産後の生理

身体がピルの副作用に慣れてしまうことはある?

ピルには副作用があって辛い症状も多くあります。長期的に服用すれば、副作用もだんだん軽減されていきますが、身体に悪影響はないのでしょうか。専門家に相談してみました。

20代女性からの相談:「ピルの副作用に身体が慣れていないか心配」

産後から生理不順になり、ピルの服用を始めておよそ2年になります。服用し始めた最初の頃は吐き気がひどく、頭痛や目眩で座り込んでしまうことがありました。処方していただいている病院にてピルが合わないのではと相談しましたが、動悸や息苦しさが無ければ大丈夫とのことでしたので続けて服用しました。1年以上飲み続けていると次第にほてりや頭痛などが落ち着いていき、吐き気も減りました。身体が副作用に慣れてしまうということはあるのでしょうか。また副作用に慣れてしまったということは身体が悪くなってしまったということでしょうか? (20代・女性)

ピルの副作用は徐々におさまる

ピルの副作用には頭痛や吐き気などがあるようです。副作用は徐々におさまります。

ピルの副作用として不正出血があり、これは内服者の20%にみられる症状ですが、服用継続とともに徐々に減少します。その他に頭痛、気分の変調、乳房の張り等さまざまなマイナートラブルがあります。しかし、ピルの服用によるものなのかどうかは多くの場合不明であるともいわれます。ピルの内服で太りやすいということに関しては、疫学的に証明されていません。(看護師)
ピルの副作用はピルに含まれるホルモンによるものと考えられます。頭痛や吐き気などの副作用が見られる場合がありますが、多くは3周期程度の服用継続で徐々におさまってくるといわれています。または、ホルモンの組成や含有量の異なる他の製剤に変更することでも解決することが多くあります。(看護師)

中止しなければならないときもある

ピルを中止しなければならないときは、血栓症などの場合です。

医師がおっしゃる通り、息苦しさ、動悸、その他、激しい腹痛や頭痛、目がかすむ、下肢(ふくらはぎ)の痛みがあれば服薬を中止しなければなりません。(看護師)
ピルを服薬する上で気を付けたい副作用は血栓症です。病院が伝えている「動悸や息苦しさ」の他に、ふくらはぎの痛みや激しい胸痛や腹痛、頭痛、見えにくさや舌のもつれなどが挙げられます。(看護師)

長期の服用で悪くなることは考えにくい

ピルを長期的に服用することで、身体が悪くなることは考えにくいようです。身体がホルモンの働きに合わせられるようになるようです。

質問者様は副作用が落ち着いてこられたとのことで、身体が慣れてきた可能性は考えられます。副作用がおさまってきたからといって身体のどこかが悪くなるということはないでしょう。(看護師)
「身体が慣れた」という表現では誤解を生むかもしれませんが、身体がホルモンの働きに合わせられるようになったということです。もちろん「身体が悪くなった」ということではありません。(看護師)

ピルの副作用は、3周期程度の服用継続で徐々におさまってくる場合が多いといいます。身体が悪くなることは考えにくいため、安心して服用を続けましょう。

参考:
・日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2017
・「平成27低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン(案)」平成27年3月

監修者:青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。病院や地域の保健センターでの勤務を経て、株式会社 とらうべ 社員。妊娠・出産・育児相談や女性の身体の悩みに関する相談に親身に応じ、赤ちゃんタッチ講師も務める。一児の母。

2019/01/25

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