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洗いすぎると体臭キツイ!? 臭いを予防するカラダの洗い方

毎日のように洗浄剤を使い、タオルやスポンジなどでゴシゴシ身体を洗っていませんか?
清潔そのものに思えるその習慣…実は逆に皮膚の悪玉菌を増やして体臭を強くする原因になっているかもしれません。
今回は「体臭」を予防する見地から、適切な身体の洗い方や回数などについてお話します。
体臭だけではなく、乾燥肌やニキビ、かゆみなどの皮膚トラブル改善にも役立つ情報です。

皮膚を健やかに保つ「善玉菌」

腸内に善玉菌と悪玉菌が生息していることはご存知でしょう。
それと同じように、私たちの皮膚にも善玉菌と悪玉菌がいます。
皮膚の常在菌である「表皮ブドウ球菌」は善玉菌です。
皮膚のバリア機能を維持する働きをしていますが、表皮ブドウ球菌が皮脂や汗を分解してできる脂肪酸はにおいません。
この脂肪酸は弱酸性なので、「黄色(おうしょく)ブドウ球菌」などアルカリ性を好む悪玉菌の繁殖を防いだり、細菌が皮膚を通して体内に侵入するのを阻止したりしています。
また、同じく表皮ブドウ球菌の分解によってできるグリセリンは、水分を閉じ込めて皮膚を保湿する機能を持っています。
つまり、善玉菌が元気に生きていてくれることによって、肌はしっとりと健やかに保たれているのです。

カラダの洗いすぎがもたらす弊害

それでは、ボディーソープや石けんなどの洗浄剤をタオルなどにつけて身体をゴシゴシ洗うと、皮膚にどのようなことが起こるのでしょうか。

■皮膚の善玉菌がほとんどいなくなる

一般的に、ボディーソープは洗浄・殺菌成分が強いものが多く、表皮ブドウ球菌などの「良い菌」まで根こそぎ洗い流してしまいます。
水道水で全身を洗ったり、お風呂につかったりするだけで、皮膚常在菌の8~9割は流れてしまうと言われています。
ですから、洗浄剤を使うと、残っている貴重な何割かの善玉菌まで失われてしまうのです。

■乾燥肌やニキビの原因になる

毎日のように洗浄剤を使って洗っていると、肌の保湿に必要な皮脂がすべて落とされてしまいます。
そうすると、肌のバリア機能が著しく低下して乾燥肌になってしまうだけではなく、失われた油分を補おうとして身体は余計に皮脂を分泌し、ニキビの原因にもなります。
また、洗浄剤に含まれる界面活性剤は肌への刺激が強く、かゆみが出ることもあります。

■肌が傷ついて感染症などを起こす

ゴシゴシこすると肌にごく小さな傷がつき、細菌感染を起こしたりアレルギーを誘発したりするおそれがあります。
ヘチマやタオルで肌が赤くなるくらいこすっている人は注意が必要です。

■悪玉菌が増殖して体臭の原因になる

ボディーソープや石けんなどを使うと皮膚はアルカリ性になります。
そうするとアルカリ性を好む悪玉菌がここぞとばかりに増殖し、嫌なニオイのする脂肪酸やアンモニアなどを作り出します。
清潔のために良かれと思ってしている行為が、逆に体臭を強くする原因にもつながってしまうのです。

カラダの汚れ落としはお湯だけで十分

汗や余分な皮脂も体臭の一因になりますから、それらを流すことは必要です。
とはいえ汗は水溶性ですし、皮脂や垢もお湯で流せばあらかた落ちてしまいます。
身体を洗うときのポイントを見てみましょう。

■毎日の基本はお湯だけのシャワー

よほど泥だらけになったり油汚れがついたりしたときでなければ、基本的には毎日1回温かいシャワーを浴びながら、軽く手でなでるように洗うだけで十分です。
ニオイや汚れが気になる場合は、皮脂や汗の分泌が多い胸や背中、耳のうしろ、ワキや陰部、足の裏だけ、よく泡立てた石けんを使って洗いましょう。また、全身浴をするのもよいでしょう。

■石けんで全身を洗うのはときどき

全身をボディーソープや石けんで洗うとしても、2日に一回から週一回程度にしましょう。
その際も、シャリ感の強いタオルやスポンジなどは使わず、たっぷりと泡立てて手でなでるように洗うのがポイントです。

■体臭予防には朝1分間の熱いシャワー

体臭や加齢臭が気になる人は、出かける前に熱めのシャワーを浴びるのがおすすめです。
胸や背中など皮脂分泌量が多い箇所に、41度のお湯を計1分間浴びましょう。その日の体臭が抑えられます。

■シンプルな石けんを選ぶ

洗浄剤の種類は多種多様です。
使う場合は、合成界面活性剤が入っているボディーソープなどの「全身洗浄料」ではなく、「石けん類」と書かれたシンプルな石けんを使う方が安心です。
「弱酸性」「肌にやさしい」などと銘打たれているボディーソープでも、洗浄作用の強い界面活性剤は使われています。
成分表示をよく見て選ぶようにしましょう。
本来の皮膚の健やかさを維持するには、皮膚常在菌をできるだけ減らさないように保つことが大切です。
もともと肌にある優れた自浄作用とバリア機能を理解していれば、ボディーソープの保湿成分などに必要以上にこだわらなくても大丈夫なのです。
ただし、化粧はお湯だけでは落とせないしつこい「汚れ」です。
クレンジングできれいに落としてくださいね。

<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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2019/01/24

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この記事の監修/執筆

Mocosuku編集部