせてみるのも良いかもしれません。(看護師)

吸引分娩によって頭の形に影響が出る場合もありますが、多くは生まれて数週から数ヶ月で自然に消失していきます。赤ちゃんは頭が柔らかく、姿勢や抱き方によっても頭が変形することがあります。頭の形が気になるようであれば、かかりつけ医に相談の上、専門の病院を受診してみるのもひとつの選択肢でしょう。

監修者:青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。病院や地域の保健センターでの勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・出産・育児相談や女性の身体の悩みに関する相談に親身に応じ、赤ちゃんタッチ講師も務める。一児の母。

2019/02/18

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