中耳炎

風邪などで熱を出すと耳をよく引っ張る…耳鼻科に行った方がいい?

赤ちゃんが風邪を引いた時に耳を気にすることがありますが、中耳炎の可能性はあるのでしょうか。今回は7ヶ月の赤ちゃんについての相談です。風邪などで熱が出た際に耳を引っ張ったり掻いたりすることがあるといいます。小児科では異常なしと診断されたものの、耳鼻科を受診すべきかと悩むママに専門家からはどんなアドバイスが寄せられたでしょうか。

生後7ヶ月の子どものママからの相談:「風邪の発熱と中耳炎について」

7ヶ月の赤ちゃんのことですが、熱を出すと耳をよく引っ張ります。小児科を受診した際に医師に相談したところ、異常ないとのことでしたが、熱を出すと咳や鼻水も出ることが多く、中耳炎になりやすいと育児書に書かれており、心配しています。耳を痒がったり引っ張ったりする程度では中耳炎ではないと判断して良いのでしょうか。中耳炎になると具体的にどのような症状になりますか。熱を出すと耳が痒くなるのか、それとも他の耳の病気が隠れている可能性もあるのでしょうか。小児科で異常ないと言われても、耳を引っ張ったり掻いたりするようなら耳鼻科に行った方が良いのでしょうか。(30代・女性)

構造上中耳炎になりやすい子どもの耳。鼻水や発熱に注意

子どもの耳は大人よりも中耳炎になりやすい構造をしているため、鼻水や発熱時には注意する必要があるようです。

中耳炎は、風邪などを引いた時に鼻腔の奥に溜まった菌が耳に流れ込こみ、中耳に炎症が起こった状態です。子どもは耳と鼻を繋ぐ管(耳管)が大人よりも太く短い上に傾斜が緩やかな構造上、鼻腔に溜まった菌が耳に流れ込みやすくなっています。そのため鼻水が続いている時は中耳炎の合併に注意が必要です。(看護師)
風邪などをきっかけに鼓膜の奥に膿が溜まるのが中耳炎です。耳と鼻は繋がっているので、鼻の奥から入り込んだばい菌は耳にも到達します。鼻汁が出るたびに中耳炎になる子どももいます。(看護師)
もし風邪の症状(発熱・鼻水など)と同時に、耳を触る・機嫌が悪い等がある場合は中耳炎の可能性が考えられます。風邪などの症状はなく、機嫌が良いのに耳を触る場合、耳で遊んでいるか、耳垢によって痒みがある等が考えられます。(看護師)
成長と共に中耳炎を発症することは少なくなりますが、中耳炎を放置したり何度も繰り返したりすると、慢性化・重症化することがあります。もっとも現段階で耳に異常がないと診断されているのであれば心配する必要はないでしょう。(看護師)
中耳炎の症状としては、耳の痛み・発熱・耳が詰まったような感じが現れます。言葉を喋るようになるまでは、不快な症状に「泣いたり」「触ってみたり」して表すことが多いですが、現段階では炎症の症状などが見られないため、異常がないのだと考えられます。(看護師)

耳を触るのは中耳炎のサイン。不安なら耳鼻科を受診して

耳を触るしぐさは中耳炎の可能性があるようです。早めに耳鼻科を受診するのが良いとのアドバイスが寄せられました。

小さいうちは耳と鼻が繋がっている耳管が太くて短いため、鼻からウイルスや細菌が耳に入りやすく、中耳炎になることが多いといわれています。小児科を受診した際には異常がない、あるいは軽い中耳炎があったかもしれませんが、医師の診察では確認出来ない程度のものであったのだと思います。軽い中耳炎の多くは自然治癒力で治ります。小児科で異常がないと言われた場合は急いで耳鼻科に行かなくても良いかと思います。(看護師)
耳を触るのは、中耳炎の大切なサインの一つです。耳を触る行動が見られた時は中耳炎の可能性を考え、小児科や耳鼻科を早めに受診することはとても良いことです。今回は異常がなかったとしても次も中耳炎ではない保障はありません。耳を触るしぐさが見られたら受診するようにしましょう。(看護師)
子どもは特に症状がなくても「なんとなく」耳を触ることがあります。まだ乳児なので耳の病気かどうか炎症反応がない限りは判別が難しいかもしれません。これから注意してほしいことは、いつもよりも耳をよく触る時、鼻水や発熱を伴うようであれば中耳炎になるリスクが高まります。その場合は早めに小児科を受診して、こまめに鼻水を拭き取ったり、吸って取り除いたりするようにしましょう。(看護師)
何日も耳を気にしている様子があったり、不機嫌が続いたり、耳垂れが出るようであれば、耳鼻科を受診して下さい。熱を出すとよく耳を引っ張ることがあったり、他の耳の病気が隠れているのか心配だったりすれば、不安を解決するためにも耳鼻科を受診し、中耳炎についてのお話を聞いてみるのも良いかと思います。(看護師)

重症化を避けるためにも中耳炎の早期発見と治療が大切なようです。もっとも小児科で異常がないと診断されたのなら急いで耳鼻科を受診する必要はないとの意見もありました。

参考文献:
明橋大二ほか8名(耳鼻科:真鍋恭弘、徳永貴広) 『子育てハッピーアドバイス もっと知りたい 小児科の巻2』 1万年堂出版 平成21年11月16日


2019/01/14

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事の監修/執筆

専門家監修記事(Q&Aコメント)