むくみ

妊娠後期のむくみを取る為の食事やマッサージは何がいい?

妊娠中のトラブルで多くの妊婦さんが経験するのがむくみです。今回は妊娠30週のママからの相談です。「足のむくみがひどくなってきたけど、食事の工夫や良いマッサージ方法があれば教えて欲しい」とのことです。専門家たちからはどのようなアドバイスがよせられたでしょうか。

ママからの相談:「妊娠後期の足のむくみを取る為の食事やマッサージは何がいい?」

妊娠後期に入り、足のむくみがひどくなってきました。一時は、このままむくみがひどいと入院か帝王切開なども考えられると言われていましたが、着圧ソックスと塩分控えめにして運動をしたら、良くなってきました。だけど、子どもが成長するにつれて、足のむくみがまた出て来はじめているので、今までやってきた方法以外にむくみを取る方法がないか知りたいです。食べないほうが良いものや逆に食べたほうが良いもの、マッサージ方法があれば知りたいです。(30代・女性)

塩分制限とカリウムを多く摂って利尿作用を促すことが大切です。

むくみを解消するには、塩分制限に加えてカリウムの多い食品を摂ることで利尿作用を促すと良いとのことです。ただし、腎機能低下時には摂取量に注意が必要なので、主治医に相談するようアドバイスをいただきました。

妊娠中に足がむくむことはよくあり、出産するとほとんどが解消されますが、妊娠後期のむくみは妊娠高血圧症候群が原因の場合があるため注意が必要です。塩分を控える事に加え、カリウムの多い食品を摂って利尿作用を促して下さい。カリウムは海藻類・果物・豆類に多く含まれています。積極的に摂るのがいいですが、腎機能が低下しているとカリウムが上手く排泄されないので、どれくらい摂っていいかは主治医と相談して下さい。(看護師)

足を温めた後にマッサージすると効果的です。

マッサージはふくらはぎを下から上に向かってすることと、足を温めてから行うと効果的とのことです。

むくみの対処方法は、横になる時は足を高くして休み、足を冷やさないようにすることですが、妊娠後期になってこの姿勢をすると、お腹が張ってきたり苦しくなったりしますので、無理をしないでくださいね。かわりにこまめに足首を回したり、動いたりしてください。同じ姿勢を長く続けるのもよくありません。ふくらはぎを下から上に向かってマッサージし、リンパの流れをよくすることも大切です。足を温めた後にマッサージするとより効果的です。また、マッサージするときにベビーオイルを塗って行うとマッサージしやすくなります。(看護師)

足の循環を良くする「内股踏み」がおすすめです。

妊娠中の運動不足による循環不良を改善するには「内股踏み」が効果的とのことです。

妊娠中はどうしても妊娠前と比べると運動量はおちます。筋肉は使わないでいると硬くなる性質があります。硬くなった筋肉は血液やリンパの流れを悪くするのでむくみとして現れることもあります。そのため足の循環を良くするマッサージとして内股踏みをオススメします。(看護師)
内股踏みは1日1回ダンナさんに協力してもらい行います。横向きに寝て(シムス体位がおすすめです)、足の内側をダンナさんの足の裏で優しく踏んでもらいます。ダンナさんとのスキンシップにもなりますし、今の自分の状態を知ってもらうきっかけにもなるのでオススメです。(看護師)

貧血や冷たい食べ物の摂り過ぎに注意することが大切です。

血液の流れが悪くなるとむくみやすいので、妊娠後期の貧血や冷たい食べ物の摂り過ぎに注意するようアドバイスをいただきました。

食べ物に関しては、妊娠後期は鉄欠乏性貧血になりやすいです。貧血になると心臓に負担がかかり下半身の静脈の血液の流れが悪くなるのでむくみとして症状が出ることがあります。また、冷たい食べ物も多く摂りすぎると身体が冷え血液の流れが滞るのでむくみがでやすくなります。貧血にならないように鉄分の多く含まれる食事を摂るよう心がけられると良いです。(看護師)

塩分制限やカリウム摂取、鉄分を摂るなどの食事の工夫と、循環を良くするマッサージで、妊娠後期のむくみを乗り切りましょう。

参考文献:
山本詩子・宮下美代子(編)「保健指導・分娩介助・おっぱいケア」メディカ出版 2016.07


2019/01/14

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この記事の監修/執筆

助産師/看護師/保育士河井 恵美