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2019年は花粉多め!小児科医による「今からできる子どもの花粉症対策」

最新の研究や論文に基づいた花粉症対策を紹介

NPO法人Healthy Children, Healthy Lives(東京都港区 代表理事:伊藤明子)では、「子どもの花粉症と、今からできる花粉症対策」と題したセミナーを開催しました。
セミナーでは、小児科医師であり、公衆衛生専門医でもある伊藤明子代表理事が、最新の研究や論文に基づいた花粉症対策を紹介してくれました。

スギ・ヒノキは、今後、数年で花粉量が最盛期を迎える

日本人の4人に1人が花粉症の症状を訴える昨今、花粉症は、いまや国民病ともいわれています。花粉症はアレルギー性の鼻炎で、くり返すくしゃみ、鼻水、鼻づまりが特長で、眼のかゆみや流涙などを伴うこともあります。
花粉症の主な原因として知られているのがスギやヒノキといった植物の花粉です。このスギ・ヒノキは樹齢30年前後から大量の花粉を生産するのですが、今後、数年で、植林されていた多くのスギ・ヒノキの樹齢が30年前後となるため、花粉量の最盛期を迎えることになります。

子どもの7人に1人が花粉症!対策は予防することが第一。

花粉症のつらい症状を訴えるのは大人だけでなく、子どもの7人に1人が花粉症の症状を訴えているといいます。
子どもの花粉症は大人より重症化することも多く、つらい症状から寝不足や集中力の低下が起こり、発達への影響も心配されます。
現在の花粉症対策は薬や舌下療法などがありますが、成長途中の子どもへの実施をためらう保護者も少なくありません。そのため症状が出る前から予防対策をすることが大切です。

腸内環境を整えることが花粉症対策として有効

小児科医であり公衆衛生専門医でもある伊藤明子先生は、医学的な観点から子どもへの無理のない花粉症対策の1つとして「腸内環境」を整えることの大切さを強調しています。
私たち人間の腸内には、多種多様な細菌が生息しています。腸内細菌の種類や数は年齢や生活習慣、食事などによって変わります。最新の研究では、多種多様な腸内細菌がバランスよく生息することが腸内環境を整え、ひいてはアレルギーの症状を抑えることにつながるという研究結果が報告されています。

ヨーグルト+柑橘のじゃばらの組み合わせで腸内環境を整えよう!

腸内環境を整えるため、伊藤明子先生がおすすめする食品は、花粉症対策として研究成果もある「ヨーグルト」と、花粉症の人々の間で話題となっている和歌山県の柑橘「じゃばら」を組み合わせた「じゃばらヨーグルト」です。
「じゃばら」は、花粉アレルギーを抑制するナリルチンが、カボスの約27倍、ゆずの約6.5倍以上も含んでいます。生産長が少ないため、あまり流通していませんが、大手スーパーやネット販売で入手できます。

写真キャプション:花粉症予防に!そばクレープ~アマランサス入り、お抹茶ソース添え~(写真手前)、じゃばらヨーグルト(写真奥)

2019年の花粉は平年の6割増し!早めの対策を

2018年の記録的な猛暑の影響で、2019年は花粉の大量飛散が予測されています。民間の気象情報会社ウェザーニュースによれば、2019年の花粉ひさんりょうは全国で兵編の6割増。とくに東日本では6年ぶりの大量飛散となる恐れがあるということです。
子どもたちが、つらい花粉症状に悩まされないためにも、腸内環境を整える食生活を工夫してみるといいかもしれません。

【伊藤明子先生プロフィール】
小児科医・MPH(公衆衛生専門職)、赤坂ファミリークリニック院長、東京大学医学部付属病院小児科、東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学・健康医療政策学教室非常勤講師。日常の診察においても公衆衛生学の観点から健康維持や病気予防のための生活習慣や食生活のアドバイスを行っている。


2019/01/07

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この記事の監修/執筆

ニュース編集部