視力

眼科に行ったら片目の弱視を指摘された…原因はいったい何?

弱視は何が原因で起こるのでしょうか。今回の相談者さんは11歳の女の子のママです。結膜炎で受診した眼科で片目の弱視を指摘された女の子ですが、これまでの検診ではいつも異常なしだったといいます。生まれつきなのか他にも原因があるのかと悩むママですが、専門家からはどんな回答が寄せられたでしょうか。

11歳児のママからの相談:「眼科で指摘された片目の弱視」

11歳の娘がいます。これまで受けてきた乳幼児検診や、3才児検診の際には常に「異常なし」との判断でしたが、小学校高学年になり、たまたまアレルギー結膜炎で近所の眼科を受診したところ、「片目に少し弱視があります。いつからですか。」と言われました。娘本人は日常にはあまり支障はなかったようです。おそらく生まれつきだと思われますが、弱視になる要因は生まれつきでなければ他に何が考えられますか。(40代・女性)

先天性だけでなく斜視や眼帯の装着も原因に

斜視や眼帯などで片方の目だけ使われないと視力の発達が妨げられ、弱視になることがあるようです。

視力は生まれつき備わっているものではなく、外界からの適切な視覚刺激を受けることによって発達します。物を見ることにより自然と訓練され、視力が発達していくのです。視力が成長する時期に何らかの邪魔が入って正常な視力の成長が止まってしまい、眼鏡をかけても良く見えない状態を弱視といいます。(看護師)
片目の弱視の原因は、遠視・近視・乱視といった屈折障害や、先天性白内障などの先天異常があります。また、眼瞼下垂や長期の眼帯装着など片目を使わない時期があり、片目の視力の発達が妨げられたことが弱視の原因となることもあります。斜視が原因となる斜視弱視では、斜視によって片方の眼が使われず、視力が発達しなかったことが原因とされており、軽度の斜視でも弱視が起こる場合があります。(看護師)
遠視などの弱視は、何らかの原因によって起こる視力障害です。子どもは成長発達段階の途中なので視力障害の明確な原因を把握するのは困難です。(看護師)
仮に先天性ではなく後天性で弱視が起こるとすれば、眼窩腫瘍や眼瞼腫瘍、眼瞼下垂、眼帯使用などによって片目を使わない期間があった時と考えられます。眼窩腫瘍や眼瞼腫瘍は目の周りに腫瘍が出来るため見えにくくなります。眼瞼下垂は瞼が下がってしまうため見えにくくなります。それ以外であれば恐らく先天性ではないかと考えられます。(看護師)
子どもの視力低下は、携帯電話・タブレット・ゲーム・テレビ等を長時間見続けるといった生活習慣も原因となります。片目の弱視自体は先天的な原因が多いですが、さらに視力を低下させないためにも定期的な検診と日常的な管理が必要です。(看護師)

片目が見えていると弱視に気づかないことも

片方の目で見ることが出来ている場合、弱視に気づかないこともあるようです。

弱視の原因は「瞼が塞がっている、あるいは白内障などの病気によって目に視覚刺激が十分に受けられなかった」「片方の目の視線がずれる(斜視)ことにより視線がずれている方の目が使われない」「遠視や乱視によりピントをきちんと合わせて物を見ることが出来ない」「右目と左目の見え方が違ってあまり見えない方の目が使われない」の4つがあるといわれます。(看護師)
お子さんの場合、片目に少し弱視があるということなので、小さい頃から左右の目の見え方に少し違いがあった可能性があります。片方の目が良く見えていると本人も周りも気づきにくいようです。(看護師)
幼児期に片目の弱視があっても、もう片方で見ることが出来るので、子どもから見えにくさを訴えることはあまりありません。日常生活にも支障が出ないことも多く、発見が遅くなることがありますが、片目の弱視を放置すると両眼視機能(両目から得た情報を脳で処理し、物の立体や奥行きを見る能力)が発達しなくなります。小学校以降の弱視は改善が難しくなるため、なるべく幼児期に弱視を発見することが望ましいです。(看護師)
子どもの適応能力はとても高く、よく見える反対の目で見え方を調節しています。そのため、日常生活では特に困らなかったのではないかと思います。 (看護師)

小学校以降になると弱視の改善は難しくなるため、早期発見が望ましいようです。更なる視力低下を避けるためにはテレビやゲーム等、生活習慣にも注意した方が良いとのアドバイスもありました。

参考資料:
日本弱視斜視学会「弱視とは
日本眼科学会「弱視


2019/01/23

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