子供の心

子どもの頻尿は治る?放っておいても大丈夫?

精神的な不安によって子どもの頻尿が現れている場合、大人になるにつれて症状は良くなるのでしょうか。このまま放っておいて良いのか心配になりますよね。そこで、専門家に相談してみました。

40代女性からの相談:「子どもの頻尿が心配」

7歳の息子ですが、幼稚園の頃から何か行事の前になると異常なほどの頻尿になります。幼稚園の時は運動会前、発表会前、お泊り保育前、卒園式前に頻尿になりました。小学校に入学してからも入学式前、運動会前、校外学習前に頻尿になります。その行事さえ過ぎてしまえばトイレに行く頻度はさほど気になりません。一度、幼稚園の頃に病院を受診しましたが、精神的なものだろうと言われました。夜は何度もトイレに起きるという事はないので私も精神的なものだと思っています。もう少し強くなったら、こういったこともなくなるのでしょうか。(40代・女性)

心因性による子どもの頻尿は成長とともに改善される

緊張やストレスによって起こる頻尿は、子どもにはよくあることです。成長とともに改善されていくでしょう。

頻尿は、泌尿器系の疾患によるものと身体的に明らかな原因がないものとに分けられます。一般的に4~5歳くらいになると、排尿の機能が成熟し、自己コントロールできるようになります。(看護師)
病気や障害がないにも関わらず、精神的なストレスや緊張・不安から頻尿が起こることがあります。それを心因性頻尿と言い、子どもだけではなく大人にも起こります。心因性頻尿は、何かに集中しているときや寝ているときには頻尿が起こりません。(看護師)
子どもの頻尿の多くは心因性といわれています。普段の生活時には気にならず、行事の前に起こるということからも精神的な要因や、ストレスが関係していると思われます。入学式や、運動会や、テストのときなど緊張する場面でトイレが近くなることはどんな子どもにもみられることです。(看護師)
緊張やストレス、恐怖を感じると頻尿になるのは子どもにはよく見られる症状です。ただ、「もう少し強くなったら」というのは少し違います。精神的に弱いから頻尿になるのではありません。むしろ、緊張やストレスに負けないように心で踏ん張っているところなのです。(看護師)
子どもは心と身体の関係が大人よりも素直ですので、影響が大きく出ます。ナイーブなタイプのお子さまは特に大きく影響を受けます。成長していくにつれ心と身体の関係が変わり、ある意味「割り切って仕事をする」というようなことができるようになっていきます。(看護師)

家庭での関わり方が重要

心因性頻尿に対して、失敗を責めて、プレッシャーを与えるのは良くありません。ストレスを和らげるような関わり方が重要です。

心因性頻尿に対しては、まず緊張や不安を解くことが必要です。家庭での関わりとしては、緊張する場面(発表会の前など)で何度もトイレに行きたがる際、「さっき行ったでしょ」「また行くの!?」などとプレッシャーをかける言葉かけは避け、「トイレに行っておけば安心だね」などと安心感を与える言葉かけをすると良いでしょう。(看護師)
失敗をしてしまった場合やトイレに行けない場面でトイレに行きたがる際も「さっきしたのに」「トイレに行けないからね」などと責めるような言葉かけは避け、いつでもトイレに行けるという安心感を与えることも大切です。(看護師)
緊張する場面があると分かっている時は、他のことで気を紛らわせてください。ママが「大丈夫。心配ないから」と言ってあげると落ち着くと思います。また、ラムネなどをおしっこが止まる薬だよと言って食べさせると、プラシーボ効果があるかもしれません。「トイレに行っておく?」「さっき行ったでしょ」という声掛けは逆効果になります。(看護師)
一過性の頻尿でしょうから、ご両親のサポートでストレスを和らげてあげましょう。環境の変化のストレスで頻尿になる場合、子どもは適応力が高いため、時間が経つにつれて、症状は消えていきます。そのためにも原因となるストレスを和らげてあげるようにしましょう。(看護師)
大人が思いもよらないところでストレスになっていることがあります。子どもとのコミュニケーションを大切にし、何が原因なのか理解してあげるようにしましょう。(看護師)

治療が必要な場合もあるので受診しよう

症状が改善せずに続くようであれば、一度病院を受診すると安心です。

家庭での働きかけによっても症状が改善しない場合は、過活動膀胱など治療が必要である状態である可能性がありますので、一度小児科や泌尿器科を受診するようにしましょう。(看護師)
今は夜も寝られて、日常生活に影響はないとのことですが、もしも行事が終わった後も頻尿が続いたり、夜にも見られるようになったりした場合は本人も辛いでしょうから、受診してくださいね。(看護師)

子どもの精神的な頻尿はよくあることのようです。子どもが安心できる関わり方を心がけると、成長とともに改善されていきます。症状が続くようであれば、一度病院を受診してみても良いですね。

参考:
いこーよ「子どもの頻尿の原因と対処法! 年齢別のトイレ平均回数も紹介

監修者:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー。株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での勤務を経て、とらうべ 社設立。医療職が企業人として女性の一生に寄り添うことを旨とし、30年にわたって各種サービスを展開中。

2019/02/25

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