無痛分娩

2015/06/09

海外では80%以上が「無痛分娩」を選択するケースも!普通分娩との違いは?

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専門家監修記事(Q&Aコメント)

海外では80%以上が「無痛分娩」を選択するケースも!普通分娩との違いは?

日本ではまだ余り馴染みの無い無痛分娩。反対意見もあるものの、できることなら選択したいという相談者さんに、看護師さん達がアドバイスしています。

妊婦さんからの相談:「無痛分娩について教えてください」

現在23週目、出産方法について普通分娩か無痛分娩かで悩んでいます。少しお金がかかっても痛いのが苦手なので無痛分娩にしたいのですが、友人から「痛みを感じなければ出産したとはいえない」といわれています。家族は私が好きなほうにすればいいのではないかとのことですが 、 実際無痛分娩はどのくらいの割合で選ばれるのでしょうか?(27歳・女性)

無痛分娩について

無痛分娩が選択できるのは、麻酔科医のいる産院に限定されるようです。

無痛分娩といっても完全に痛みを除去するものではなく、痛みを和らげるものなので、ある程度の陣痛は経験します。脊椎や硬膜外にチューブを挿入し、麻酔薬を注入しますが、全身麻酔と違って意識はあります。無痛分娩には専門の技術が必要で、麻酔科医が行うのが主流です。(産科・婦人科看護師)
母子共に無事に出産を乗り切ることができ、母体へのダメージが少ないなら、痛みが少しでも軽減される無痛分娩でも構わないと思います。激しい痛みがなくとも親子の絆は築くことができ、痛みをコントロールできた方が出産もスムーズに運ぶと思います。家族の方が賛成してくれるのであれば、無痛分娩を選ぶことには問題はないと考えます。(一般内科看護師)
麻酔科の医師がいる場合でも、365日24時間在住する産院が少ないため、計画的に入院して陣痛を起こし、無痛分娩を行うケースが多くなります。無痛分娩は医師の判断ではなく、妊婦さんの希望で選択されますから、主治医とよく話しあって検討してください。(産科・婦人科看護師) 

海外での割合

海外では無痛分娩が主流の国もあるといいますが、実際の割合はどうでしょうか。

海外では80%以上の妊婦さんが無痛分娩を選択される国もありますが、日本ではまだ一般的でなく、おっしゃるように痛みにたえてこそという考えが多いため、確実なデータはありませんが、他の国に比べるとまだ少ない割合です。また、麻酔科のいる産院も少ないことも、無痛分娩が少ない原因と考えられます。(産科・婦人科看護師) 
日本では「お産の痛みを我慢しなければ良い母親になれない」や「親と子の絆はお産の痛みによって築かれる」という風潮があります。お母さん本人が無痛分娩を希望していても、周りからのプレッシャーでできない場合もあると思います。欧米では80~90%が無痛分娩で出産するというデータがあり、アジアでもシンガポールやタイでも15~16%が無痛分娩を選んでいます。(一般内科看護師)
アジアのデータには注意する点があります。なぜならこれらの国で経済的な余裕がある人達は迷わず帝王切開を選ぶからです。

帝王切開の割合は70%程度で、その理由は
1.痛みがないから
2.縁起の良い日に産みたいから
と、欧米や日本とは少し事情が違ってきます。

日本での無痛分娩の割合はデータが少ないのですが、5%前後というのが信頼できる数値といえるでしょう。(一般内科看護師)

日本で無痛分娩が主流ではないのは麻酔科医の数が少ないことも関係しているようですが、選択肢があるのなら、主治医と話し合って決めると良いでしょう。


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